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修三と陽介の、いつも馬鹿すぎて楽しい会話

もう少し話すことあると思うけど、強敵(とも)のことしか話していない

作者: 五月雨花月

昼間仕事の待ち時間が暇なので修三は陽介にメールしていた。

『はうー負けたよ(スロットに)』

『あたしってホント馬鹿(魔法少女)』

『ボスけて(潤一)』

『魂が戦いを求めているんだな』

対して陽介の返事は以下。

『ブラパ?(インドネシア語で幾ら?の意)ちなみに俺も負けたよ』

『多分貴様嘘なのでしょう!金くれ、金くれ、金くれ♡(多分てっちゃんメールからの引用)』

『で、ぶらぱ?』

『クソ、マジかよ。で、ブラパ?』

『わかったよ。言いたくないんだね。で、ぶらぱ?ウリイイイ♪(ザコ吸血鬼)』


そして夜。修三は陽介に電話した。

修三「やあ、あー疲れたよ」

陽介「やあ、どうしたんだい♪」

「いやあ、負けたよ」

「ぺ!声ですぐわかるよ。こーの嘘つき野郎!」

「あっはっはっは、マジだって信じてよ、うひ♪」

「カスが」

「ぃよくわかったな♪」

「すぐわかるよ」

「君も負けたとか、嘘じゃないの?」

「本当に負けたんだよ。今日は休日だから午前中で仕事終わって暇だったからな」

「幾ら?」

「二万」

「うっひょーろろろ♪頑張ったな、男の中の男!」

「カスが」

「あっはっは、今何やってるんだい♪」

「部屋でゴロゴロしてるよ、君は」

「まあ、今仕事帰りなんだけどね、駅まで歩いているところ」

「そうかい」

「そういや今日もてっちゃんの後ろで昼飯食べたの?」

工場の食堂で、陽介はてっちゃんの後ろ姿を眺められるところで昼飯を食べることが多いと、修三は先日聞いた。

「食べたよ。憎しみを込めて、眺めて食べたよ」

「はっはっは、熱い眼差しで、彼の背中をおかずに食べたと」

「別に熱くないよ」

「いやあ、メールだけでほとんど話さないってのに。お互いとっても強く意識していると思うよ」

「違うと思うけど」

「いや、きっとてっちゃんも君の視線を背後に感じているはず」

「彼は夢中でテレビ見ていたけどね」

「でもまあ、食べ終わって立ち上がった時とか、視線が合ったりしないの」

「しないなあ」

「ふっふっふ、それは君が目をそらしているからじゃないの?あ、やべ、こっち向いた。きゃー♡」

「あっはっはっはっはっは、カスが!ぺっ!」

「そしててっちゃんも君をチラ見していると」

「はっは、気持ち悪いよ、変態め」

「ふうん、じゃあ最近彼女はどうなの」

「この前宮島(広島)行ったよ」

「おお、また俺に内緒でこっそりと!」

「はっはっは、確か昔行ったよなあ」

「行ったな、幸本も一緒だったな」

「そうだったな」

「宮島どうだったの?」

「鹿がいたよ」

「噛まれた?」

「いや」

「じゃあ蹴られた?」

「あっはっはっはっはっは!カスが!」

「はっはっは、まあ宮島と言えば牡蠣だな。食べた?」

「穴子丼を食べた」

「何!穴子丼か。やるじゃないか。優雅な食べ方教えてあげようか」

「はっは、どうせ悶えるか叫ぶかでしょ。もういいよ」

「違うってのに、ちっくしょう。。。じゃあ格好良い豆撒き(節分)の仕方」

「またくだらない話なんでしょ」

「違うよ、多分人類の革新に触れられる豆撒きだよ」

「はっはっは、だいたい予想つくけど。どんなの」

「まあ、あれだ聞いて驚け。『ごおおおおおおおおおおおおお!死ねい!バチバチ!』『うぎゃああああ!た、助けてくれー!』だっはっはっは!」

「あっはっはっはっはっは!予想通りくだらなかったよ」

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