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猫耳娘に気をつけろ。

もはやなにもいうまい……。

これは、近所に住む知り合いの大学生の先輩の更にそのまた知り合いの話である。


断じて今年の春に高校生になったばかりの俺の体験談ではないので、

そこには留意して欲しい。

話は戻るが、その知り合いの男性には,

羨ましい事にたいへん仲睦まじくしている彼女がおられたそうな。

そして実にけしからん事に、その御仁は仲睦まさが高じて、

夜の睦言に猫耳カチューシャなるアイテムを

彼女に着用させる事に成功したのである。

ちなみにそんな信憑性の高いのか低いのかよく分からないような話が

俺のところまで流れてきた事には、この情報の出どころが関係していた。

かの御仁が酔っ払った時に自慢したなどというありがちな話ではない。

では一体この秘められたるべき高尚な趣味の話はどこから漏れたのか。


それはかの御仁の彼女からであった。


この話はその情報の確実性と相まって大学のキャンパス内で瞬く間に広まった。

そのちょっと天然系であった彼女さんは惚気話として

むしろ自慢げにその夜の燃え上がり具合を語ったと言う。

そしてかの御仁には「ケモナー」なる尊き称号で

皆から慕われるようになったと言う。

恐らくそのホーリーネームは一生彼から剥奪される事はないだろう。ナム……。


と、つまりこの話で俺が何を言いたいかというと、

天然系の彼女ができたら気をつけろ。

と言う事ではない。

もっと単純に、

猫耳の女には気をつけろ。

と言う事である。


しかし、この話は後もう少しだけ早く聞きたかった。

こんな恐ろしい話を知っていれば俺のもつ萌え要素から

猫耳の項目が削除されていただろう。

そしたらこんな事にはならなかったかもしれないからだ。



(人の噂が広まるのは実に一瞬であるということである。

特に自分に害がない噂は……。)

あとちょっとだけ続くんじゃよ。

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