第3話 牙狼村の生活
牙狼村に馴染んだタクマ、ロンが教えてくれる武道とは?
翌日、牙狼族の朝は早い。
夜明けと共に納屋の隣にある家畜小屋から世話する音が鳴り出した、
アンナの声が聞こえたから納屋から起き出した。
「アンナおはよう何か手伝うよ」
「あらタクマもう起きたの?もしかしたらおこしちゃったかな」
「いや大丈夫だよ、何をやればいい?」
「そしたらウーたちに干し草をあげてよ」「私はお水をあげるから」
「よしよし皆んなおはよう、こらまてよほら干し草だ」
「凄い食欲だよね、後でお乳もしぼるから手伝ってくれるかな?」
「もちろんだよ、アンナ」「よかった〜助かるよ」
アンナには仕事が捗ると喜んでもらえた、家畜の世話が終わると
リリアが朝食ができたと呼びに来た。
朝食はテーブルを皆で囲むように集まりパンとウーの乳それから
サラダにチーズだ、焼き立てのホカホカパンはめちゃ美味く
搾りたてウーの乳で流し込んだ。これ、ヤミツキになりそう。
濃厚なチーズは口の中でトロりと溶ける、リリアさん感謝です!
朝食を食べ終わりロンとじぃ様(長老)に今後の相談をした。
「どうするよ、タクマ」「色々ありがとうございました、
邪魔になりますし仕事を探す為に町を目指そうと思います」
「いや、邪魔にはならないがお前さんが良ければ、記憶が戻るまで
居ても構わんぞ」「戻るか分からないしそんなに甘えられませんよ」
「そうじゃ、人手が欲しかったところじゃて丁度よい、なぁロンよ」
「あぁ、じぃ様もそう言ってるしリリアもアンナも助かると言ってるぞ」
「甘え過ぎになるのでは?本当にいいんですか?俺なんかができる事は
余り無いのでは?でも置いて貰えるのなら出来る限りやります、
正直助かります」
「お前は何か悪い奴には見えない、このじじいの感じゃよ、タクマや」
「俺もそう思うよ、なぁ、リリアにアンナ」
「タクマは働き者だってアンナから聞いてるわ、歓迎するわ」
「今日も家畜の餌やりや乳絞りも速く終わったし、その…タクマが家に
いてくれると助かるし」
「じゃ、決まりだな」
「世話になります」「まぁ、よろしくなタクマよ」
「はい、ありがとうございます」「よかったね、タクマ」
「うん、ありがとうアンナ!」
こうして、新しい俺の生活か始まった正直涙が滲んだ俺にはまだ、
皆に言えない素性があるから胸が痛んだ…。
毎日の生活に新たな仕事が加わった畑仕事と猟だ、ロンとアンナに
教えてもらいながら畑の雑草を刈ったり熟れた作物を収穫する。
狩はロンに付いて行く。森の中で巧みに隠れてホロ鳥を弓矢で狩ったり
罠を仕掛けてラビスケをとったりした。狩りの時はリリアが弁当を
持たせてくれる干し肉とパンだけだが以外と美味いんだな。
畑だと昼皆集まって昼食をとる、弁当と変わらないがスープが付く。
昼食を終えたらまた畑仕事だ、結構キツイが身体を丈夫にして貰った
効果なのかそれ程苦にならないから有り難いや、ありがとう神様。
「タクマやお前、よう働くのう」「ありがとうございます」
「結構キツイだろ?」「大丈夫ですよ」
「意外と体力があるな、慣れない仕事は疲れるし体が動かないものだ」
「う〜ん、体を動かす事が苦にならないし性に合ってる気がするよ」
「そっか、ならいい頑張れ」「はい、ありがとう」
「それじゃあ、もう一働きするかな」「はい、じぃ様!」
そんな日々を続けていくと偶にロンが夜出掛けていくし集会があると
出掛ける、ロンは中々忙しいみたいだ村長の孫だしリーダー的な存在
みたいだ。ある時ロンにそれとなく聞く事にした。
「ロン、偶に夜出掛けるみたいだし集会に出てたり大変みたいだね、
俺に出来ることで手伝える事があるなら言ってくれ」
「タクマには敵わねぇな、実はな牙狼族に伝わる武道をな、教えてるんだ」
「そうなんだ、寄り合いとかも大変だけどその武道?とかも人に教えるのも
大変だね、どんな武道なんだい?」
「何だ、タクマ興味がわいたか、そうだなどうだ一度見てみるかタクマ」
「いや、俺は余所者だし駄目だろ?他の者が許さないだろ」
「そんな一子相伝みたいなのは無いぞ、教わりたい奴が集まって
修行してるんだ。」「俺が教えてやるよタクマ」「いいのかロン?」
「あぁ、いいぜタクマ」「何から何までありがとうロン」
「じゃあ、早速今日の晩からな」「あぁ、分かった」
「アンナ、タクマが今日から牙狼習いたいとさ」「え〜!タクマが?」
ん?何そのリアクション、怖いんですけど大丈夫かな?一応、
俺生きてる時、子供の頃から合気道と剣道習ってたけどヤバいのか?




