1/1
〜プロローグ〜
〜プロローグ〜
突然だが、この世界に神はいるのだろうか。分からないことだらけのこの世界で、いると答えられる者はそれこそいるのだろうか。
もしも神がいるのならば、粉々に割れた皿のようなこの世界を、また元の白く丸い状態に戻すことができるのだろうか。
神とは、世界とは、不条理で薄情だ。絶望に打ちひしがれ、明日を生きることすらも嫌になった者を平気で見捨てる。それでも、人は必死に生きるのだ。それは自分のためか?他の事のためか?それとも、誰かに強要されたからか?
自分の生きる意味は自分で探す。そんな言葉は簡単に口から出てきて、綿毛のように飛んで行く。そしてなんの責任も取らず、冷たいアスファルトの上で死んでいく。それは、自分に対して言う時も、誰かに対して言う時も、だ。
話を戻そう。この世界に神はいるのか、だ。
正直に言おう。俺はいないと思う。これは適当に出した結論ではない。なぜならそれは、俺自身が経験して出した結論、であるからだ。
第一章へ続く




