Mission 6.ケモミミ嫁との快適住まい空間をつくろう!~ケモミミ少女を嫁に貰ったジェルンの最初のミッション その2
バトルエンジニアという、罠や飛び道具や爆弾などを作って戦う、戦う技術屋を生業にする男、ジェルンは、時として大量破壊を伴う仕事も多々こなすことから、冒険者や町の人から怖れられ、敬遠されているため、遠く離れた山の中に住んでいる。
そんな彼は、またひとつ大きな仕事をこなして戻ってきたとき、家の前の小屋に迷い込んで眠り込んでいたケモミミ少女・ソフィーを見つける……。
ソフィーを保護し、二人での生活が始まると、ソフィーはジェルンにどんどん懐いていって、彼女はジェルンへの恋慕を隠さなくなる。
可愛らしい少女の好意をむき出しにしたアタックに、徐々にジェルンもグラついていき……。
そして、ジェルンはついにソフィーを妻にすることにしたのだった。
ソフィーを妻に迎えたことで、家庭を持つことになったジェルンは、本格的に今後を見据えた住環境の整備に取りかかる。
主人公:ジェルン
バトルエンジニアという、その辺にあるもので何でも武器にして戦える戦闘のエキスパート
直接的に戦うと言うよりも罠や飛び道具や爆弾などを作って戦う
他、薬などを使った回復にも長けている、戦う技術屋さん
ダンジョン踏破には欠かせない職業
ただ、時には大量破壊を伴う仕事も多々こなすこともあり、町の人からは怖れられていて、あまり町での居心地はよくないらしい……
ソフィー
主人公の暮らす山の中に迷い込んでしまった獣人族の女の子
種族の中では発育が良くないらしく、きょうだいからもイジメに遭って、逃げ出したら気が付いたら知らない場所に出てしまっていたらしい
さまよった挙げ句、主人公の小さな家に迷い込んでいたところをジェルンに見つかり、拾われた。
以降、こちらの土地の言葉が分からないソフィーに言葉から山での生活に必要なことまで、優しく教え、保護してくれたジェルンに好意を抱くようになる。
町に出た時、変な噂の出ないようにと、ジェルンは建前上彼女を妻……ということにしていたのだが、その結果、逆にジェルンもソフィーを妙に意識し始めることに。
そして、二人は自然と一緒になることに……。
午後、近くの小川で洗濯の作業を終えて戻ってきたソフィーが、変なことを言い出した。
「ね、ジェルン?
「ん?」
「これ、もらっちゃってもいいかな?」
そう言って、彼女が俺に見せたのは、洗ってまだ乾かす前の俺のシャツだった。
「そんなもん、どうすんだ? 着るのか?」
「うん。だから、その分、今度町に行く時、ジェルンのシャツ買おうね」
「?? ……それだったら、普通に自分の買い足した方が良くないか? そのシャツも着れなくはないだろうけど、ソフィーには少しサイズデカいだろ?」
俺はソフィーに聞き返すが。
「ううん。これが欲しいんだ。……いいでしょ?」
上目遣いでそんな風におねだりされると弱い。
「……まあ、ソフィーがそこまで言うなら俺は構わないが……」
……それにしても、あんなもんどうすんだろ?
部屋着かなんかの上にでも羽織るのかな?
その日の夕食後。
食後の片付けはソフィーが「任せておいて」というので彼女に任せ、俺は先にお風呂を頂くことにした。
「じゃあ、お先に」
と言って、ちょうどこれから洗い物を始めようといったところのソフィーの後ろを通り抜けようとすると、いきなり後ろからキュッと一瞬だけ抱きついて背中に寄り添って来るソフィー。
すぐに離れて洗い物に取りかかる。
う~ん……可愛すぎる。
初めてキスを交わした頃を境に、ソフィーってこんな感じ。
パッとすれ違いざまにくっついてきたりとか、そういう小さなことだけど、なんかくすぐったくて可愛らしい。
そんなことを思いながら、浴室へ。
ここも一人暮らしなら充分な最低限の広さなんだが、ソフィーと夫婦になって、これから家族ができていくことを考えると、あまりにも狭い。
ここもなんとかしたいんで、だから、上から温泉を引くことを考えてるんだよな……。
こんなところに他に住もうとするヤツもいないだろうし、ぶっちゃけお風呂場は外に出しちゃってもいいよな……という発想で。
その分、広い場所を取れて開放的でもあるから、ソフィーも喜んでくれるんじゃないだろうか。
そんなことを思いながら、ゆっくりと湯に浸かっていると。
「ジェルン? 入ってもいい?」
ドアの外からソフィーの声がかかる。
「え? 入るのか?」
思わず聞き返すと。
「だって……ジェルンの背中も流したいし……ダメ?」
……まあ、キッチリ嫁さんにしちゃっておいて、今更ダメというのもないよな。
「わかった。いいよ」
すると、ソフィーがお風呂場に入ってくる。
さすがに全裸ではなく、タオルを巻いていたが。
「お邪魔しま~す……」
遠慮がちに浴室に入ってきて、俺が浸かっている浴槽の縁に座って、脚だけ湯に浸ける。
「それじゃ寒くないか?」
「でも……ジェルンが窮屈じゃない?」
「いいよ、ほら、こっちおいで」
手で俺の開いた股の間に座るように合図すると、彼女は少し恥ずかしそうに、ゆっくりとした仕草でそこに腰を下ろした。
後ろから軽く抱えるようにしてやると、少し窮屈ではあるものの、なんとか二人で浸かることができる。
「ごめんね。狭くない?」
ソフィーが俺の顔をを振り返って見上げながらそう言う。
「いいよ。それに、こうしてソフィーのこと抱いてると、抱き心地いいし。役得だな」
そう言うと、ソフィーはポッと頬を赤らめる。
「もう、ばか……。恥ずかしいよ……」
そう言って、少し口を尖らせる。
「だからか? タオル巻いてきたのは」
「ダメだった? まだ、自分から見せちゃうのは恥ずかしくて……」
まだまだ初々しい新妻であった。
まあ、昨日の今日でそこまで劇的に変わるものではないのかもしれないし、俺の側から言っても、下手にこんなところで裸で入ってこられたら、うっかり襲ってしまったかもしれないから……。
そういう意味では少しホッとしたところもある。
なにせ、昨夜はソフィーがまだ初めてだというのに、めちゃくちゃに襲ってしまったから、同じことは繰り返したくなかったのだ。
「まあ、今はそれくらいでいいかもしれないな。俺も、また暴走してしまうかもしれないし」
「う……それは困るよ……」
昨夜のことを思い出して、恥ずかしさのあまり顔を覆って俯いてしまうソフィー。
でも。
「でも……本当に我慢できなかったら、襲ってもいいから……ね?」
か細い声で、だけど、確かにそう言った。
「いいのか? そんな事言っちまって」
そう尋ねると。
「だって……昨日だって、嫌じゃなかったのよ。ジェルンにだったら、何されてもいいって、ホントに思ってるの。でも、毎日あんな感じにされたら壊れちゃいそうってだけで」
俯いたままそんなことを言うソフィー。
そんな姿がまたいじらしい。
「じゃあ、本当に襲ってしまってもいいんだな?」
「いいに決まってるよ……。わたし、ジェルンのお嫁さんだもん……」
そんな風に言うソフィーが可愛くてたまらなくなる。
一瞬、このままここで……という欲求が頭をよぎるが、そこは今のところは抑えて。
「そっかー……。じゃあ、今夜もいいってこと?」
そう尋ねると、ソフィーは黙って俯いたままだったけれど、こくんと頷いた。
そして、ややあってから。
「ちゃんと……準備していくから……」
そう、小さな声で言った。
「わかった。期待してる……」
俺は、そんなソフィーのことが愛おしく感じて、身体に巻いたタオルの上から彼女を抱きしめた。
そして、その後。
俺は一足先にお風呂に入っていたので、先に上がって、ソフィーにはゆっくりしてから上がって来るように言っておいた。
そんなわけで、俺は先にパジャマに着替えて部屋に戻って、自分の机でギルドからの製作依頼をもう一度見直している。
そろそろ、依頼された特殊工具なんかの設計や、調合品製作の手順と材料を見積もらないといけないしな。
依頼書を見ながら自分なりにここはこうするべき……など、思い付いた注意点やアイディアなどを忘れないように付箋に書いて依頼書に貼り付けておく。
こういった、「何かを考える」的な仕事は、案外こういう隙間時間が不思議と結構捗るところがある。
一通り目を通し終わったところで。
ガタガタッと浴室の方から音が聞こえてきた。
ソフィーがお風呂から上がってきたようだ。
結構ゆっくり入っていたな。
昨夜は結構疲れただろうから、今日一日ちょっとしんどかったかもしれない。
お風呂でゆっくりとリフレッシュできたならいいんだが。
そんなことを思いつつ、机の上を片付けて、書類関係など諸々、元の位置に戻し終わろうかという頃に。
「ごめん……おまたせ、ジェルン……」
ソフィーが部屋に戻ってきた。
……っ!?
その姿に驚く。
裸ではないんだが、昼間ねだった俺のシャツを一枚着ているだけ。
その下から彼女の生足がすらりとさらけ出されていた。
少なくとも、少し彼女本来のサイズよりも大きいので、立ち姿では見えちゃいけない場所は見えていない。
辛うじて……といった感じには隠れている。
下着は着ているのだろうか……?
それならまだいいんだが。
それにしても。
昼間、俺のシャツをねだったのは、こういう事だったのか。
謎が解けたぞ。
「俺のシャツをねだったの、俺を誘惑するためか?」
「……ダメだった……かな……?」
伏し目がちにしながら、俺の質問に答えるソフィー。
「ダメじゃないが……なんでまた、そういうことを?」
こういう方面の知識はあまりなさそうな感じのソフィーなんだが……彼女なりの精一杯のセックスアピールなのだろうか?
「前に、お嫁に行った上の姉さんが里帰りしてきた時、こうすると旦那さんが喜ぶって話してたのを覚えてて……。それに、男の人が脱がせやすいって……女の子のネグリジェとかだと脱がしにくいことがときどきあるから……みたいなことを話してて」
「それで、俺に試してみた……と」
「うん……すごく、恥ずかしいけど……ジェルンにだけなら、いいかな……って」
「ずいぶん思い切ったなぁ……」
「あんまり……だった?」
ソフィーは、不安そうな、あるいは、ちょっと悲しそうな表情になる。
「いや……あんまりそういう趣味をこれまで意識したことがなかったんだが……。いざ、ソフィーに目の前でそういう姿になられると、……ちょっとヤバいな」
俺がそう言うと、ソフィーの表情は一気に輝き出す。
「ホント? 興奮してくれるの?」
「ああ。めちゃくちゃ興奮する。ほら、わかるか?」
俺はソフィーを抱きすくめ、身体を密着させる。
お互いの服越しに、身体が密着する。
そして……きっと、彼女にも分かっただろう。
俺の興奮具合が。
「あ……」
俺の肩口に顔を押し付けられながら、ソフィーが赤面するのが俺にも分かった。
「どうだ? 分かったか?」
「うん……すごくわかった……」
そう言って、恥ずかしそうに俺の肩口に顔を埋めるソフィー。
「おまえが俺を煽ったんだぞ、ソフィー。責任は取ってもらうからな」
「うう……」
「でもまあ、昨日よりはずっとやさしくしてやれると思うから……いいか?」
ソフィーが俺の言葉に静かに頷くのを見届けてから。
俺は彼女を抱き上げて、ベッドの上に運び上げて、そのまま彼女を組み敷いた……。