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冬
四季は天国へと旅だった。それだけ。
今は、まだ事実しか書きたくない。
wordはまだ完成していない。
思い出が蘇る度、周りのことより四季を書きたくなるから。
毎日のように写真を眺めている。
シャンプーも減りが早い。
胸の痛みもおさまらない。
葬式は家族だけで行ったらしい。
毎日のように墓参りに行っては今日あったことを報告していた。
寂しい。
メールを開く。
彼女からのメールは全て保存していた。
一通ずつ読み返していく。
涙が止まらなくなってしまった。
一通だけ、メールを送った。
届いただろうか。
分からない。
寂しい。
怖い。
またメールを開いた。
何度も、何度も。
もしかしたらと返事が来ているかもしれないと。
そうしているうちに時間が過ぎた。
今日も写真を抱いて寝た。
そうすれば彼女がすぐそばにいる気がするから。
とても、心細い夜だった。