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ニュートンさんのリンゴ

作者: 諌倉昌平

ニュートンさんは科学者

科学者はいつも、はてな、何でだろうって考えている。

何で、お日様は落ちてこないのかな。

何で、お星様は落ちてこないのかな。

なんでだろう、どうしてだろう。

ニュートンさんはいつも考えていました。

ある日のこと、ニュートンさんが散歩をしていると、

リンゴの木から、リンゴが一つポトリと落ちました。

あれ、何でリンゴが落ちたのだろう?

どうしてだろう、なんでだろう。

ニュートンさんは考えました。

リンゴが熟れたから。

いえいえ、そもそも何でものは落ちるのだろう

ニュートンさんは考えた。

そうだ、地球がリンゴを引っ張ったからだ。

地球が見えない手でリンゴをえいっと引っ張ったからだ。

ニュートンさんはもっといろいろ考えた。

地球だけが引っ張るのかな

リンゴは引っ張らないのかな

リンゴも地球を引っ張るけれど、とってもとっても小さな力で引っ張るのかな


じゃあ、どうしてお星さまは落ちてこないのかな

リンゴをずっとずっと遠くに持っていったらどうだろう。

あの木よりも高く

あの建物よりも高く

あの山よりも高く

高く、高く持ち上げたらどうだろう

山よりも高く

雲よりも高く

そしたらきっと地球の見えない手は届かなくなるのじゃないかな

ニュートンさんは考えた。

リンゴも地球も僕も私も見えない引っ張る力がでている。

そして、それは体の大きさが大きいほど大きな力

地球は大きな力だけれど、僕や私やリンゴは小さいから小さな力

遠くに行くと力がどんどん小さくなる。

そのうちほとんどなくなっちゃう。

地球の力はお星様には届かない。


ニュートンさんはうれしくなった

自分の考えがすてきに思えた

ニュートンさんは考える

だって考えるのは楽しいから。

リンゴから宇宙が見えるから。

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