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長い長い旅へ

息が止まった。視界がモノクロになり、目はパソコンの画面に釘付けになった。あり得ない…なぜ彼女のメールアドレスでしかも彼女は今囚われている。なぜなぜなぜなぜじゃあ今ここに助けてと書かれたメールが届く。頭が疲れた…これが本当に彼女のメールなら、そのうち彼女は死ぬのではないか?そう思うとゾッとした。胸が苦しくなった。頭が疲れたとか考えている場合じゃなくなった。俺はデスゲームに乗り込める鍵を持っている。今すぐにでもログインして彼女のもとへ行きたかったが、まず遺書を両親に書いたりしなければならないので、明日の3時にログインしてデスゲームへ参加する。


次の日 遺書は書いた。あとは3時にログインするだけとなった。しかし今日は母が休みだった。なのでこっそりログインしようと心に決めた。

ただ今12時。母とご飯を食べているといきなりこう言ってきた

「忍、あんたあのゲームをやるつもりでしょ」

いつ気がついた…のだろう冷や汗が止まらない。

「昨日の夜から何か変だとは思ってたけどまさか図星だとは思ってなかったわ。ちなみに父さんも昨日から気がついてたからね。結香ちゃんのことなんでしょうけど、何かあったんでしょう。行ってあげなさい。ただし、忍も結香ちゃも無事で帰ってきなさい。お説教はそのあとミッチリやってあげるから」

涙か止まらなかったそして俺は

「わがった。必ず帰ってぐるがら 」と言った瞬間母に抱きしめられていた。もう一生言葉を交わせないかもしれない。ただ今は母の胸でただひたすら泣いた。

そのあとたわいもない会話を3時になるまで話していたがとうとう終わりを告げた。今は俺の部屋。俺はヘットギアをかぶりいつでもログイン出来るようになっていてベットに横たわっている。母は、すぐそこで俺を見ていた。

「母さん、必ず帰って来るから」

「わかったわ、必ず帰って来なさい」

その時の母の顔はきっと泣きそうになってただろう。

「それじゃ行ってきます」

「ええ、気をつけて行ってらっしゃい」

そして俺はこう言った。

「ダイブスタート!」

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