2ヶ月後
2ヶ月後、俺は退院できた。しかし、幼なじみやゲーマーどもは様々な病院で入院している。そして今俺は幼なじみ、名前は松下 結香。普段はゆうと呼んでいたやつなのだが、そのゆうの病室の花瓶に水を入れて花を活けていた。ゆうの両親は仕事でそろそろ来るはず。病室の小さな椅子に座ってふとゆうを見た。そして無意識にぼそっと
「何で俺はこんなことしか出来ないのだろうな」
と言ってゆうの手を握っていた。ふと後ろを振り返るとゆうの両親が病室の入り口で生暖かい目でこちらを見ていた。一気に顔が暑くなって「失礼しました」と言って病室を飛び出した。いやー物凄く恥ずかしい。
次の日、朝に母から病室であったことをからかわれてから学校へ行った。いつもならゆうが俺を発見して、しのくん、しのくんと言いながら近づいてくるのだが…最近はそれすら懐かしく思って学校へ行っている。教室に着いても、2ヶ月から続いているのだろう葬式のような雰囲気をかもし出している。この学校の生徒がデスゲームに囚われているのでしょうがないのだが。葬式中のような教室での授業を終えて家に帰る前にコンビニによった。コンビニの入口すぐそこの新聞にはデスゲーム関連の記事と参加していない最後の一人へゲームの回収を呼び掛けるものだった。まぁ…出す気ないけど。食べたかったポテトチップスを買って帰り、自分の部屋に荷物を置いて冷蔵庫にあったサイダーの缶を持ってもう一度自分の部屋に戻ってきてさぁポテトチップスを食べようと思っていたらパソコンにメールが入っていた。珍しいなーと思っていたらメールをしてきた相手に動揺した。あり得ない…だって今ゆうはデスゲームの中にいるはずなのにパソコンや携帯端末で俺にメールは出来ないのに…取りあえずメールを確認して見ようとメールを開くと物凄く短い文でこう書いてあった
「…助けて」と。