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月曜日〜出社〜



「行ってきます」


ーー月曜日。

この曜日が一番憂鬱だ。

また長い一週間が始まる。

誰もいない部屋に言葉を投げかけ、返ってくることもない返事を心の中で期待しながらドアを閉める。


ばたん。


戸締まりをし、鍵はポケットの中へ。

今日は朝から陽射しが眩しい。

眼鏡に反射するような明るさだ。

アパートの階段を下りながら、思わず半分目を閉じた。


(今日の朝メシはコンビニでいいかな)


ふぅ、とため息をつく。

昼は社食があって助かるが、朝と夜はそうもいかない。

大体がコンビニか外食になる

食費はかさむが、一番手っ取り早く楽な方法だ。

ただ、その結果はあからさまに腹に出ている。




田中岩男。48歳。

職業は至って普通の、中小企業に勤めるサラリーマン。

妻と、20歳になる息子がいる。

そして…



只今絶賛単身赴任中!!!(3年目)



嗚呼…故郷(あいつ)の味が懐かしい…。

上を向き、涙が流れるのをぐっと堪えながら通勤するのが、既に日課と化していたーー




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