人間だもの……
簡単キャラ紹介
瑠美-主人公っぽい。専業主婦に近いなにか。若干恥ずかしがりだったりもする。黒髪ストレート。
礼奈-活発人間。時々変態。ちゃんと働いてる。金髪ストレート。
「はぁっ……」
「瑠美どしたの? 溜息吐いてると、幸せが逃げてっちゃうぜー……まあその分あたしが幸せにするけどー♪」
「うん……」
返事がおざなりになっていたのに気づいたのは、礼奈がお風呂に行ってしまってからだった。
どうやら、私は疲れているのかもしれない。
特になにかあるというわけではないのだけれど、人は疲れる生き物だ。今日家から一歩も出てなくても、それぐらいあるだろう。
そんなことを考えるのには、理由がある。
それはーー
「っ……えっちしたい……」
人間の三大欲求の一つ、性欲が私の中で大暴れしているようだ。それも、私の世界を破壊して回るほどに。
性欲祭りは礼奈の仕事だ。私はいつも礼奈に流されて揉まれたり舐めたりするわけで。
「ど、どうしよう。ってどうしようもないか……くっ、人間って罪な生き物ね」
ここで人間の存在を悔いたって仕方がない。
適当な返事で礼奈は萎えてしまっているだろう。いつもの無駄に熱いアプローチは期待できない。
身体の奥の方が、なんだかもぞもぞする。
とりあえず私は服を脱ぐことにした。
下着姿になってみて、ざっくりわかったことがある。
自然な鎮静化は既に不可能ーー私の身体は既に盛り上がっている。
このままいってしまおうか。一人でイってしまおうか。
「……そうと決まれば、作戦開始ね」
微妙に逸る鼓動もそのままに、私は風呂場の方へ移動。そこには、脱ぎ散らかされた礼奈の服が置いてある。
おもむろにそれを手に取りーーとりあえず匂いを嗅ぐわけだ。
「ぁあっ……礼奈のにおい」
どこか乱暴で、優しさを秘めたような香りが鼻腔をくすぐる。衝動を駆り立てる燃焼材となり、頭の中がピンク色に染まっていく。
「ふぃー、タオル忘れちっ……た」
犬のごとく地を這い息を荒げる私が、どうやら目撃されてしまったらしい。
「あー、あー、その……お風呂! 礼奈と一緒にお風呂入りたいなー! お風呂お風呂!」
「どうだった?」
礼奈は私の嗅いでいた衣服を指差して告げた。
回らない頭。そんな状態じゃ、まともな言い訳が出てこない。
「いやー、洗濯しようと思って、うん」
「瑠美は下着姿で匂い嗅ぎながらお洗濯するっけ?」
「それは、その……んっ、ちゅ……ぷはっ、礼奈なにを……」
喋る私の唇を、礼奈は唇で塞いだ。
「聞いちゃいられない、素直になりなよ。それとも……あたしの前じゃ嫌?」
顔を見せているのが恥ずかしいので、礼奈の平坦な胸に頭を預けることにした。
「うへへ、よーしよし。瑠美はそんなにあたしとするのが好きかー。あたしも大好きだよーるみるみ♡」
「違うもん、お風呂だもん」
<つづけ>
究極に頭を使わないで書いたらこんな話になってた




