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最終話「勇者達、激闘の果てに」

 勇は他の勇者たちを援護しつつも単身魔王へと向かっていた。


 いや、向かおうとしていたのだ。現状の勢い、竹中達・・・暴走野郎どもの能力などを考え、消耗を気にしならればこのまま押し切れるレベルではある。そう、消耗しなければだが。


 だからこそ勇はこの勢いがなくなる前に短期決戦に出たのだが、敵の数が多すぎてそれができない状態に持ち込まれていた。


 何かもう一つ大きな戦力があれば押し込める、そんな絶望的なことを考えていると敵の真下から地響きが起こり、何か巨大な鎧が出てきた。


「数多の夢にとらわれようと!!」


「貫く想いが道を拓く!!」


「無限の罠が阻もうと!!」


「想いのたぎりが心を決める!!」


「「「「私たちを誰だと思っている!!」」」」

 前口上を挙げながら巨大な鎧、いや4人で巨大な魔装作り上げている天河たちがやってきた。


「派手に出てきたな天河達、俺は大将首狙いに行く!!天河達は他の奴らの援護を頼む。」


「勇!!いいとこどりかよ!!」


「そういうならさっさと全員追いつけるように片付けてくれ。」

 そうして、勇は空から魔王がいる地点に向かっていった




「羽馬、壁を突き破って突入するぞ!!」


「どうやって?」


「角飾りが回転してどうこう言ってただろ、あれで行けるはずだ!!」


「そんな無茶苦茶な。」

 そう言いながらも馬用鎧の機能を発動し始める。


「無茶はもとより、どうせ突入するなら脱出しやすいやり方にする!!」


「了解、吸血鬼の子が持ってきた鎧だし何とかなると信じて。」


「羽虫は防御用の障壁を頼む!」


「わかりました!!」

 そうして、勇達は壁を突き破り魔王の元へと突入していった。






「羽虫、魔王の詳細な位置探索を頼む!」


「・・・もう目の前にいます!?」

 そうして、闇そのものが手の形をしてつかみかかってきて羽馬はそれを間一髪でかわした。


「っ、この闇自体が魔王って言うのか。」

 そう言って、闇に向かって矢を打ち込むが闇に飲み込まれるだけで効果があるとはわからなかった。


「羽虫、敵の弱点は解析できるか!?」


「やってみますけど、期待はしないでください。」

 そうして羽虫は解析に入り、勇と羽馬は戦闘を続行した。


 勇は弓矢を打ち込み続け、羽馬は魔王の攻撃を避け続ける。

 そこで勇と羽馬はとあることに気がついた。


「こいつ、もしかして動きに反射して攻撃してるだけか?」


「多分そうだね。こっちも回避パターン化できてるし。」


「ただ攻撃が効いてる感じはしない・・・羽虫、解析は?」

 攻撃を継続しつつ、勇は羽虫の方に目を向ける。


「・・・魔王は私と同じエネルギー生命体なので倒すにはエネルギーを使い切らせるか、似たような別のエネルギーで無理やり吹き飛ばして削っていくしかないみたいです。」

 その言葉を聞いた勇は苦虫をつぶしたような顔をする。


「つまり相手の魔法を誘発させるかこっちから魔法をぶつけるしかないと。」


「前者はやられたらこっちが吹き飛ぶだろうね。」

 勇はそれに同意し、言葉を繰り出した。


「羽虫、やれそうか?」


「勇が持ってる矢に込められた王女さんの魔力を含めてどうにか行けるかもしれないですね。」

 そうして勇は気を引き締めなおし弓を構えなおした。


「やれるだけやるぞ、そろそろ他の奴らも追いついてくるだろうからな。」

 そうして、勇達の本格的な反撃が始まった。









 場面は変わり、外の戦場では


「ほれ魔装の勇者達。敵はあらかた片付いたぞ。」

 白衣を着た老人、レイモンドは天河達に声をかけていた。


「だったら俺達もあそこに突入しましょう。」

 天河は勇達が突入した建物を指差しながら言った。


「いや、あらかた片付いたと言ってもまだ敵はいるから全員で突入するのはやめた方がいいと思います。」

 敵をメイスで叩き潰しながら合流に成功した帝国の勇者竹中はそういった。


「じゃあ勇達に任せるって言うのかよ!!」

 天河は怒ったように反論するが。


「"全員"で突入するのはやめた方がいいと思うと言ったんですよ。ここにいる各国の勇者だけで突入した方がいいと思います。」

 その言葉を聞いた天河達は納得し、魔獣に指示を出していた山本兄妹に声をかけ突入し始めた。


「みんな此処の守りは任せた!!」

 最後に天河がそう声をかけ、勇者達全員魔王の元に向かったのであった。







「勇!!援軍に来たぞ!!」

 魔装をまとった天河が勇の後ろから勢いよく声をかけた。


「天河、勇者以外の他の奴らは?」

 弓を打ち込みながら勇は確認する。


「まだ敵が残っているから俺達だけで来た!!」

 そう言いながら天河は魔力でできた光の剣を作り出し魔王に切りかかる。


「そうか・・・魔王は魔法攻撃じゃないとダメージが通らないみたいだから全員魔法で攻撃してくれ!!」

 勇のその言葉を聞くと各々詠唱を始めたり武器に魔力を付与したりして魔王に攻撃を始めた。


 そうして勇者たちの攻撃で、魔王は少しずつだが確実にそがれていき。


「止めだ!!」

 勇が放った矢で完全に吹き飛ばされたのだった。

後はエピローグが残ってるッス。

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