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11話「勇者、魔装勇者に出会う。」

 仕事が終わり、人質も引き渡して数日後、俺達はとある国の小さな町についた。


「結構きれいな街ですね。あそこの紅葉とか。」

「町の人たちが大切に残してるらしいからね。」

「そうなんですか?」

「前に来たときはそんな感じだったよ。」

「前に来たことあるのかよ。」

「それなりに生きてるからね。全く別の町に変わってる場合も多いけど。」

「それはいいが、さっさと宿に行くぞ。」

 町を散策するなら、荷物を置いてからの方が楽だからな。




「部屋は空いてるか?あと、馬小屋も使わせてくれ。」

「はい、わかりました。部屋はあちらの部屋になります。」

「了解。」

 さて、荷物を置いて町を散策しに行きますか。


 さて、荷物おいて宿の玄関まで戻ったわけだが新しい奴らが来てるな。男一人に女三人か。


「ん?あんたは・・・」

「俺がどうかしたか?」

 こいつらと過去に会った記憶なんてないぞ。


「獣王を倒した勇者じゃないか?」

「そうだが、何か用か?」

「やっぱり、他の国の勇者とあったことが無くてさ。」

「そんなもんか。」

 俺はわりと出会ってるけどな。


「それにあなたは結構有名よ。」

「・・・どこからかやたら野太い声が聞こえたんだが。」

 一人、女性にしては体格がいいのがいるとは思ったが、もしかして。


「ん?そっか、紹介が遅れたな。俺は天河隼人(てんかわはやと)、さっきしゃべったのが、」

「クリス、クリス・ブラッドリーよ。」

「女性なのに、声低いですね。」

 羽虫、俺が怖くて聞けないことをよく聞いた。


「私は男よ。心は女だけど。」

「そうなんですか。」

 羽虫はどうしたらいいかわからないって顔だな。俺でもそうなるだろうが。


「ちなみに俺の国の第一王子だ。」

「さよけ。」

 俺がどうこう言える問題じゃないな、うん。


「他の二人は魔術師のケイシーと、神官のエミリーだ。」

 なんかその二人、不穏なオーラが漂ってるんだがこいつ気付いて無いのか?ぶつぶつと怖いことつぶやいてやがるし。

 気にするだけ無駄だな。


 相手に名乗られたし、こっちも名乗るのが礼儀か。


「俺は、今川勇だ。で、こっちの妖精が羽虫。馬小屋には天馬が一頭いる。」

「羽虫って、あんた。」

「わかりやすさ重視なんだよ。」

「大概だなあんた。」

 めんどくさいからいいんだよ。俺は。


「ちなみにどんな戦い方してきたんだ?他の勇者に会ったことが無いから気になってさ。」

 俺の事は知ってるのに戦い方は知らないのか。それぐらいいいけどさ。


「普通に羽馬に乗って、上から弓を射るだけだ。羽虫は魔法で補助。」

「あんたの場合はそうなのか。」

「そういうお前、天河はどうなんだ。」

 こっちのやり方教えたからそっちのやり方聞かないと割に合わないぞ。


「俺とクリスは魔装って言う俺の国独自の魔法で、魔力で作った鎧を装着して戦うんだ。こんな風に。」

 つまりは変身ヒーローか、その見た目がどこぞのロボットアニメの機体っぽいのはさておき。


「で、ケイシーとエミリーは魔装を使えないから、後ろから援護してくれる。」

「そうか。」

 つまり変身ヒーローが前に出て、他が遠距離からフルボッコって所か。


「そういや、あんたたちはこれからどうするんだ?」

「適当に散策するだけだ、それがどうかしたか?」

「じゃあ、俺達もついて行って良いか?」

 なんか、俺の命が危険な気がするんだが・・・


「いいですよ。このクッキーおいしいですし。」

 おい羽虫、おまけに何か食ってやがる買収されやがって。


「まぁいいか。来たかったら勝手にしてくれ。」

 当てもなくぶらつくだけだったからな。


「よろしくな、勇。」

「一応年上にはさんをつけろ、天河。」





「適当にぶらつくとするか。」

「勇…さん。本当に当てないんだな。」

「よくあることだ、気にするな。」

 大体当てなくぶらついた方が楽しいんだよ俺は。


「この町だとあの角まがった店がおいしいらしいわよ。」

 第一王子はそこら辺調べてるのか。だが、


「この路地裏行くか。」

「なんで!?」

「なんとなく。」

「この人はこんな人ですから、諦めてください。」

 大体、散策と言うのはそう言うもんだろ。

 あと、こっちの方にうまそうなものがありそうだし。




「おっちゃん、ソーセージ2つくれ。」

「あっ、俺もソーセージ5つほど。」

 なんか、天河も俺が買った奴一緒に買うようになったな。


「本当に適当に歩いているだけなのよね?さっきから安くておいしい所ばっかりだけど。」

「大体の店ってこんな感じじゃないんですか?」

「探してもなかなか見つからない物よそういう店。」

 大体勘なんだけどな。そういや、大学の友人も似たようなこと言ってたっけな。


「そういえば、この町の紅葉って町の人が残してるって聞いたんですけど。それって魔法薬とか使ってるんですか?」

「ええ、魔法薬を使って無理やり保っているところもありますわ。」

「やっぱり、それでですか。町に漂う魔力の感覚は。」

「妖精はそういうのに敏感なんですわね。」

「勇が魔法関係を私に任せてるから余計にです。」

 羽虫が余計なこと喋ってやがるな。だが、町に漂う魔力の感覚か厄介なことになりそうだな。

 でも、今はそれよりも


「おばちゃん、その菓子2つほどくれ。」

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