狼と屋台
チョコバナナを食べる強気な子が書きたかったんだけどな?
いつも書きたいことがぶれて書けなくなるwww
やっと桜が止まったと思うとそこはもう、
祭りの会場である寺だった。
のだが、
俺の息は少し上がってしまっていて、
それを隠すことに俺は精一杯だった。
やっとのことで呼吸が整い、
妙に静かな桜に声をかけようと桜のほうに目を向ける。
すると、なぜ桜が静かだったのかが嫌でもわかった。
別に嫌じゃないけどな。
ものすごく目を輝かせて・・・
この女の子は本当にいつも不機嫌な様子な、
桜なのだろうか?
と、疑うほどだ。
さて、俺の腕を掴んでいるのだから、
桜であることに間違いはない。
なので、俺は花見(笑)を始める
いや~実に可愛い。
和む「早くいくぞ!」な~あああぁぁぁ!
人込みでそんなスピードが・・・
桜になら出せるな。
そのあといくつかの屋台をめぐる。
桜は焼きそばや、たこ焼き、じゃがバターなど
祭りの定番を喰い尽くす勢いだった。
なのになんで・・・
リンゴ飴や、チョコバナナは素通りするのだろう。
昔は「夕飯の代わりを食べてきなさい」と親に言われたのに、
甘いものしか食べなくて怒られるくらいだったのに・・・
だから俺は桜に聞いてみることにした。
「なぁ、桜。甘いものは食わないのか?」
あっ。桜がうつむいてしまった。
これは地雷だったか?
「お・・・おかし・・・か?」
ん?おかし?もしかして・・・
「お菓子が食べたいのか?」
「違う。」
あっ。今度は怒らせちゃった。
やばい!何とかしないと!
「あの・・・ごめん!よく聞き取れなかったんだ!
もう一回頼む!」
また桜がうつむく。
だが、すぐに顔を上げる。
その表情は困ったような、呆れたような、
恥ずかしいような、複雑な表情だった。
少しの沈黙の後桜は大きく息を吸って・・・
「おかしくないか?と言ったんだ!」
「おかしくない。」
と叫ぶとまではいかないが一気に告白した。
言ってしまった恥ずかしさか頬を赤らめる。
やっぱり桜は可愛いな~。
俺はすぐ近くの売店のチョコバナナを買いに行く。
今はもう俺の腕は掴まれていないし、
ここは、空いているから、
はぐれる心配もなさそうだ。
「すみませーん。チョコバナナくださーい。」
売店のおじさんに呼びかける。
「じゃんけんで勝ったらもう一本!
連続で勝ったらさらに追加!
ただし!負けたら一本だよ!」
おお!なんだがとてもギャンブルなチョコバナナじゃないか!
早速おじさんとじゃんけんを始める。
そういえば桜は運動神経とか動体視力とかが、
ものすごくて、じゃんけんなんかはいつも勝っていた。
それが悔しくて・・・
俺・・・
じゃんけんはもう、手の動きを見て手が大体読めるんだよね!
俺は、グー
おじさんは、チョキ
まあ、当たり前だよね。
俺の分のチョコバナナもゲット。
さて、戻るか・・・
と思っていると、
「ちょっとお兄さん?もっと本数を増やしたくはないのかい?」
と、おじさんの甘美なる誘い。
まあ、勝てるしやってくか。
「じゃあ、やります。」
俺はさっきと同じグー。
おじさんは・・・
グー!?
なんで!?
おじさんはニヤニヤとしている。
まさか、このおじさん・・・
強い!!
数分後・・・
「何やってんの?」
復活した桜の言ったら悪いかもしれないけど、
ドスの利いた声。
それで、動揺して。
ついに俺はおじさんから一本のチョコバナナを、
受け取る結果となってしまった。
それを桜に渡しておじさんの屋台をよく目に焼き付ける。
今度一人で来たときは再戦してやろう。
悔しいからな。
「で、何してたの?」
桜はもうチョコバナナを食べ始めていた。
学ランを羽織ったままで。
いつもは強気な桜がチョコバナナを、
ちょこちょこと食べる姿は異様に可愛くて。
一瞬返事を忘れてしまった。
その一瞬は常人で言う数秒だとは思うが・・・
「で、何してたの!」
ちょっと語調が強くやる。
というわけで俺は桜に屋台のおじさんのことを説明する。
さて、桜は俺のリベンジに出かけてしまうのか?
はたまた俺に自分のをくれるのか?
なんだか説明しても「へ~。」で終わりそうな
気がするぜ。
完




