表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

怪奇事変

怪奇事変 13階段のジェイソン

掲載日:2025/11/14

用語多いし、夢中になって書いてたから文字多いかもしれないです。

皆さんは母校での怪談話はありましたか?

私の母校は……全くナッシングです。

第二怪 13階段のジェイソン

 

 東京都練馬区栖鳳(せいほう)学園

 この学校に奇妙な怪談話が存在する、この学校でしか存在しない怪談。

 今は使われていない廃校舎の西棟の階段の何処かに13階段が存在し、その階に着いた際に1()3()と言うとあの()()()()()が現れ殺されるとか。

 肝試しの一環で何人もの学生がコレに挑戦するも、怪異は起こらず結局誰かの作った嘘の噂話だったのだろう……と誰もが考えていた。

 だが、コレを試した者にある兆候が見られる様になる。

 13と言うモノが付く者に対して、異常なまでの執着心と憤怒、破壊衝動が置き、多く者が被害に遭った事例が多数。

 加害者は一時的に精神不安定になり暴走するものその時の事を覚えておらず、警察の事情徴収では暴行を加えた被害者との関係はなく、個人的な私怨などによる

 ものではないと判断された。

 あえてあるとすれば、動機は"暴走”の一言……以降、廃校舎は教員と雇われた警備員の厳重な処置によって閉鎖へと向かい犠牲者は出ていない……かのように思われたが。

 「つまり、既に気づいた時には警備員である貴方が教員に暴行を加えていた……と」

 「はい、私も何が何だか……どうして彼に馬乗りになってたのかも、彼の血で拳が濡れていたのかも、何もかも分からないのです!」

 「……ふん」

 事情聴取している男は捜査一課に所属しており、名は立花準一(たちばなじゅんいち)

 基本的にはこういった事件の請負が最近後を絶たず特例科に回す案件となっている事が多い。

 今回もそれに似た事例なのではないかっと思うも、もう一度説明を求める。

 「もう一度聞きます。貴方はこの学校の警備員で一度も廃校舎の中に立ち入る事はしなかったんですね?」

 「はい」

 「その際に、噂の階段に行ったり、実際に登り噂通り数字の"13”と呟いた事は?」

 「ありません」

 「無意識化での暴走と言う事例もあります、気づいたら校舎の中だった……そんな事もなかったと?」

 「ええ、間違いありません。私は本当にこの校舎には入ってない!噂が本当の今なら尚の事入りたいとは思いませんよ!」

 切羽詰まった言葉でまくしたてる警備員は震えていた。

 13階段の噂、そして暴行事件への発達……全て行動原理も行動理由も不明な点が多すぎる。

 「呪いだ……ジェイソンの呪いなんだ、きっと」

 「13階段……つまり、13階目の踊り場で1()3()と言うと呪われると言うものですか?」

 「ええ、学生の子は勿論、近所の人たちも有名だ」

 そんな話に割って入るかの様に1人の教員も話に混ざってくる。

 「その有名な呪いのせいで、学校の評判も悪くて……入学してくる人数も年々低くなっておりまして、なるべく此処には立ち入りさせない為に厳重に固めているのですが、

 それでも未だに肝試しと称して深夜に来る子も多くて」

 「だが今回は誰も入っていないのに実際に問題が起きてしまった……」

 「やっぱり呪いが拡大しているんです!みんな!みんながジェイソンの噂話なんてするから!!」

 「落ち着いて下さい!たかが噂です!」

 「その噂で何人病院送りにされたと思ってるんだ!もうごめんだ!!俺はこんな仕事辞める!!」

 「田中さん!!」

 教員も呼び止めるが、田中と呼ばれた警備員は後ろも振り向くことなく校舎を後にする。

 「実際、田中さんは真面目な警備員の方でして……教員に暴行を運ぶなど、社会人としてもやらない」

 「普通ならの話ですよね?」

 「ええ、ですが他の教員も何処か上の空だったり……今年で辞めた教員は10名程居ましてね……」

 「良ければ、そちらの名前もお聞きしても?」

 「ええ、構いませんよ。全く、噂が本当に呪いかもしれないなんて……そんな馬鹿な話ある訳ないのに……」

 この教員の良い通りだ。

 だが……立花は知っている。この現象について一度話半分に聞かされた事があるからだ。

 「ありがとうございます。後日またお伺いしますが、くれぐれも学生や皆さんも気を付けて下さい」

 「ええ、ありがとうございます」

 そうして校舎の中に止めてある車の後部座席に乗車する。

 「進展いかがでしたか?」

 「村上か……いや、どれもこれも俺からすればファンタジーの世界の話だな」

 「ファンタジー?」

 「呪いやらジェイソンやら13階段やら……そんな噂話で人に傷害を与える理由なんてあるもんなのか?」

 車を発進させながら村上と呼ばれた女性と対話する。

 村上はそんな立花の様子をバックミラーで確認しながら答えて行く。

 「ジェイソンですか……でも13階段の噂なら有名ですよね~」

 「地元民限定……だろ?――お前」

 「ええ、私実は此処の卒業生なんですよ」

 「なんでそれを早く言わない!」

 「言っても事件解決の糸口にはならないかな~って、それに昔と今じゃ内容がだいぶ変わりすぎちゃって、どっちが本当かわからないんですよ」

 今と過去?どう言う意味で言った発言だろうか?

 「詳しく話せ」

 「昔は、廃校舎にある13階段を上ると"死ぬ”って言われてたんですよ。でもそれは実際に13階段で誤って転倒した学生が居て、その死亡が原因で誰かが噂を立てた所から

 この話は始まったんです」

 「何時頃だ?」

 「4年前……じゃなくて噂自体は10年前からですね。でも4年前は13階段を上ると"死ぬ”って言われてました。今思えば"死ぬ”ってよりジェイソンに殺されるって表現の

 方がしっくりきますけどね」

 「転落事故の関係と結び付けてって事か」

 「はい、その方が当時の学生達も面白かったのかもしれないですね」

 「……」

 話を聞いたは良いが問題の糸口が見つからない。

 いや、気になる事は沢山あった、例えば――

 「村上、お前は廃校舎には?」

 「行った事ないですよ?」

 「じゃ、廃校舎の中の13階段を上る事も、見る事もしなかった人物が急に暴走して襲い掛かるなんて事は?」

 「聞いた事ないですね、最近の事件はその校舎に入って、実際に登ってから起きた話なので、条件的にも合わないって感じです。

 私が居た時もそんな話は聞いてませんし」

 「やっぱり怪異か?本当に呪いなのか??」

 「立花さんが一番嫌いな特例科に頼む案件ですね?」

 「黙れ」

 特例科、捜査一課で解決できない問題の大半は科学的に立証できない事件性のモノの取り扱いが多く、その場合に限り特例科に引き渡し、事件の解決を促す。

 それが警察署内の暗黙のルールでもあり、特例の内容でもある。

 故に特例科……表立ってはそう言われている物の、裏では幽霊科と皮肉を込めた言い方もされる事がある。

 幽霊が見える……などと戯言を言い放つ、草薙健吾をはじめとする特例科の人間はみな好かないって言うのが立花の率直な感想だ。

 幽霊だの、呪いなど、そんなオカルト染みた内容で事件が発生してたまるかっと怒鳴り込んだ事もあったが。

 「特に草薙さんとはそりが合わないですもんね~」

 「黙れ、アイツの……どこか見下ろされている顔と発言が癇に障っただけだ」

 以前草薙と会話した時に言われた言葉を今でも覚えている。

 『全く同意見だ。幽霊も呪いもそんなオカルト染みた内容なんて、ただの噂か悪ふざけだ。その気持ちを大切にしとけば大丈夫だ、な~んも心配ない。

 アンタはゆっくり家に帰ってディナーでも楽しんでくれ』

 「……噂や心配は返って想像力を助長させ、現実から身を引き離される。決して彼岸を跨がない様に心掛けよ……か」

 「誰の台詞です?」

 「草薙と居た……誰だったかな、アレは」

 思い出せない人物はもう思い出すまで待つとして今は事件だ、何としても特例科の力が居る。

 「気は進まんが、仕方ないか……」




 特例科


 「内は何もやってませんけど?」

 「ふざけるな、お前等の事情聴取に来た訳じゃない、コイツを――」

 「へいへい、どうぞ適当に~」

 ダルそうにA4サイズの茶封筒を開封し、中の書類に目を通す草薙を傍らに、ソファーに腰をかけて周囲を見渡す。

 第一印象は倉庫、だが何処か澄んだ空気が部屋の中を満ちている不思議な空間、曰くこれも霊的な現象に近いと言う話だ。

 「どうぞ、お茶しかなくて」

 「ああ、貰う」

 「そちらのお方もどうぞ」

 「すみません、いただきます」

 付いてきた村上の分まで丁寧に出し、お辞儀をしてその場をあとにする。

 すると向かい側に勢いよく腰をかけて座る草薙は、書類を軽く投げる様に机の上に置いて話をした。

 「事情は分かった。引き継ぐって言いたい所だが――」

 今度は急に立ったと思えば上着を脱ぎ始め、背中を見せる。

 一瞬の出来事で悲鳴も忘れてしまった村上を余所に、その生々しい傷跡を見た感想は、獣に襲われた様な傷跡だった。

 「しばらくの間……調査はできても、解決は難しい。つうか、次は普通に死ぬかもも~……しんない?」

 上着を着ながら話す草薙にすぐさま立花は反論する。

 「情けない話だが捜査一課で解決できない、科学的根拠のない事件性の調査はお前たちの役割だ。

 草薙、お前じゃなくても特例科には他にも人員は居るだろう?ソイツに調査を任せればいい」

 「ん?あ~……ああ、アイツか。まだ帰って来てなくてな、ちょっと今人手不足なのよ、うち」

 「そこはどの科も同じだろう。それとも傷を言い訳に投げ出すのか?」

 「ちょっと立花さん!幾ら何でもやり方が強引すぎます!」

 構うものかっと内心吐き捨てて話を続ける。

 立花的には草薙の身に起きた問題より、この迷宮入りしそうな事件性の解決の方が優先度が高いのだ。

 「あのね、そんな嫌い?俺達の事?捜査一課は警察署全員の腫物だって知ってる??」

 「草薙さんも!」

 大人気ない会話を後輩の、しかも年下に止められる大人たち。

 「だが、まあそこまで言うなら俺も黙って帰す訳には行かないな……」

 「受けるのか?」

 「条件次第では」

 立花は勿体ぶらずに話せとイライラした様子を見せるも、立花の脳裏に浮かんだのは"助っ人”と言う言葉。

 「まさか……外部の人間を使おうって話じゃ――」

 「正解~……つうか、今はそんぐらいしかできん。何か起きた時に対処できる力も体力も前の仕事でもっていかれたからな……」

 「ふざけるな!外部の人間に捜査依頼だと!?そんな事をして所長が――」

 「許してくれるね。その為の最後の砦だろ?此処で事件性を有耶無耶にしたまま遺族への報告も曖昧、世間体を気にかけるお偉いさんは顔に泥を塗られたって

 立花は一課から外され、最悪俺らにも飛び火する可能性がある。そうなるぐらいなら多少のリスクを冒しても、問題解決に事を運んだ方が堅実だと判断するね」

 「……」

 草薙の言う通り、上層部は世間体を気にしている。

 この特例科を作った事によってほとんどの事件を99%解決できている点が、数値と実績として残る限り、国民の信頼は厚い。

 その期待を無くし、更には顔に泥を塗るような結果を生み出せば100%、草薙の言う通り立花は一課から追放され、特例科にも精査の手が入り、人員の見直しとして

 草薙の身にも被害が及ぶだろう。

 「誰を……呼ぶんだ」

 「専門家――霊を対処するための組織、表向きは学校で通っている"霊術院(れいじゅついん)”から"霊媒師(れいばいし)”を1人寄越す」

 「口が堅いんだろうな?」

 「堅いって言うより……日本語が拙いから伝わらないかもしれん。同期だから仲良くしてやってくれ――ちなみにソイツの好きな食い物はケバブ。奢ると喜ぶぞ」

 それだけ言うと草薙は携帯を持ち出し何処かへ連絡する為に席を外した。

 恐らく先ほど言われた霊術院だろう。

 「(草薙も確か霊術院の卒業生だったな、そこから進路を警察へと変えて今日至る訳だが――)」

 第一印象はまだ学生の名残を拭えないクソ野郎、武術の心得があるとかなんとかで合気道から柔術まで熟し、狙撃の腕前も悪くなかった。

 唯一……納得が行かなかったのは、本気で草薙が壁を殴った際に、壁にヒビが入った事だ。

 暑さ何ミリの世界じゃない、署の分厚い牢屋のコンクリートの壁を……だ。

 人間の力を遥かに凌駕した、その手は傷がついておらずコンクリートだけがダメージを受けていた。

 その時に説明された事を今でも覚えている、これは"霊撃”と呼ぶ技の1つで、"霊力”を拳に纏わせたり武器に纏わせて戦う霊媒師の技の1つだと。

 霊を知覚でき、霊と同じ波動の様なモノを扱え、払う――まるで何かの漫画じゃないだろうか?

 「うし、明日にはこっちに来れるみたいだから、合流して13階段の問題解決しちゃってくれ。それから――」

 「……またか」

 「またかとは失礼な奴め、罰が当たるぞ、神罰の方」

 「お前のせいでお守りが溢れかえっているんだ、寧ろどうしてそんなに持ち歩いている?」

 「そりゃ……霊媒師だからな、いちよ」

 関係あるのか?と思ってしまうが、霊媒師のなんたるのか話をしだしたらきりがない。

 「じゃ明日な」

 「分かった」

 その日は淡泊な会話を終えて立花は特例科をあとにした。

 13階段のジェイソン……そんな噂話がまさか目に見えない"呪い”による現象など笑えない状況だ。

 



 翌日

 

 特例科を訪れた立花と部下の村上は反応に困っていた。

 「だから!俺が負傷したせいで今回はコッチじゃ手が回らねーの!だから相棒のお前に頼んだんだからちょっとは喜べよ!」

 「オレ、暇じゃナイ。まだ終わってない仕事沢山あるヨ」

 「じゃボーナスでも何でも頼み込んでおくから今回の仕事も頼むって!」

 「ポリスの問題はポリスで解決してくレヨ。俺はドラ〇モンじゃナイ」

 「お前みたいな黒人型ロボットなんて俺だってごめんだ!」

 「ソレ、黒人差別ネ」

 喧嘩していた。

 「おいおい、この人……が、例の?」

 「おう、助っ人だ。腕は確かだよ、名前はミカエル。ミカエル・シュテリンダー」

 「まだ……仕事受けてなイヨ」

 黒人、デカイなっと立花はそれしか思っていなかった。

 そして本当にこの人物が事件を解決できるのか不安になってしまった。

 草薙を強引に引っ張り聞こえない場所まで連れ込み小声で話す。

 「草薙。お前の旧友だか何だか知らないが、到底事件の解決に役立てるとは思えない、聞いてたが事件に関して協力的じゃない」

 「そりゃいきなり俺が誘ったせいもあるだろう。でも腕は確かだぜ」

 「……本当だろうな?」

 「まぁ~本人は乗り気じゃないから、本気にさせる為には多少()()()()を用意した方が良いかもしれないけどな」

 草薙いう()()()()とは恐らく()()()の話だろう。

 無理やり連れて来られた上にまだ本人は仕事が残っていると愚痴をこぼしていた。

 「(だがそれでもここに来たのは単に草薙の要望だけじゃなく、今回の事件に対して何か気がかりがあるからって事だろう)」

 財布がまた軽くなりそうな未来を見ながら、未だごねているミカエルに話をかける。

 「捜査一課の立花です、今回の急なご依頼ありがとうございます」

 「お前誰ヨ」

 「草薙とは同期でして、今回の事件の担当は元々は私の方にあったのですが……調査していくうち、こちらでは解決できず、草薙に助力を求めた所、

 腕の良い助っ人が居ると言う話を聞きまして、是非一度お目にかかれたらっと」

 「……」

 嘘だな……っと言う目だ、完全に疑っている。

 なら此処は素直に話した方が得策だと考えた草薙はそのまま対話を続ける。

 「今回の1()3()()()()()()()()()はもうお聞きになりましたでしょうか?」

 「聞いテル。何でジェイソンなんダ?」

 「学生の悪戯話だと思っていたのですがね、私も。ただ、実際にその現場に訪れて居ない、見ても居ない、なのに狂った警備の方が教員に暴行を振るい重傷を

 負わせた……この件に関して心あたりは?」

 「まるで俺が犯人のような扱イ、ウザイ」

 「失礼しました、霊的現象による心当たりは?」

 「心当たりも何モ、呪いが"拡大”してるダケダ」

 「拡大……ですか?」

 少々話が分からないまま続いている中で、草薙が補足を入れてくる。

 「まぁ簡単に言うと、霊にも"居場所”があってそこから動けない。動けない霊は訪れた生者に呪いをかける事によって曰くつきの現場だって思わせる、するとどうなる?」

 「噂が広まる……ですか?」

 村上が答えるとその問いに頷く草薙。

 「その通り、広まった噂は一部の人間に好奇心を植え付け、その場に引き寄せる力を持つ。事故物件とか廃屋とかそう言うのね」

 「バカバカしい」

 噂1つでそんな所に行く奴の神経を疑う。

 そもそも言った所でソイツらのメリットになる事なんてあるのだろうか?

 「今は動画配信サイトを通じて金が稼げる時代になってるからなー、それだけ行く奴のメリットは大きいだろうが――勿論、デメリットもある」

 「それが"呪い”……ですか?」

 「正解」

 村上の的確な問いに大げさなジェスチャーまでして返す草薙。

 「"呪い”はそうやって成長を重ねて、やがて留まっていた"居場所”から領域を拡大させて、見てない、行ってない人物にも"呪い”をかけられる」

 「つまり、そうした"呪い”が警備の人間を狂わせ教員を襲ったって話か?」

 「多分な」

 なら普段から通っている……そこを巡回している者は無事と言い切れるのだろうか?

 「多分、このまま行けば被害はそれだけに留まらず全世界に向けられて"呪い”がまき散らされるのも時間の問題だな。幸い巡回してる教員と警備の人がいたから

 感謝って所だが、ソイツ等も()()()()()()可能性も高い。どの道、時間は限られてる」

 そう言うと、ミカエルの肩に手を乗っけてニンマリと笑う草薙。

 「そこでお前の出番って訳だ!前回の事件で俺の傷はまだ癒えてねーし、呪いも多少残ってる。前回しても"霊刀”も使った今じゃ戦力外。でもミカエルならそれを

 補えるだけの力があると思って――」

 「知らないネ、朝起きたらクサナギに無理やり連れて来らレタ。仕事まだアル」

 「いや、だからそこを何とか――」

 「帰るヨ」

 そう言って、荷物を持ち帰ろうとするミカエルに立花が声をかける。

 「正直"霊媒師”の事情はこちらも分かりませんが、やり方が違うだけでお互い誰かの命を人命してるとのは変わりないですよね?」

 そうして懐から茶色の紙を取りだす。

 「警察である俺がこんな事をするのは間違っていると思っていますが、このままでは被害が拡大すると言うならば、是非とも食い止めたい」

 「本心じゃナイ。お前、嘘ツキ」

 「ええ、功績を上げる為と言う方が正しいでしょう。ですが根が腐っても変えてないモノもあります」

 「……それは、ナンダ?」

 「目の前で救える命があるなら救う、そこに理由はありません。ただ、俺のやり方では救えない、だからこうして手段を選んでいてはいられない」

 「警察が賄賂ナンテ……笑えないネ」

 実際その通りだ、捜査一課は何時も後手に回っている。

 誰かが仏になってから調査が始まり、犯人を確保できても、その捜索時間で誰かが犠牲になっている無限ループ。

 ゴールの見えないマラソンリレー……いつの間にか立花を始めとする警官はこの終わりなきリレーに疲れ切ってしまい、いつしか"金”だけしか考えなくなっていた。

 自分の生活の為に、昇進を考え普通のサラリーマンと変わらない思考回路に変化する。

 テレビの向こう側で誰かが亡くなった現実が目の前にあるだけで、そこに何の感情もない、ただ機械的に処理するだけのマシーンと化していた。

 「正義感なんて綺麗事だけで人を救えるのは理想だ。だが今はその理想じゃ救えない……どうか力をお貸しください」

 姿勢を正してお辞儀をする。

 もう立花にはこれしかないのだ、正直幽霊など信じたくはないが、それが問題なら、専門家に頼る他あるまい。

 「……深夜にヤル。このマネーはそれまで預かってオク」

 「ありがとうございます!」

 そう言うとミカエルは署をあとにした。

 残された草薙と立花の面々は疲れた様子でソファーに腰をかける。

 「お前がそうなってなきゃ――」

 「こんな芝居は打つ必要はなかったのに……てか?本心も交えた立派な"嘘”だからこそ、ああいうタイプは動く」

 「性格悪いだろ、お前」

 「芝居をしたお前には敵わないよ、一生な~」

 実際、立花はもう疲弊していた。

 誰が死のうと、誰が呪われようと、目の前にある膨大なタスクの処理だけをできれば、それで良いのだ。

 でなければ、先には進めない。進めさせてくれない……みなそうだ。

 「(警官こそ、呪われているのかもしれないな。見えない首輪を嵌められ、脅迫概念にも満ちた捜査に対しての姿勢、そしてその責任こそ"呪い”だろ)」

 決行は深夜、0時過ぎと学園側に連絡だけを入れて立花も特例科をあとにした。

 「……珍しいですね、立花さんがあんな事を言うなんて」

 「疲れただけだろ。上層部の嫌がらせは"呪い”より立ち悪いからな……演技の1つ、2つで自分が悪役を演じて演目が終わるなら喜んで動くタイプだよ、アイツは」

 ミカエルが来た時に淹れた茶はすっかり冷めてしまい、それを飲み干す。

 「世の中を"真っ当に生きる”のは難しいって小学校でも習わないだろう、いつだって大人はみんな何も知らなかった頃に戻りたくなるのさ」

 「それって胎児回帰みたいな感じですか?なんか……怖いですね、ソレ」

 「キモイの間違いだろ?特例科ももっと人数増やしてくれれば良いのに、人件費がどうとかそう言う細かい所ケチるよな~……霊術院側と上層部が揉めて面倒な

 事にならないと良いかもしれないが」

 痛む背中を地に付けない様にうつ伏せでソファーに寝っ転がる草薙に南は続ける。

 「草薙さんは気にならないんですが?13階段のジェイソン」

 「大丈夫だろ~、なんつったって――アイツは俺より強いんだから」




 時刻深夜2時過ぎ――

 「丑三つ時ってなんか怖いですよね……肌寒いですし」

 「まだ夏なのにな、涼しいと言うより寒いって表現はおかしいが……ここまで冷えてたか?」 

 先に到着していた立花と村上は身体を摩りながら待ち人を待っている。

 教員と警備員は今回の作戦の為、現場から離れた場所で待機してもらっている。

 あとはミカエルが来るのを待つばかりだが――

 「もう2時間経ってる、何をしてるんだアイツは――」

 「呼んダカ?」

 「ッ!?」

 「キャアアアアアー!!?」

 突如背後からかけられた言葉に身体が竦む二人はミカエルの挨拶を聞くなり各々の反応を見せる。

 「大袈裟ダヨ。コレから起こる事に比べたら些細なレベル、コレ持ってると良いヨ。暖かくナル」

 そう言って渡されたのは――

 「またお守りか」

 「普通神社の名前とか書かれてるのに、コレは何も書かれてませんね?」

 確かにと思いその疑問にミカエルはすかさず答える。

 「見よう見真似で作った簡易的なモノダ。本物はお金かカル」

 そう言うとミカエルは着替えてきたのであろう、まるで僧侶の様な恰好をしていた。

 傘防止と錫杖は様になっているが、本当にそんな物を使うのだろうか?

 いや、使ってナニをするのだろうか?

 「お前達は絶対此処で待機ネ。追ってきたり、テレホンでズームしたり、コピーするの禁止。コレ絶対約束、OK?」

 「OKです!」

 「分かった」

 「少し騒がしくなってもお前達は止メル。絶対外部の人間入れちゃダメ。OK?」

 「OKです!」

 「……分かったから、早く行ってくれ」

 「お守りは絶対肌身離サズ。離したら霊障(れいしょう)受けルヨ」

 霊障……つまり、霊的に何か障害を与えられる可能性があると言う事。

 だから草薙も持たせていたのかと立花は思うも、こんな小さな物で何の役が立つ?

 そんな疑問に何も答えて居ないのに話し出すミカエル。

 「お守り、馬鹿にできナイ。寒くなったら"守って下サイ”、そうお願いすれば暖かくなって霊障防げルヨ」

 「わかりました!」

 「それじゃ行ってくルヨ」

 シャカ、シャカっと錫杖を揺らしながら廃校に進んで行くミカエルを見守ると、更に気温が下がったような気がした。

 「立花さん、なんかまた寒くなりませんでした?」

 「……ああ」

 まるでこちらに来るな!っと警告されてるような気がした。

 好奇心により麻痺した脳は、抑えられなくなった好奇心に興味をそそられ、我を忘れた結果皆おかしくなったと言う。

 今まさに立花はそう言う感情になっていたが、渡されたお守りを強く握り意識を保つ。

 まだ死者は出てない、死者が出る前に解決できれば問題ない――問題ないはずだ。




 廃校舎3F踊り場

 

 薄暗く電気も通わない、道が所々崩れた道を進みながら錫杖を揺らし歩くミカエル。

 ミカエルは校舎に入る前から感じ取っていた気配があった。

 それは警官達の話と一致し、廃校側からだった。

 凄まじい霊力をこちらに向けて放ち"威嚇”をし続けていた、こちらに来るな……と。

 だから何も分からない者はただ気温が下がった様に感じただけだが、これ以上強くなった場合、警備員が突如狂った様にあの2人にも同じ現象が起きてしまうだろう。

 「()()()()()

 13階段、1歩1歩踏みしめながら心の中で唱えて行く。

 そして3階と4階を繋ぐ踊り場にて例の噂通り禁句を言う。

 「サーティン……じゃなくて、1()3()

 だが本来この噂通りならばジェイソンが現れ殺しに来るそうだが、その様な気配は感じない。

 代わりに3階の踊り場……つまり下から異様な冷気を感じとったミカエルは納得する。

 「そうカ、お前はそうやってテリトリーを増やシテ。呪ってた訳カ」

 ブクブクと、まるで泥水が沸き立つように何かが地面から出てきた。

 「ジェイソン、仮面もお似合いダネ」

 それは紛れもなくゲーム、テレビに至るまで登場した人物とそっくりであった。

 「何で外国の霊が日本にイル?」

 「――――」

 何を言っているのかは不明だが1歩1歩進んでくる際に放つ殺気――業界語ではコレを"霊気(れいき)”とも呼ぶべきものを放ってくる。

 「殺す気満々ネ、良いヨ。お前じゃ俺は殺せなイヨ!」

 登りきる前に飛び出したのはミカエルだった。

 錫杖を槍の様に突き、ジェイソンに攻撃を当てるも剛腕な腕に阻まれ壁に叩きつけられてしまう。

 ジェイソンはその気を逃さず、エンジンをふ化したシェンソーで壁事斜めに両断しようとするも、それはミカエルの錫杖により阻まれつつ、札の様なモノがヒラリと

 ジェイソンの近くに来ると突如発光し、ジェイソンを襲った。

 たまらず目を瞑りたくなる閃光の中、態勢を立て直したミカエルは3階踊り場に錫杖を突き立てる様に置き、ブツブツと何かを唱えると突如ジェイソンの動きが止まる。

 「アップじゃなくてダウン、此処がお前のテリトリーでOK?」

 手印を素早く結び最後に()と呼ばれる忍術の様な印を結んだ途端、ジェイソンの異形の咆哮は廃校の外まで鳴り響く。

 苦しみの断末魔、コレは悪霊を封じる為に行う一時的な束縛と多少の痛みが伴う行為で相当効いているみたいだ。

 だが、その苦しみから脱出すべくジェイソンは内側に霊気を溜める様に自身の身体に集中させて、それを一気に解き放ち、強引にミカエルの行動を止める。

 3階のガラスが全て割れる程の大きな爆発にも似た衝撃が身体を襲い、ミカエルも吹き飛ばされてしまう。

 それだけ凶悪、狂暴、最早ジェイソンは悪霊の域を超えた何かに変貌を遂げようとしていた。

 だが、そんなジェイソン相手にミカエルはすぐさま体制を立て直し向き合う。

 「ようやく本気になったネ」

 「――――」

 



 「霊力を使った戦いってのは複雑なんだよ」

 「僕は全然身に付きませんでしたけどね……でもそんな漫画みたいな世界線が実存して、誰もが欲しいと思うんですけどね」

 「便利なモンじゃねーよバーカ。見えないモンが見えるだけでもこっちは精神疲弊してるっつうのに……」

 「立花さん達、大丈夫ですかね?」

 「ミカエルが居るから大丈夫だろ」

 そこで南はクッキーを齧りながら草薙に問う。

 「相当ミカエルさんを信用してるんですね?」

 面倒臭そうに髪を掻きながらその問いを返す草薙。

 「信用……してるさ、アイツは昔から頑丈で、俺より霊力での戦い方に関して熟知してる」

 「戦い方?」

 「ああ」

 突如南に対して草薙は拳を突き出し、その突き出された拳に驚いて転倒する南。

 「霊力には3つの戦い方がある。1つは今みたく拳や武器に霊力を流し込んで放つ攻撃を"霊撃”って呼んでる」

 「そ、その……残りの2つは?」

 「残りのうち1つは"霊撃”の応用で攻撃じゃなく、霊力を留める事で防御力を上げることを"霊壁(れいへき)”って呼んでる。便利なのは霊障何かも防ぐことができる、入っただけで呪われたりする場所とか

 "霊壁”があるだけで対策できる、けどできない相手には――ほらよ」

 南に向かって投げた物は()()()であった。

 「お守り……ですか?」

 「意外と馬鹿にできねーんだよ、そう言うのは。ご神木から頂戴した木の破片を霊力を込めて、耐性のない者を守る為のバリアみたいなもんだ。

 今度試しに曰く付きの場所でそれを握ってろ、最初は暖かいが徐々に熱が冷めて、見てみたらまるでボロ雑巾の様になってやがるから」




 「コレは?」

 「立花さん、今の――それにお守りが!?」

 「……焼け焦げてやがる」

 『お守りは絶対肌身離サズ。離したら霊障受けルヨ』

 霊障の影響で此処までダメになるものなのか?

 見よう見真似で作ったって言っていたが、実は不良品なのではないかっと疑ってしまったが、布の焦げた跡を除くと、木彫りに解読できない呪符の様な

 文字が刻まれていたが、驚くべきはその文字が光を発していたところだった。

 だがその光は徐々に弱々しく変貌し、素人の立花でもわかるぐらい効力を失ったと感じさせられる。

 その証拠に――

 「息……苦しい!」

 「さ、寒いです……夏なのに、何でこんな――」

 2人は見た、廃校舎から立ち上る悪魔の様な形相の怪物の素顔を、見てしまった。

 「た、たた、立花さん!あ、アレ、あれあれ!!」

 「……嘘だろ」

 実際に見るまでは信じられなかったが目の前の光景を見てしまったら否定はできない。

 アレが今まで草薙が見ていた光景、彼岸の向こう側に潜む怪物。

 「ミカエルはアレと戦っている……と言う事か?」

 馬鹿らしくなってくる、これ以上にないぐらい。

 捜査一課がどうあがいても解決できない問題が目の前に広がり、特例科の重要性や草薙の傷を見て立花は自身の無力感と警察としての組織を疑った。

 「あんなモノ。どうやって対処すれば良いんだ?」

 


 ジェイソンの得意な武器、チェンソーでミカエルも責め立てるも、錫杖を上手く使って回避され決定打にならない。

 同時にカウンターを狙うミカエルも屈強な筋肉に阻まれ効果は薄い。

 念の為に持ってきたお守りとお札のストックも僅かとなってきたため、窮地に立っていた。

 「此処まで放置してたなンテ、ゴーストスクールは対応が遅イヨ」

 霊撃による蹴りで強引に距離を保つも、このままではジェイソンの攻撃は遅かれミカエルに届くだろう。

 ミカエルは先ほどの手印を行おうとするも、すぐさま反応したジェイソンによって阻害されてしまうも、それはフェイク。

 顔面に呪符を貼り()と呼ばれる()()()を使う。

 結界の縛りを形成する印である、呪符を通じてその効力は増大しジェイソンの動きを軽々と止める。

 ここぞと言うばかり霊力を流し込み祓うつもりで流し込むも、やはり封じきれず紙も焼け焦げてしまった。

 「執念深い奴ダネ。此処までなのは久々ダヨ」

 呪符もなく、手印による結界術なども通じない、おまけに相手の霊力は徐々に増している様にも感じて、その影響化はミカエルにも影響を与え始めていた。

 呪い――足が痛む。

 見ると青く腫れあがっており、この箇所に攻撃を受けた事はない。

 「"霊壁”を保つしかなイカ」

 内にある霊力を放出し、しっかりと身体に定着させる様にする事で呪いは防げる。

 だが当然無限ではない、何時かは電池が切れた様に終わりが来る――その前に

 「倒すヨ!」

 数珠を取りだし、それをテーピングを巻くように腕に巻き、右拳に定着させる。

 霊力を持つ者戦い方には3パターンがある。

 1つは――

 「フン!」

 霊力を込めた攻撃……"霊撃”で霊的な存在にダメージを通す事。

 2つ目は――

 「やるネ!」

 霊力を同じく定着させ、防御に徹する事で"霊壁”と言うものを作り防御力の底上げをする。同時に相手が放つ霊力の霊障なども防ぐことが可能。

 そして3つめは――

 「()

 霊術(れいじゅつ)と呼ばれる力、ゲームで例えるなら魔法の様な特殊な力で相手を打ち砕く方法。

 右ストレートの拳がジェイソンの顔面を的確に狙い撃ち抜くと、衝撃で再度、辛うじて残っていた窓ガラスの破片が枠から綺麗に吹き飛ばされる。

 ジェイソンはその攻撃が決め手となり、ゆっくりとボクサーがダウンするかのように崩れ落ち、肉体が徐々に崩れて行く。

 「相手、悪かったネ。お前の攻撃じゃ――」

 油断、その一瞬が最後のジェイソンが振るう刃が身体を刻むまで数秒の出来事。

 そう、ジェイソンもミカエル同様にカウンターを狙っていたのだ。

 だが……それだけだ。決め手は確実にミカエルであったのには変わりない。

 最後の攻撃だが、真面に受けてしまったミカエルもその場にしゃがみ込む。

 「ゆ…だん、した……ヨ」

 両者共々崩れ落ち、静けさだけがその場に残った。




 エピローグ


 「もう二度とお前の依頼、受けナイ」

 「怒るなよ、まさかボコボコにされるとは思わなかったんだ。なぁ?南」

 「えぇ!?僕ですか?いや、僕は……その」

 後日、ジェイソンを倒したミカエルは何時までも戻ってこないと心配した立花は達に保護され、病院に搬送された。

 本人たちは目に見えていた悪魔の様な化身が消え去るのを確認したのを解決と見て踏み込んだらしい。

 あとになって重苦しい空気も、寒気も感じなくなった為、それも助けの理由となった。

 「医療費、お前負担なんだヨナ?」

 「あ?あー……違うな」

 「ナニ!?」

 痛みで身体を戻すミカエルに草薙は一言答える。

 「素直じゃない警官が全額持つってよ。なんでもお守り代を払い忘れたとか」

 「……フン、お前もあの警官も大嫌イダ」

 「あんがとな~……おかげで助かった」

 「もう二度とやらナイ」

 「呪いが残ってるからしばらく安静にしといた方が良いぞ、見舞いにフルーツ何か買ってきてやる」

 「……そう言うお前も呪い、まだ影響残ってる」

 「ああ、コレか……お互い、しばらくかかるだろうな」

 「……最初から京極(きょうごく)を呼べば簡単だっタ」

 その言葉に草薙は一瞬だけ動きを止める。

 「アイツは……呼びたくねーな。それに、ジェイソンの話を聞いた時から少し気がかりが出た」

 「……神木(かみき)カ?」

 「ああ」

 草薙は暗い顔をしながら答える。

 「本来海外の霊が日本に居るケースは珍しい、噂でこっちにきたとしてもお前をそこまで傷めつけらる程にヤバかったなら尚更な」

 「……考えても答え、出ナイ。今回の件は京極には言わないで置ク、だが次は――」

 「分かってる、ちゃんと考え話すさ」

 事件は解決した。

 だが不穏に空気だけ残したまま、何か重要な手がかりを忘れてしまった様な感覚だけが残った事件となってしまった。




 「13階段の廃校舎、ジェイソン……か」

 荒地になった廃校舎に1人の人間が現場にきていてた。

 「雑魚じゃこの程度か。もっとレアリティーの高い奴を用意しておくべきだったかな……」

 不穏の言葉だけを吐きその場を静かに去る。

 こうして13階段の廃校舎・ジェイソンの問題は解決された。

 


用語が多くなりましたので、簡単にまとめておきます。


霊媒師の戦い方

1.霊撃:霊力を込め、放つ攻撃方法

2.霊壁:霊力を留めて、守る戦闘方法*部分的に留める事もできる。例えば片腕だけとか、お守りとか*

3.霊術:お経とかが良い例。その他に手印などを用いた力の作用で相手を縛ったり攻撃したりもできる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ