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第二話『新居を手に入れろ!』

堺出戒斗がズズザイザにやってきて3日が経ったある日のこと

ダイア「ジャッカル兄貴、この世界に慣れた?」

堺出戒斗「まあまあだな。でもそろそろ俺だって家が欲しい。」

ダイア「じゃあ!タヌキ不動産に行くのが良いよ!」

堺出戒斗「タヌキ不動産?やっぱなんかどう〇〇の森みたいな世界観だな。それで不動産の社長の語尾が『だなも』だったらもう合わせにいってるとしか思えん。」

ダイア「どう〇〇の森?」

堺出戒斗「とりあえず、タヌキ不動産に行けば良いのか?」

ダイア「うん。僕が案内するよジャッカル兄貴。」


堺出とダイアはタヌキ不動産に向かっていると店で怒鳴り声が聞こえる。

ダイア「何か聞こえるね。」

チワワの男「いい加減にしろよ!!その値段ぼったくりだってつってんだろ!!」

タヌキの社員「いえいえ、充分な対価だと思います。」

チワワの男「こっちはこんな場所に来てイライラしてんだ。アジトも無ければ知り合いもいねぇ!とっととこの辺を地上げして一儲けしたいんだよ。なのにこんなぼったくり価格出しやがって!!」

タヌキの社員「御言葉ですが…」

っとタヌキの店員が言おうとした。

ダイア「ジャッカル兄貴!?」

すると堺出戒斗が入店した。

堺出戒斗「おい!」

チワワの男「あ?」

堺出戒斗「店の外まで聞こえてんだ。うるせえんだよ!」

チワワの男「てめぇには関係ねえだろうが!!」

堺出戒斗「関係大有りなんだよ!俺は新居欲しくてな。だからお前鬱陶しいから消えろって言ってんだ!」

チワワの男「へぇ〜、この世界は平和ボケしているせいか誰も喧嘩売って来ねえんだよな!!お前みたいな奴久々に会ったよ!」

堺出戒斗「お前も元は人間か?」

チワワの男「ああ、でももう殴られねぇと気が済まねえ!表に出ろ!!」

堺出戒斗「ダイア離れてろ。」

ダイア「うん。分かった。」

堺出戒斗はチワワの男に言われるがまま喧嘩を始めた。

堺出戒斗はチワワの男をボコボコにした。

チワワの男「なんだ、このジャッカル強え…」

堺出戒斗「頭冷やしたか?」

チワワの男「お前も人間だったんだろ?名前なんて言うんだ?」

堺出戒斗「堺出戒斗だ。」

チワワの男「堺出?堺出か!」

堺出戒斗「ん?」

チワワの男「俺だよ俺!!鷹賀美組若頭長谷垣史武矢はせがきしぶや

堺出戒斗「はぁ…何やってるんですかカシラ。」

長谷垣史武矢「まさかお前がジャッカルになっているとはな。」

堺出戒斗「質問の答えになってないすよカシラ。」

長谷垣史武矢「いや、このズズザイザって世界でのし上がってやろうと思ってな。どうしても俺の事務所に相応しい土地を手に入れようと思ってな。」

堺出戒斗「はぁ…あんたのことだからどうせ無駄に広い土地にしたんでしょ。親父からも財務をクビにされるほど無駄遣いしまくるんだから。」

長谷垣史武矢「無駄遣いではない!!男のロマンだ。」

堺出戒斗「使いもしねえ日本刀。何本買ってたか憶えてます?」

長谷垣史武矢「5本か?」

堺出戒斗「はぁ…17本。のうち4本は100万を越える代物。」

長谷垣史武矢「なら使えば良いじゃねえか!」

堺出戒斗「俺らの組はステゴロ以外戦わないモットーだろカシラ。でもこの有様だな。今では平和なこの世界の住民として暮らすことになったんだからな。」

ダイア「ジャッカル兄貴〜」

長谷垣史武矢「誰だ?そいつ」

堺出戒斗「この世界で出来た。え〜と子分!」

ダイア「子分じゃなく友だちでしょ。」

堺出戒斗「ダイア、この人は俺の元の世界で俺の上司だった人。長谷垣史武矢さんだ。」

ダイア「なんかパッとしないな。」

長谷垣史武矢「なんだと…このガキ。」

ダイア「あ!チワワだから名前が似合わないんだ!!」

堺出戒斗「プッ。それは言えてるな。ハハハハハ」

長谷垣史武矢「てめえらおちょくってんのか?」

堺出戒斗「そうだ!チワワのシブヤでどうすか?」

長谷垣史武矢「シブヤのカシラだろが!」

ダイア「じゃあさ!じゃあさ!シブヤのチワワでどう?」

長谷垣史武矢「それただの渋谷にいるチワワだろうが。」

タヌキの店員「じゃあ、チワワのカシラで。」

一同が静まり返った。

タヌキの店員「私は場違いだったのかな?」

堺出戒斗「多分今はそう。」

長谷垣史武矢「チッ!今日のところはこの辺で帰ってやる…」

長谷垣史武矢は帰っていった。

タヌキの店員「そういえばあなたも新居を探してましたね。どうぞこちらへ。」

堺出戒斗は店内に入った。

タヌキの店員「申し遅れました。私はタヌキ不動産のつぶすけです。」

堺出戒斗「もう、ツッコまねえ。」

つぶすけ「物件はこちらになります。」

堺出戒斗「ほうほう。」

ダイア「この家とか良いよ。」

堺出戒斗「でもありきたりだな。ん?」

堺出の目に止まったのは家賃がゼロの物件だった。

堺出戒斗「この物件は?」

つぶすけ「この物件はあまりお勧めしませんよ〜。なんにせ狐の愚連隊が住み着いちゃって人避けしちゃってますから。」

堺出戒斗「中もまあまあ広い。狐の愚連隊追い出したらこの物件もらって良いのか?」

つぶすけ「煮るなり焼くなり好きにしてくれて構いません。あの連中は少々怖いので社長も相手に出来ないのです。」

堺出戒斗「ちょっくら行ってくるか。」

ダイア「ジャッカル兄貴!マジで言ってるの?危ないよ。」

堺出戒斗「臆病者はついて来なくて良いぞ。」

ダイア「ちょっ…ちょっと待ってよ!!」


第二話終わり

次回第三話『狐の愚連隊』

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