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テーマ詩集:色鉛筆

深い赤

作者: 歌川 詩季

 染めるなら赤か黒。

 マーメイドになりそこねたか

 魚のあたま かぶるんだ

 背びれには三ツ目の髑髏(どくろ)

 サイズはちょうどマスト(だい)


 (いかり)をおろせば 腹くくれとさ

 退()けねえときもあるだろう


 海を染める赤はいつもより深く

 夕陽(ゆうひ)には早いが そのぶん(おとず)れる夜は長い

 ひれと引き換えに空をつかむ指 ()くすが

 沈んではやれぬと 首を高く()げてる



 レネゲイドになりさがったら

 羊の皮を 脱ぎ()てろ

 鳴らすのは(ひづめ)(かかと)

 踏み越えたさき must die


 ぬかりのひとつが 致命的(いのちとり)でさ

 ()やむは間抜けづらだろう


 森を濡らす赤はいつになく深く

 朝陽(あさひ)には遅いが そのぶん(おとず)れる夜はすぐだ

 翼はいらぬも空を(やぶ)る指 ()くして

 蹴り足は前へと つのを低くかまえる

 染まるなら青か紫。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  マーメイドと魚のあたまをかぶった者では、ビジュアルと禍々しさが断然に違いますね。(^_^;)    >羊の皮を 脱ぎ棄てろ   鳴らすのは蹄の踵  羊の皮を脱ぎ捨てたら、山羊のイメージ…
[一言] 赤でも黒でも完全に染まり切っていたら羨ましくあります。
[一言]  レネゲイド。調べてみました。  下手に紛れるくらいなら、腹を括って己を晒す潔さを、なのですかね。  他とは違う姿を異端ではなく唯一無二とするのは、その心次第なのかもしれませんね。
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