02少女との出会い
薄っすらまぶたを開け周りを見渡すとソコは見知らぬ小屋だった
「私……異世界に来たんだ」
「私?いや俺だった?気がするだけど」
まぁ、いっか私で
小窓から見える外は森ばかりで人がいそうにない雰囲気だ
「しかし、やたらと埃が積もってるなぁ」
んんん!ガラスの破片に映る自分の姿にびっくりした
「な、な、なんで私、服着てないだよ〜!!」
さすがにこの格好で外を歩く訳にもいかないな
何か無いか見渡すと布が埃をかぶり床に落ちていた
その布を身体に巻く
「やれやれ、無いよりマシだな」
角や羽や尻尾そして何より胸もデカいときたか
しかし、なかなかグラマーボディーだな
「まあ、胸は触りたいがそれは後にして、どうしたもんか?」
異世界で知らない場所でまずはどう行動するか
私は魔物だから下手に行動して人間と出会うのはマズイからな
まぁ、いちよう不死身だから死ぬ事は無いだろうけど
念には念を入れ人間に会わないようにしないとだな
「まずは情報収取だな」
ここを拠点にして活動していくかな?
まあ、何にせよ、掃除するか!
「よし、日が暮れる前にやるぞ〜」
小窓を開け使えそうな物をその辺から探すと
「おっ、ホウキ発見これなら埃やゴミを掃けるな」
いらない物は外に運びたしホウキで蜘蛛の巣やたまり溜まったゴミや埃を外に掃き出す
「ふぅ、何とか片付いたな」
さて、探索に出かけますかね?
拠点からあまり離れないようにしないとだからな
「キャー誰か助けてー!!」
「!?」
森の中からだけど、どうする?
助けに行くか
「誰か助けてー!!」
何を迷ってるの私!行くしかない声が方向に行くしかない!
「確かこっちから聞えて来たはずなんだけど」
走りながら辺りを見渡すと少女1人に3人の男が周りを囲み逃さないようにしていた
「お願いです、お金なら差し上げますから命だけは助けて下さい」
涙がら少女は頭を下げお願いをする
「金はいらねよ、なぁ〜お前ら」
「俺だちが欲しいのはアンタの身体だけだよ」
「こんな上玉めったに会う事ができないからな!」
1人の男が少女の両手を掴み
少女の服をナイフで切り裂いた
「いや!おね…がい…だれか」
目を閉じ少女は涙を流し身体を震わせ抵抗も出来ない
「おい、お前ら何してやがる!!」
「あん、誰だよ俺達の楽しみ邪魔しようって奴は」
少女と男3はこちらに気がつくと私の顔を見るなり驚きを隠せない顔で私の顔見た
「テメエら!死にたくなかったら失せろ」
ヒィーこんなんいきよい任せて言ったけど
どうすんのこれ!マジで死ぬ5秒前だよ
まぁ、不死身だから死なないけどね!
「な、な、なんで魔族がこんな所にいるんだよ」
どうやらこの世界で魔族は嫌われ者らしいな
なら、やる事は決まった
「私がいたら何か悪いのかしら?雑魚の分際で、その子は私の物だから置いて行きなさい。そしたら命だけは助けてあげるわ」
「くっそ、行くぞお前ら」
男3人は駆け足でその場を去り森の奥に消えて行った
「はぁ、死ぬかと思った」
ちらりと少女の方を見るとその場で座り動かず
震えながら何を言っている
「お…お…おね…がい…しま…す…みの…がして…くだ…さい」
ニッコリと笑いながら手を差し伸べ
「大丈夫よ、別にアナタを食べたりしないから一人で立てる?」
「は、はい」
少女は少し震えながらもが私の手を取り立ち上がり頭を下げお礼を言った
「有り難う御座います。助けていただいて」
「別にお礼を言われる程の事はしてないし、とりあえず家に来るといいわ」
「え、そんな悪いですよ」
「いいから来なさい、もう暗くなるから森の中は危険よ」
「はい、分かりました」
少女の手を繋ぎ自分の拠点まで案内する
「ここが我が家よ、ボロいけどね」
少女は少しクスリと笑うと口を開き自己紹介を始めた
「私はアリス・リリースって言います。アリスって呼んでください」
日本での名前は使わない用にするかな?
さて、名前は何するかだな?適当でいいか!
「私はリリムよ、宜しく」