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アリサー02  作者: 稔~Minoru
9/10

アリサ 第21章

夏休みが終わって、新学期が始まった。

ショーとアリサの関係も、大きく変わった。周りが認めるほどに。認めない人がいる中、ふたりの関係を認めないといけないことが出来た。

テスト結果が、同一1番。

バイトで明け暮れているふたりが、どうして? と、言う学生達。

夏休みが終わった。

学校へと、歩く多くの学生。

自転車通学している学生達。

その中、ペアのマウンテンバイクが走る。

アリサとショーのバイク。多くの学生が、声をかける。

自転車通学のワッペンを張っている。

~あれが、ボロバイク?~

言う学生がいる。

白い制服に、白い顔が多く見られる。

その中、黒い頭が、いくつもある。

校門で降りた、ショーにアリサ。真っ黒に焼けた肌に、鍛えられた身体。

夏休みの最後の日。ショーはアリサをお姫さま抱っこできた。

ふたりの姿に驚く、先生達に、多くの学生。

ひそかに笑う、学生もたくさんいた。

1年Aクラスに、いくつものの黒い頭がある。

新学期初日のホームルームで、担当の教師がため息をついた。副担当は、笑っている。

夏休み前の鈴木ショーの家族との面談に、夏季講習を進めておけばよかったと、後悔した、担当の教師。

海渡アリサの赤いバラが、黒く焼けた肌に、色鮮やかに咲いている。

後ろを向いて、話をする、ショー。

2日間のテスト。

1番早く立って出た、アリサとショー。

廊下で、声をあげて答え合わせをするというイタズラをして、遊んでいる。

答えを書き直す学生達。

「困ったものですね。」

教師が笑って言った。

数日後、昼休みに張り出された、トップ50。

アリサとショーは、まだきていない。

教室で、アリサの弁当を食べている、ふたり。

教師達が、悩んでいる。

「いつ、どこで、勉強しているのだ?」

ふたりを知る、副担当は、言った。

「あのふたり。勉強などしていませんよ。」

彼女を見る、教師達。

「学んでいるのです。」

笑う、副担当。


「ネェ。アリサは? ショーは?」

教室まで呼びに来た仲間たち。

「なにしているのよ。」

「お弁当。」

「おいしいよ。」

と、アリサが仲間の口に掘り込んだ。

「おいしい。」

顔が崩れる女の子。

その子を叩く仲間。

「それより、大変なことになっているの!」

弁当箱を直したアリサは、ショーと見に行った。

張り出された順位表。

周りの学生達が道を空けた。

アリサが、ショーが、驚いている。

同一点で、1番。

「ウソ?」

アリサが崩れた。

アリサがショーに抱きついた。

「キャ!」

「目が回る!」

ショーは、アリサをお姫さま抱っこして、回り続けた。

降ろすと、アリサはショーの口をふさいだ。

アリサの黒くて長い髪に手を入れてキスをするショー。

「今の、最高によかった!」

ふたりを見ている、目、目、目。

女の子は、憧れの眼差しで、男共は、嫉妬をしている。

「ショーは私のんだからね! とったらダメよ!! 解った!!!」

言う、アリサ。

「どうして、1番とれたの?」

担当が聞いた。

「名簿順に座ったのに。」

「そうだ。バイトばっかりして!」

吉田と田中が割り込んで来た。

「あんた達。嫉妬しているの?」

副担当が聞いた。

「鈴木君も、海渡さんも、塾、いっているよ。」

阿部が話した。

「そう、あの『スッパイマン』。」

笑う学生が。

~なに?それ?~ と言う人々。

「そうね。モスラの枕もあるし。」

いう、人も。

「なんの話だ!」

田中が聞いた。

「ネット塾よ。アリサとショー。ネット塾に出ているのよ。」

「ねぇ、ア リ サ。」

抱きつく、アリサの仲間たち。

「私。知らなかった。ライフセーバーの人達、あんなにガンバッテくれたんだ。」

「やっぱり、塾、行ってたんだ。」

担当が納得した。

笑う、アリサとショー。

「自分達で、問題解いたりして。」

「それに、学校以外のこと、学んだりして。」

ショーが話した。

「なに、それ?」

「少しだけど、人と話すことができた。」

「どう言うこと?」

「アリサの店に来られるお客様が、多くのことを教えてくれた。」

「学校で、教えてくれないことを、ネ。」

アリサが、言った。

「俺達、学校で勉強する時間って、たかだか、20年ぐらいだろ!」

「後、人と人の中で、多くのことを学んでいくのよ。」

「ショーは、今から、人との付き合いかたを、学んでいるの。」

「それって、勉強でしょう。」

「違うよ。ひとりひとり、人とかかわって、肌で学ぶことよ。」

「卒業して、40年以上、生きていかないといけないのだから…。」

笑う、アリサ。

「阿部君も、ガンバリなさい。」

副担当が、阿部に言った。

阿部は、上位30番台に入っている。

アリサとショーを見ている、副担当。

笑った。

「で、ショーはアリサのなんなの。」

「アリサは、俺の仲間。恋人で、目標だから。」

「ちがう! 私の手を握って引っ張り上げる人が、ショーよ。」

アリサが、ショーの手をお腹に持っていった。

「私たち、仲間に、ライバルに、出会えたの。」

人が驚く中、笑っている人が。

「だって、ショー。私のだんな様ですもの。」

アリサとショーの恋の毒牙にあてられて、見ている。



【おまけのコーナー。その3】

アリサ「おはよう。」

ショー「おはようさん。」 

アリサ「今日も、ミノル先生の頭に来ています。」

アリサ「キャスターのアリサ海渡です。」

ショー「コメンテーターのショー鈴木です。」

拍手が起こった。

アリサ「元気でした?」

ショー「エリカさんも、元気でした?」

アリサ「ショー! 天使のエリカさんたちになびいたらダメよ。」

笑いが起こった。

アリサ「アラ。新しい人がいますね。」

ショー「名前、教えてくれる。」

ミドリ「初めまして。ミドリです。」

アリサ「何歳?」

ミドリ「16。アリサ姉さんと同じだよ。」

アリサ「姉さんはやめて、恥ずかしいから。」

ミドリ「ダメ! 私。まだ、デビューしていないから。」

ショー「なんだ。で、どんなドラマ?」

みんなが見ている。

ミドリ「パパはヒーロー。ママはダークヒーロー。ってながーい

    タイトルなの。」

アリサ「すごい。」

ミドリ「まだ、ミノル先生の頭の中にあるだけだけど、おもしろい

    ドラマになると思うの。」

アリサ「楽しみ!」

ミドリが、頭の中に座った。パパとママに甘えて。


ショー「って訳で、『アリサ。第1部』終わったよ。」

アリサ「じゃあ、第2部、学校が舞台ね。」

ミノル「いや、それがね。学校を舞台に考えて無いんだ。」

アリサ「ええー!」

ミノル「俺。男子高だったし、共学の学校生活。わからないんだ。」

ショー「と、言うことは?」 

ミノル「アリサ。第3部かな?」

アリサ「どんな話?」

ミノル「アリサ。子供できるよ。」

アリサ「ショーの子供?」

ミノル「yes。」 

ショー「ヤッター。」

抱き合う。アリサとショーが。

ショー「で?」

ミノル「アリサ。18歳。高3。」

アリサ「え?」

ショー「えっ!」

アリサ

ショー「ウソ?!」




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