アリサ[第18章]
今回は、ショーがミユキの夏休みの自由研究を、手伝っていくということです。 万華鏡って、なんで、三角なの? 四角は?丸い万華鏡は? ショーが、子供のころに、手作りした、万華鏡を、ミユキに、作り方を教えると、言うことです。が、女3人寄れば、なんとやら! ショーが、作ることに。
台風の影響が、でている。
浜辺に、流木が、ベットボトルが。流れ着いている。
朝早くから、元気なのが、走りまわつている。
子供たちが、片付けに、お宝にと、動いている。
ママさん達は、暑い中、アクビをして、見ている。
「なにが、楽しいのか?」
「でも、私も、子供の頃、こうだって、ママが。」
ミユキも、走っている。
横にレトリバーが、一緒だ。
アリサとショー、アケミに、シズカが来た。
片付ける、アリサ達。
すぐにゴミの山が、出来る。
「すごいね。」
シズカが。
落ち着いた、ショー達。
ミユキママが、ベンチに座っいる。
自販機のお茶を飲んでいる。
「ミユキ。宿題は。」
シズカが聞いた。
「まだ、自由研究が。」
言った。
「アケミは?何したの。」
「私? 私は、救急車の、走った数と、病気と、温度。」
ミユキママが、頭を抱えた。
「アリサは、何したの。」
「えっ、私、気温と、缶ジュースの量。カキ氷の量。」
ミユキママが、つまずいた。
「店、あったでしょう。」
笑う、アケミ。
「だから、1日で出来るものって。」
笑う、アケミ。
「シズカさんは?」
「私。毎日、ピアノだった。秋のコンクールあるから。」
「ショー君は。」
「俺。俺は、小学生の時、万華鏡作って、自由研究にした。」「エエ? 万華鏡?」
「うん。簡単だよ。」
「万華鏡って、三角でしょう。」
うなずいている、ミユキママ。
「四角は、六角は、丸い万華鏡は、って。作って見た。」
「で、どうなった?」
「それ言うの。アリサ。」
「夏休みの研究にならないよ。」
ミユキがレトリバーと来た。
「どうしたの?」
「あのね、ショー兄ちゃんが、宿題てつだってくれるって。」
ショーは、目を大きくあけた。
アリサとアケミ。シズカは、笑いこけている。
「ホント?」
ミユキママ。笑いを我慢して言う。
「なに、するの。」
「万華鏡よ。」
ママが言った。
タメ息をついた、ショー。
「で、何が必要なの?」
「ホームセンターで、アクリルの鏡だな。」
「後は?」
「アリサのところで売っているよ。」
「万華鏡のスチック。」
昼から、ミユキママと、シズカ。ミユキが、ホームセンターに行った。
よく日の午後、ミユキは、ママと、【インファント】に来た。
アリサママも、興味津々でいる。
「ショー。出来るの。」
アリサママが聞いた。
笑う、ショー。
「言われたの、持って来たよ。」
ミユキママが、テーブルに、算数の本を出した。
ミユキは、算数嫌いなのに。と、言っている。
「大丈夫かな?」
ミユキとショー、シズカは、雑貨店【インファント】に買い物に。
「なに、するの。」
スタッフのお姉さん達が、聞いた。
「ショーが万華鏡作ってくれるの。」
ミユキが、喜んでいる。
「本当に。」
「出来たら、見せてね。」
うなずいた、ミユキ。
「なに、買うの。」
シズカが、聞いた。
「万華鏡のスチック。」
「どれがいい。」
ショーが、スチックを並べた。
アカ、アオ、ミドリ、キ。全部で、10色ある。
「ミユキ。これ。」
アカのスチックを。
「じゃ、私は、これを。」
アオのスチックを取った。
ミユキが、シズカのを、見ている。
「じゃ、マーブルチョコを買うか。」
ミユキの目が光った。
「なんで?」
シズカが聞く。
普通サイズの、マーブルチョコを取った、ショー。
シズカが、愚痴を。
「大きいのにしょうよ。」
ミユキとシズカが、大きいサイズの、マーブルチョコと、アポロチョコを買った。
レストランに戻ったミユキ達。
ショーは、皿を、持って来た。
「なにするの?」
「中身を、開けるんだ。」
アリサは、ウサギの絵の描いた器に、開けた。
「じゃ、ミユキ。円周を計ろか。」
ミユキは、目を大きくあけた。
「ショー兄ちゃん。作ってくれるのと…。」
「一緒に作ろ。」
笑って言う、ショー。
「でも、わからない。」
ミユキが、言った。
ショーは、紐を出して、マーブルチョコの中に、巻いた。
「ミユキ。ここに印して。」
いやいや、印をするミユキ。
「これが、マーブルチョコの円周だ。」
ショーが、説明した。
「じゃ、半径求めて見るか?」
ミユキは、算数の本を調べている。
アリサが、ショーに、マーブルチョコを渡した。
少し減った、マーブルチョコ。
みんなが、ミユキを見ながら、口の中に。
ショーが、教える。
コンパスで、円を書かせた、ショー。
「この円が、マーブルチョコの口なんだ。」
いやいや聞いている、ミユキ。
ママが、怒りかけた。
止める、ショー。
三角の話をする、ショー。
「正三角形を書こうか。」
ショーが、ミユキの前で、三角形を書いた。
黙っている、ミユキ。
三角形とマーブルチョコの話をする、ショー。
そして、アクリル鏡にペンを入れる、ショー。
3枚の鏡を、テープで止める、ショー。
「どうだ、ミユキ。」
ミユキが覗いている。
「えっ。すごい。万華鏡だ。」
ミユキが喜んでいる。
「ママが、たくさんいる。」
「どうして、どうして、どうして。」
「算数を使って作ったんだ。」
ママが、アリサがアケミが、見ている。
「簡単に出来るんだ。」
アリサが言った。
「じゃ、次、いこうか。」
ショーが、フタを、ドライバーの底で、外した。
穴開パンチで、フタに、穴を。
「ミユキ。鏡を中に入れてくれる。」
ミユキが、何回かした。
「ダメ。入らない。」
「ミユキの計った、円周は、外周なんだ。」
外周と内周との話をする、ショー。
「だから、鏡を少し切る。」
鏡が、マーブルチョコの中に入った。
「すごい!」
ミユキが、喜んでいる。
マーブルチョコは、半分になっている。
ミユキママが、アリサママが、ミユキを見ながら、食べている。ミユキは、マーブルチョコの穴から、見ている。
「キレイ。」
「ミユキ。次、いこうか。」
ミユキが、ショーを見た。
マーブルチョコのフタに穴を開ける、ショー。
その中に、スチックを刺した。ショー。
ショーが、万華鏡を見る。
「出来たよ。ミユキ。」
スチックから落ちる、アカい、星屑。
ゆっくりとゆっくりと落ちる。
「……。」
ミユキ。言葉を忘れた。
「どう、ミユキ。」
「キレイ。」
「ママにも、見せて。」
ママが、驚いている。
「どれ。」
アリサが、アケミが、シズカが、見ている。
みんなが見た後、ショーは、万華鏡のスチックの位置を替えた。「わゎ、ママ。」
ミユキがママを叩いた。
星屑が、早くなくなる。
回したら、ゆっくりと落ちる、星屑。
ママもシズカも、話しない。
ショーは、立った。
「ショー兄ちゃん。他のは。」
ショーが、見た。ミユキを。
「えぇ!」
ミユキがショーを見ている。
「次のは?」
「ミユキ。作り方、わかったよね。」
「わかった。で、兄ちゃん。次、作って。」
みんなが、見ている。
「私も作って。」
シズカが言った。
「ショー。私のは?」
アリサが。
笑い出した、アケミに、アリサママ。
「嘘だろう。」
笑いながら、ショーに来る、3人の美人。
「わかりました。」
シズカが、アリサが、ミユキが、手を叩いて喜んでいる。
「ママ。お金。」
ミユキがママに言った。
「え! お金って?」
ママが聞いた。
「これ。外して、作るんだろう。」
ショーが。
「エエェ! 嘘だ!」
「バラバラにするの? 兄ちゃんが作ってくれたのに。」
ミユキが怒っている。
「わかった。」
タメ息がでた、ミユキママ。
ミユキとシズカ。アリサが。雑貨店に。
スタッフのお姉さん達、ミユキに誉めている。
「ショー兄ちゃん、手伝ってくれたんだ。」
そして、マーブルチョコとクロのスチックを買った。
シズカのアポロチョコは、ウサギの器に入って、鏡は、2個分、切ってあった。
「後、出来るだろう。」
アリサを見て、言う。
三角の鏡をナナメにセットした、変わり万華鏡を、アリサとシズカが作っている。
ミユキは、2等辺三角形の万華鏡に挑戦している。
アポロチョコに、マーブルチョコは、アリサママによって、雑貨店のお姉さん達にお裾分けしている。
「ショー君がねえ、」
ミユキの貸してくれた、万華鏡を見ながら、話をする、ママ達。お姉さんのひとりが、言った。
「夏休みの研究、ショー君して欲しい。」
お姉さんを見る、アリサママ。
レストランでは、お客を巻き込んで、万華鏡作りを。
アポロチョコとマーブルチョコの追加発注に、万華鏡のスチックを、倉庫から、出すお姉さん達。
「出来た。」
ミユキが大きな声を。
見ると、ミユキの回りに人が。
ミユキの使った、万華鏡を見る、ショー。
ミユキに返す。ミユキはママに、アリサにシズカにも、見せた。ミユキに戻ってきた、万華鏡のスチックを、縦から横に回した。
星屑が、流れる。
「あわゎゎ。」
ミユキは、ママを叩いて、見ろと言った。
「すごい!」
ミユキママが。アリサにシズカ。
アケミ。アリサママ。
スタッフのお姉さん達が、見ている。
「もういいだろう。」
ショーが言った。
「お兄ちゃん。」
シズカが、腕を握った。
「お兄ちゃん。」
「お兄ちゃん。」
ミユキに、アリサが。
引きつる、ショーを見て、笑う、アリサママ達。
「お前らなあ。」
「お兄ちゃん。」
すがる目で見る、3人。
「あきらめなさい。」
アリサママが、言った。
「……。ハイ。」
ママにお金をもらって、走った、ミユキ。アリサとシズカの3人。
アリサとシズカの鏡を切る、ショー。
正三角形と2等辺三角形の、万華鏡の鏡を、アリサとシズカの分にと切る、ショー。
「なんだかんだいっても、するのね、ショー君。」
アリサママが、言った
「次、何、作る?」
ミユキは。
「三角形。」
「角が、直角の、三角形は?」
ミユキがうなずいた。
ミユキが、線を引く。
ミユキママ、ミユキの変わりように驚いている。
「算数、嫌いだったのに。」
ミユキを見ながら、言った、ショー。
「俺も、嫌いでした。」
アリサに、シズカが、見ている。
「きっかけがあれば、好きになる。」
ミユキママを見た。
「兄貴。よくできたから、俺。回り道をして、考えて、歩いたから。」
アリサが、うなずいた。
ミユキが作った。
作った、事に、満足している、ミユキ。
ママに、シズカにアリサに見せる、ミユキ。
「もういい?ミユキ。」
ミユキママが聞いた。
「ダメ。」
ミユキが。
「ママ。言ったでしょ。ショー兄ちゃん。四角の万華鏡。作ったって。」
「まあるい、万華鏡、作ったって。」
アリサにシズカが、笑っている。
「言ったの?」
ミユキママ。
「言った。」
「こんな事になるなんて、思わなかったから。」
ミユキが、ママにおねだりしている。
ママとシズカが、雑貨屋に入った。
アリサは、マーブルチョコを食べながら、笑っている。
アリサ、ショーに、ソーダ水を、ジョッキに入れてきた。
イッキに飲む、ショー。
口から、出るものが。
「おいしい?ショー?」
「美味しい。」
「アリサも飲む?」
「辛いから、嫌い。」
「お子ちゃま。」
「なによ!」
アリサママ達が、アリサとショーのケンカを、楽しんでいる。「あんなにあるのですか?」
ミユキとママが帰ってきた。
「なにが。」
「スチック。万華鏡の。」
「そう、だから、お客さん、好きな人しか買わないよ。」
ミユキママが、ミユキに言った。
ミユキは、全色欲しいと言っている。
アリサもシズカも、ミユキに言っている。
「イヤ!」
「だって、キレイだもの。」
「兄ちゃん。四角の作って。」
ミユキが。
ママが怒った。
「帰らない。ミユキ、ショー兄ちゃんの子供になる。」
ミユキが、言った。
「て、事は、ミユキ、ニンジン、食べるって事だな。」
ミユキは、ショーを見ている。
「ウソ。」
「お兄さんのゴハン、毎日、ニンジン出るけど。ピーマンも。」ミユキの顔が、青くなった。
「考えておく。」
ミユキは、ショーと四角の万華鏡を作った。
「キレイじゃない。」
六角の万華鏡。円の万華鏡も、作った、ミユキ。
「なぜなの、兄ちゃん。」
「なぜかな。」
「ミユキが、考えて教えてくれる?」
ミユキが、うなずいた。
ミユキが、大声を、上げた。
「マーブルチョコが、ない。」
「ママ。」
「ミユキに、いたでしょ。」
「ショー兄ちゃん?」
「ミユキと、作っただろう。」
「アリサ姉ちゃん。」
「ミユキと作ったでしょ。」
「シズカ姉ちゃん。」
「なに?」
ピアノに座っている。
ミユキは作った、マーブルチョコの万華鏡を見て、涙が。
「万華鏡、こんなに作ったのに、食べてない。」
みんなが、かわいそう。と思いながら、笑い顔になっている。「ミユキ、買いに行こうか。」
シズカ姉が、ミユキを雑貨店に連れて行った。
そして、袋いっぱいの、お菓子を抱えて、ニコニコしながら、帰ってきた、ミユキ。
「ごめんね。」
ミユキママが。
「ミユキ、妹ですから。」
笑う、ミユキママと、シズカ。
晩、ミユキは、パパに、万華鏡の話をしている。
うなずいている、ミユキパパ。
「聞いている?」
ミユキが、ママの口癖を、言う。
ママは、パパとミユキを見ている。
「私にそっくり。」
「パパ、ミユキ、出来たよ。」
テーブルに着いた、パパとミユキ。