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アリサー02  作者: 稔~Minoru
4/10

アリサ[第15章]

台風が来る。

「よく来るな!」

海の家のマスター達が、ぼやいている。

「次ので、4っ目か?」

「違うよ。」

アケミが、口を挟んだ。

「5っ目。」

アケミは、シズカを指した。

「そうだった。ワタルの奴。」

マスター達が。

「ウマイ事やりやがって。」

怒っている。

「じゃ、してみる?」

スタッフのお姉さんが。

「なにを

「決まっているでしょ。」

笑って、お姉さん達が、見ている。

「惚れるよ。」

「あんたに、ぞっこん!」

「だ、ダメ!」

「やらない!」


アリサとショーは、夏休みの当校日で、店にいない。

台風の為、早まった、当校日。

ある塾のテストと重なって、何人かは、休んでいる。

アリサとショーの机には、クラスメイトが、集まっている。

教会で、教えたクラスメイトが、アリサとショーのことを言ったようだ。

「塾より、解る。」

「コピーさせて。」

阿部も、聞きにきている。

クラスは、白い人と、グラブ焼けしている人達。そして、海岸で、焼いた者がいる。

担当と副担当が、入ってきた。生徒を見て、タメ息をつく担当。注意事項等伝える、副担当。

「なにかあったら、アリサの店にいくこと!」

「先生!」

アリサが、怒っている。

副担任の教師、商店街にあるおもちゃ店の娘。

笑いが、クラスに。

「でなくても、忙しいのに。」

ショーが言った。

その中、吉田と田中は、知らん顔を。

帰り道、アリサがショーに質問した。

「朝、話した、異常気象、本当に、核融合炉が、原因なの?」「ただの、勘だけど。」

興味を持った、アリサが、ショーに、聞きまくった。

アリサとショー。こんな話が好きである。

話が、怪獣のアイデアに進んでいく。

「核融合炉って、凄い温度で燃えているのだろ。」

「わかっているよ。ショー。」

「冷却方法は?」

「たしか、水冷方式だったかな?」

アリサが言った。

「アリサ。これからどうする?」

「……。家ってねぇ。」

「駆り出されるし。」

ふたりで、ゆっくりと、怪獣の話をしたい。

後ろから、メイトが、

「マクド、行こ。」

「いこ。いこうよ!」

と、後ろから、アリサに抱きついた。

「いくでしょ。」

って、女たちが、誘っている。

マクドの中は、学生が多かった。

小学生らしい子供たちが、集まって、宿題に、勉強会に、使っている。

見ると、スーパーか、コンビニで買った、ジュースらしきペットボトルが、横に。

マクドのクルーは、注意しない。

また、高校の学生達も、きている。

「みんな、きていたんだ。」

夏休み、どこに行ったか、遊んだかUSJ は、ディズニーランドは、なんて話をしている。

「アリサは?」

黙っている、アリサとショーに、聞いてきた。

「えっ、アリサ? まだ行ってないよ。」

笑って言った。

「もったいない。」

言うメイトを肘でこついた、仲間。

「えっ。」

顔を見る、学生が。

「レストラン、忙しいの?」

と、聞いてきた、仲間達。

学生をにらみつける、仲間たち。

「うん。毎日、ショーもきてくれるの。」

「そうなんだ。」

アリサの家が、海岸通りのレストランだったことを、思い出した。

「私も、バイトで雇って欲しい。」

と、言った、学生。

「ダメ、ダメ。急がしくて、遊んでいる時、ない。」

ショーが言う。

「朝。何時?」

ショーの顔を見る、学生達。

「ショー。7時には、来てくれるよ。」

アリサが、言った。

「ゲッ、7時!」

「ウソ?」

「ほんと。海岸の掃除してくれるのよ。」

「掃除?」

学生達が、聞く。

「流れついた、流木。」

アリサの後を言う、ショー。

「花火のかたずけ。バーベキューの後始末。缶ビールをひろって。」

「ミユキの相手。シズ姉の話。」

アリサが言った。

「ねぇ。ミユキって? シズ姉って?」

「子供の相手。」

笑って、言った、ショーとアリサ。

「今度、遊びにきてよ。」

アリサが。

「たのしい?」

ショーに聞く仲間達。

「たのしい。おもちゃの店見たいだ!」

「言いすぎ。ショー。」

昼をすぎて、レストラン【インファント】に帰ってきた、ショーとアリサ。

ママから、休みをもらっているふたりは、2階のアリサの部屋に。

海岸は、人で、溢れている。

「いも洗いみたい。」

アリサが、窓を開けて見ている。

「で、さっきの核融合炉の話。」

アリサが、聞いてくる。

「今。地球上にある、核融合炉って、何千基ってあるんだ。」「その、1基1基が、どれだけの発電をして、どれだけ、熱を出して、どれだけの水で冷すのか?わかっていないから。」  「どれだけ、あるの?」

「発表されてない。」

「えっ!」

「国家の最高機密。」

「それに、核融合炉が、地球温暖化の原因だとしても、科学者も、政治家も、経済学者も、認めないだろうし。」

アリサは、ショーの顔を見た。

「何故?」

「今の地球経済。」

スマホを高く上げて、

「電気経済だから。」

「スマホ。パソコン。通信ネットワーク。クーラー。鉄道。道路。どれだけ、俺達、人間は、電気経済、電気社会の、世界で生きている?」

悲しげに言う、ショー。

「70年代に、開かれた、地球博。」

「それまで、テレビなんか24時間放送してなかったんだ。」

「しっている。」

「地球軍が、作った夜の地球地図。」

「この日本地区だけ、光輝いていただろう。」

ショーとアリサは、店のジュースを、ジョッキに入れて飲んでいる。

「そうなんだ。考えてみたら、私達、エネルギー源の浪費しているんだ。」

アリサが言った。

「みんな、考えてないけど。」

ショーが、海風を受けて、言った。

「ショー。エアコン、入れよ。」

アリサが言った。ショーは、窓を閉めて、エアコンを、最強にした。

「ショー。言っていることと、やっていることが、真逆。」

「この部屋のエアコンにた使うエネルギーなんか、知れているよ。」

と、言った、ショー。

「レストラン【インファント】も、浪費しているかも。」

「どうして?」

「冬に、キューリとか、ナス。トマトなんかおかしいだろう。」「おかしい?」

「トマトなんか、昔、夏休みで、おばあちゃんの田舎で、食べたもんだ。」

「温かい、トマト。」

「うん。」

アリサがうなずいた。

「曲がったキューリを、おやつかわりに、食べたもんだ。」

「うん。」

アリサが。

「私も、おばあちゃんが作っていた。」

「人って、変わっていくのよね。」

「今では、いつまでにも食べられるけど。」

「便利になった分、失うものが。」

「どれだけ、多いのか。」

アリサが言った。

うなずいた、ショー。

「でも、地球は、人間の者だけの物でないんだ。」

「今、生きている人だけの、地球でないんだ。」

アリサを、見て、言った、ショー。

「地球に棲む、全ての生物のものなんだ。」

「未来に進む、人々に、引き継ぐ、地球なんだ。」

「だのに、人間は、今の時代が、今の生活が、もっとよくなるとしか、見ていない。」

「ねぇ、ショー。これから、どうなると思う?」

「核融合爆弾が、生まれて、90年。」

「核融合炉の1号基が造られて80年。」

「たった、80年で、これだけの気象変化が起こったんだ。」

「じゃ、止めたら、元に戻るの?」

「アリサ。ダメだろう。」

「80年で、これだけ変化したんだ。」

「おふくろや、おやじの若い時は、夏の気温が、人間の体温以上になることは、無かった。」

「核融合炉を停めたとして、戻るとしても、何倍もの、時間がかかる。」

「ってことは、数百年?」

「それに、明日から、電気の規制することに、耐えられる?」「新しい、エネルギーが、見つかるまで?」

ショーが言った。アリサを見て。

「でも、新しいエネルギーが、人間の為と、なるか、解らないけど。」

「どう言う事?」

「使いこなせるか、どうか?」

「核融合爆弾のように。」

「……。」

「それに、地球が、待ってくれるか?どうか?」

「もし、待ってくれなかったら?」

「借り主の交代。」

「何で、そんな話、するの?」

「アリサなら、わかってくれると、思った。」

「でも、どうするの? アリサが知っても、どうにもならないけど。」

「だなぁ。」

「泳ぎにいくつか?」

笑いながら、言った、ショー。

「賛成!」

と、アリサが。

「そんなの。大人にまかせなさい。」

「学者に、任せよう。」

「えらい先生にまかせよ。」

言った、アリサとショー。

雑貨店【インファント】から、水着を持ってきた、ショーとアリサ。

アリサの部屋で、着替えている。

「泳いでくるね。」

アリサが、雑貨店から飛び出した。

「元気ねぇ。」

アケミが、

「あんたも、学生の時、あんなだったのに。」

ママが、アケミに言った。

「かわったね。あんたもはやく、安心させて。」

アリサとショーが、浜に出ると、シズカが、日傘をさして座っている。

近くに、セーバーのお兄さん達が、立っている。

「シズ姉、なにしているの?」

「曲を考えているの。」

楽譜を置いてある。

ショーとアリサが海に行った。

「ワタル。海に行きたい!」

余り泳げない、シズカが、ワタルの手をとって、海に。

セーバーが、見ている。SP もいっしょに、いる。

いい寄る、蚊のごとくいい寄る男共を、セーバースプレーが、たいじして、シズカを守った。

「なんなんだ?あの女は?」

いつも、ライフセーバーを従えている、女性に、よく来る人々が。

「女優かな?」

「違うよ。レストランで、ピアノを弾いている娘。DVD や、CDも、売っているみたい。」

クラッシックにうとい若者が、言った。

ドルフィンの浮き輪に乗って遊んでいる、アリサとシズカ。

左腕には、赤い薔薇と、青い薔薇が。

ショーとワタルが、引いている。

アリサはショーに。

シズカが、挑戦した。海水を飲んだシズカだけど、ワタルのところに、泳ぎきった。

称える、ワタルに、アリサ。ショー。

笑って答る、シズカ。

新しい、詩が、出来そうだった。

「波が、荒いな。」

セーバーのお兄さんが、言った。

「注意しないと。」

アリサは、ショーに、

「私が溺れた時は、ショー、助けてくれるでしょう。」と。




【おまけのコーナー その2】

アリサ 「ハイ。また、作者のミノル先生の頭の中に入って

    来ました。」

アリサ 「わたくし。アリサ海渡と。」

ショー 「コメンテーター、ショー鈴木が、お送り

    いたします。」

拍手が、おこった。

ショー 「今日も、多くの人にきてもらって、ありがとう。」

アリサ 「ミノル先生、また、新しい、ドラマ、考えたんだ。」

新しい、キャラクターがいる。

お腹の膨れた、妊娠中の、男の学生と、恋人。

アリサ 「それでは、ミノル先生に、入ってもらいます。」

拍手が起こった。

ミノル 「ハイ、おはよう。」

ショー 「今日は、ミノル先生の考えている、核融合炉と、

    気候変動について、聞きたいと思います。」

アリサ 「ミノル先生は、作家で、科学者でないのでしょ。」

ミノル 「でも、科学の知識と、気候と、地球を見ていると

    おかしいと思ったんだ。」

ショー 「もっと話してください。」

ミノル 「温暖化と言われて、何年目か、科学者が、

    言っているけど、この数年、人間の体温より

    高い気候が、襲っている。」

ミノル 「なかでも、核融合炉の存在が、大きいのでは。」

ミノル 「今、この時にも、核融合炉は、動いている。」

ミノル 「その、核融合炉を、冷やすのには?」

ショー 「それは、みんな、知っていることだけど。」

ミノル 「じゃ、アリサの住む地球で、核融合炉は、

    何基稼働中?」

ミノル 「どれだけの、核エネルギーが、冷されている?」

ミノル 「どれだけの、核融合、核エネルギーが、爆発

    しないように、監理監視している。」

ミノル 「冷やすのには、どれだけの水を必要となっている。」

ミノル 「海水の温度は?」

ミノル 「1年で、どれだけ上がっている。」

ミノル 「おそらく、海水は、地球を回って、極地に戻る

    時は、冷たくなっていて、少しづつ、極地の氷を

    大きくしていった。」

ミノル 「でも、核融合炉を冷やす為、海水の温度が高く

    なって、極地に入った時、氷を大きくする温度に

    なっていない。」

ミノル 「それどころか、極地の氷を溶かしていく。」

アリサ 「でも、それが、どうなるの?」

ミノル 「極地で、海水が冷たく冷やされるはずが、

    温かい海水のまま、赤道上に、入っていく。」

ショー 「つまり?」

ミノル 「海水が暖かいということは、海水が、上昇して、

    陸地が無くなる。」

ショー 「人間が住めなくなる。」

ミノル 「大気の温度上昇になって。」

ミノル 「地球自身が、地球の温度を下げる為に、

    なにをするか?」

アリサ 「なにするの?」

ミノル 「大気と海水を、かき混ぜる!」

アリサ 「どうやって?」

ミノル 「地球は、台風を起こして、大気と海水をかき

    混ぜている。」

アリサ 「………。」

ミノル 「地球の体温が高いと、台風も、多く発生して、

    台風は大きいくなって、パワーも強くなる。」

ショー 「でも、科学者の人々は、言ってないけど。」

ミノル 「言えないんだ。」

アリサ 「? 何故。」

ミノル 「科学者は、データを集めて、数値化して、

    科学者の人々を、地球に住んでる人達を

    納得させないと、ダメなんだ。」

ミノル 「そして、経済界が、国が、地球に住む人達、

    みんなが。この、地球を考えないと。」

ショー 「でも、このままでは?」

ミノル 「国の安定、安心。個人の幸福、なんか、求める

    時でないかも。と、思っている。」

ミノル 「地球の温度が、人間の体温より、高くなって

    いくだろう。」

アリサ 「なにが起こっていくの?」

ミノル 「地球は、動きたがっているんだ。」

ミノル 「地球中に広がる、この、異常気象。見ていると、

    わかるだろう。」

ショー 「大雨、台風、地震、。」

ミノル 「それに、人間の欲望。人より、いい生活を

    見ている人々。」

ミノル 「上を見ないで、今から始まる、未來を見ないで、

    楽しい世界、夢見る、未来像。この世界が

    いつまでも、続くと思っている人々。」

ミノル 「そして、世界大戦で、大敗して、奇跡的な、

    幸福の国家を、作り上げた。この日本国を、見ろ、

    学べ、盗め、掴め。と、来る世界中の、多くの人。」

ミノル 「止めることが、出来ない、大きすぎる、波。」

ミノル 「地球を、人類を巻き込んだ、大きすぎる、祭り。

    その後。何が、残って、何が、生まれるのか。」

アリサ 「その祭りって?」

ミノル 「もう、始まっている。」

ミノル 「地球中の農地を埋めたてて、工業と、いう祭りが。」

ミノル 「はっきり言って、なにが起こっていくのか、

    分からない。」

ショー 「じゃ、いますぐ、核融合炉を、止めたら?」

ミノル 「それが出来るだけ、人間は、発達、進化、

    していないんだよ。」

ミノル 「この世界、すべて、電気で動いている。」

ミノル「出来るか?コンピューターのない、世界。」

ミノル 「生きる為、家事も、交通も、遊びも、すべて、

    電気を使っている。」

ミノル 「それに、核融合炉を使って100年も経ってない

    のに、この気候だ。」

ミノル 「今、核融合炉を止めたとしても、地球が、もとの

    姿に戻るまで、何倍もの時がかかるだろう。」

ミノル 「俺は、今すぐに止めた方がいいと思う。」

ミノル 「今の人類のわがままで、地球の、他の生命体を

    殺していいのか?」

ミノル 「次の世代に、子供たちや、孫、その次の世代に、

    なにを残して挙げられるか?」

ミノル 「個人の意見としてでなくて、地球の借り主の

    1番上に立つものの、一匹の動物としての、話だ。」

ミノル 「だけど、そうすることによって、今の生活を

    捨てることになる。」

ミノル 「みんなが、地球人類が、等しく、受け入れる

    ことが、出来るのか?」

ミノル 「今の幸せを獲るのか、子供達、孫たちの

    しあわせを採るのか、今、決めないと、いけない

    時かも。」

ショー 「でも、先生。先生の言う事が間違だったら?」

ミノル 「決まっているだろう。ゴメンと、謝ればいいだけ

    だから。」

ショー 「……。」

アリサ 「呆れた。」

ミノル 「だって、俺、学者じゃないから。」

ミノル 「ただの物書きだから。」


ミノル 「でも、時間が、教えてくれるよ。」

ミノル 「時が証明してくれる。」

アリサ 「先生には、なにが、見えているの。」

ミノル 「さあ、わからない。」

ミノル 「その時になって、手遅れになってなければ、

    と思う。」

ミノル 「俺は、どうなっているか、わからないけど。」





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