明日に向けての充実な日14-4
正午を過ぎ、途中からバルディス王子がシャラナと共に訓練を始めて、1時間程が経過した。
シャラナは地面にへたりと座り込み、バルディスは地面に尻餅を付いて座り込み、2人はかなりの疲労で肩で息をしていた。
「はぁ…はぁ…、き……キツい…」
立ち回りによる戦闘での肉体的疲労だけでなく、魔法行使による精神的疲労もある為、心身がまるで非常に重い泥の様に為り、重力に逆らう僅かな力すら入れられない疲労困憊状態と為っていた。
「はぁ…はぁ…はぁ……、これは……はぁ…本当にキツいな…」
今迄に経験した事の無い激しい戦闘訓練に、バルディスはシャラナよりも総合的疲労がかなり蓄積されていた。
だが彼は、非常に良い表情を浮かべていた。
数ヶ月振りに思いっ切り身体を動かしただけでなく、魔法も久方振りに訓練で出し惜しみ無く使えた事で、バルディスの中に溜まっていたストレスが全て発散された。
それも疲労困憊状態とは逆に、とても清々しい位に気持ちが良く、非常にスッキリした気分である。
「はぁ…はぁ……いやぁ、これはとても質の良い訓練だ…」
疲れ切った表情に笑みを浮かべ、視線を幻神獣フォルガイアルスへと向けた。
「流石は…神獣様だ…。これ程までに精密な操作制御で、動像がここまで恐ろしい物に為るとは……想像以上だ」
(ん~……ちょっと遣り過ぎちゃったかな…)
ガイアもついつい張り切って、2人相手に6体の鋼鉄の動像で攻めに攻め込み、成長の助けに為るのならと容赦無く襲い掛かった。
しかし、ちょっとやり過ぎた事にガイアは内心反省をする。
「いやぁ、良い経験を得られた。やはり、腕を上げるには実戦が一番だな!」
(ありゃ? 意外と元気)
常人なら耐え切れずに「もう嫌だ、遣りたくない」と、弱音を吐いても可笑しくない厳しい戦闘訓練だ。にも関わらず、王子であるバルディスは一度も値を上げなかった。意外にも精神力が強い事に、ガイアは感心した。
「やはり、身体能力面が基本的に低い魔導師は接近されると、攻撃の主力となる魔法が発動し辛くなるな。遠距離からの魔法攻撃が安全に出来たとしても、それを完全に防がれ妨害などされれば魔導師は戦力外になる。そういった対抗策を常に頭の中に入れなければならないな」
バルディスは今回の戦闘訓練で、己の短所とも言える魔導師の弱点を実感と理解をし、そして今後それ等を如何対処すべきかを口に出しながら考察するのだった。
「近接戦闘する際で、一番有効かつ汎用性のある魔法は何だろうか?」
そして自分よりも魔法に関する知識や実戦経験のあるシャラナに、顔を向けて問い掛ける。
「そうですね。単体、若しくは4,5人程の少数相手の場合は〈魔力の矢〉や〈魔力の弾丸〉といった効力が拡散しない魔法と、短杖か杖を媒体として魔力の剣を創り出す〈魔力の刀剣〉での近接戦闘ですね。私の場合は風系統の範囲型魔法で、相手を吹き飛ばして有利な距離を作り出す戦法を良く使います」
問い掛けに対する彼女の返答を、バルディスは耳を傾け聴き入った。
「そして複数相手での乱戦などの場合は〈火炎球〉や〈爆裂〉、〈電撃球〉といった範囲攻撃魔法が有効ですね。ですが、必ず安全距離を取ってからでないと危ないので、〈魔力の騎士槍〉といった貫通性の有る魔法で応戦、敵との距離が近過ぎる場合は自身を中心に、味方が居るなら集まってから一党を中心に〈突風炸裂〉を発動し、周囲の敵を吹き飛ばして距離を引き離すといった闘い方ですね」
「なるほど、やはり最初に覚えるべきは接近戦に有効な魔法だな。そしてそれを補う為の最低限の体力と実戦経験も必ず必要になるな」
極めた魔法は防御すら打ち砕く、非常に強力な攻撃手段ではある。
しかし、それは発動が出来て敵に当てられればの話だ。
更に悪く言えば、高火力の大魔法を発動する前に接近されてしまえば、簡単に形勢逆転されてしまう。たとえその時に大魔法の発動が充分に間に合ったとしても、それは発動した術者である自身ごと巻き込む自殺行為だ。どんなに強力な魔法を有していても、武器や拳が届く距離に接近されれば魔法を殆ど封じられた形に為ってしまう。
特にそれは、今のこの王都に居る殆どの貴族魔導師に当て嵌まる内容でもある。
彼等貴族出身の魔導師達は、あくまで人間社会の枠内で強者であるというだけだ。しかし、魔力を持っているイコールが闘える強者だと暗愚な捉え方をしている。その感覚を有するが故にか、殆どが魔法や闘いに関する努力をしようとしない。
そして現在、そんな高慢な貴族魔導師達は元伯爵貴族の粛清が切っ掛けに、今迄無駄に積み重ねた怠慢が祟り、其々が有する爵位とそれ相応の権力が無意味に近いものへと成り果て、同時にそれは魔導師としての実力の証明に為らなくなっているのだ。
「今の私が得るべき魔法が何かを、理解させてくれる良い訓練だった。暫くはもっと続けたいな」
バルディスは今回の戦闘訓練から最優先に習得すべき魔法を定めた。
「随分頑張ったわね、バルディス」
柔らかな女性の声が耳に入り、2人と1体は顔を其方へと向けた。
(わっ! 凄い美人さん!)
歩み近寄って来た新たな絶世の美女を大きな瞳に映したガイアは、目を見開く。
「母上」
(え! お母さん!?)
現れた美女がまさかの王子の母親である事実にガイアは驚き、それと同時に彼女が彼の母親だという事に納得をするのだった。
「リ、リフェーナ王妃殿下!」
「そのままで構いませんよ。随分と疲れてるのですから、無理を為さらないで」
シャラナは慌てて疲労で重く為った身体を持ち上げる様に立ち上がろうとしたが、リフェーナは片手を前に出し、それを抑止するのだった。
「参ったな、母上に恥ずかしい所ばかり観られてしまったな」
「そんな事は無いわよ。寧ろ、とても立派でしたよ」
そして視線をバルディスからシャラナへと移した。
「貴女がシャラナですね」
「は、はい!」
シャラナは「如何して私の名を」という疑問を浮かべる余裕も無く、緊張で身体を硬直させるのだった。
レフィーネは柔らかな微笑みの表情で、そんな彼女を観察する。
「聴いていた通り、とてもしっかりとした善き貴族令嬢ですね」
「え? 聴いてた通りとは、いったい誰から…?」
「私の息子から」
「ちょっ?! は、母上!」
母親であるリフェーナのちょっとした暴露に、息子のバルディスは顔を赤らめた。
それを聞いたシャラナは小さな驚きと疑問を面に浮かべ、バルディスの方へと向けた。
(おや?)
ガイアもバルディスの方へと顔を向け、彼が顔を赤らめる様子に首を傾げながら疑問を抱いた。
「学院入学初日で貴女を見掛けたのだけど、遠くから眺めるだけで一度も話し掛けなかったみたいなの。バルディスったら、気になるのなら少しだけでも御話すれば良いのに」
「母上! 彼女の前でそれは止めて下さい!」
バルディスは慌てて母親の暴露を止めようとした。
(ん? もしかして…王子って…)
彼の明らかに恥ずかしがる様子に、ガイアはその理由を何となく予想が浮かび上がった。
「あら、別に良いじゃない。折角こうして会えたのですから、これを機に交際を始めるのも良いじゃない」
「えっ!?」
レフィーネ王妃の言葉に、シャラナも顔を赤らめるのだった。
「母上!! もうこれ以上は言わないで!!」
バルディスの顔は更に赤く染まらせ、湯気が立ってしまう程に顔に籠った熱を上昇させるのだった。
(やっぱり~。シャラナの事が好きだったのか~)
確信を得たガイアは、内心で嬉しそうにニヤニヤと笑みを浮かべた。
「フフフ、分かったわ」
そしてシャラナの方へと綺麗な笑み顔を向け訊ねる。
「シャラナ、今日はこの後御暇は在るかしら? 在ったらまた後で続きを御話しましょう」
リフェーナ王妃は彼女にそう約束を嬉しそうに告げた。
王妃にそう告げられたシャラナは顔を更に真っ赤に染め、嬉し恥ずかしの混ざった困惑の表情を顕にするのだった。
その後、リフェーナは幻神獣へと身体全体を正面に向き合った。
「挨拶が遅れて申し訳ありません、恵みを齎す救済の神獣様。私は夫ラウラルフ国王の妻であり、其方に居る息子バルディスの母、リフェーナ・ミシュル・フルード・ベレガウスと申します」
柔らかな笑みを浮かべた儘、組んだ両手を腹部に当て、綺麗な御辞儀をし、目の前に居る神獣に礼を示した。
普通はドレスのスカートを摘まみ、優雅な御辞儀をするのが身分の高い女性のする礼儀作法である。しかし、リフェーナの深々と頭を下げるその御辞儀は、神に等しき存在に対する敬意の礼である。
(ん~……お母さんもですかぁ……)
この国の頂点であるラウラルフ国王に続いてバルディス王子、そしてリフェーナ王妃にまで頭を下げさせてしまっている事に、ガイアは困るのだった。もうこれは如何し様も無いと解っていても、何だか申し訳無い気持ちを抱かずにはいられなかった。
「母上、シャラナが言うにそこまで礼儀を尽くす必要は無いそうです。逆に神獣様が困るのだそうで」
「あら、そうなの? でもそれでは神獣様に失礼ではないの?」
「神獣様は未だ生まれて1、2ヶ月程の赤子だそうです」
「赤子…!?」
リフェーナは目の前に居る幻神獣が赤子である事実に驚愕し、目をパチクリさせた。
「まぁ……何て大きな赤子ですこと!」
(中身は全然赤子じゃないんだけどね~)
ガイアはバルディスが驚愕した時と同じ様に、心の中でポンと浮かんだ訂正の言葉を外に出さず、口の中で転がすのだった。
「リフェーナ王妃様、この子はそんなに身分差を気にしないので気軽に接して上げても大丈夫です。先生もこの子を〝ガイア〟と親しみを込めて呼んでいますので」
「ガイア…ですか。とても素敵な呼び名ですね」
リフェーナは驚愕から、普段の柔らかな笑みに戻った表情をガイアに向けた。
「如何じゃリフェーナ? 間近で見る幻神獣は」
遠くから観ていたエルガルム、ベレトリクス、フォビロドの3人がガイアの下へと歩み寄って来た。
「これは賢者エルガルム様、御無沙汰しております」
バルディスは未だ泥の様に重い身体を起こし、ゆっくりと立ち上がった。
「久しいのう、バルディス。暫く見ない内にまた立派に為ったな」
「いえいえ、王子の身としては未だ未だ未熟者です。それに――――」
バルディスは視線を賢者エルガルムからシャラナへと移す。
「――――彼女の方が私よりもずっと立派ですよ」
「ホッホッホッ、そう謙遜せずとも良い。先程遠くから御主がシャラナと共に訓練しておる様子を観とったぞ。戦闘での立ち回りや魔法に関しては未熟なのは違いないが、中々筋が良かったぞ」
「ありがとう御座います!」
魔導師として熟達者である賢者エルガルムに筋が良いと褒めら、バルディスは明るい表情を浮かべた。
「シャラナの方はそろそろ魔法の熟練度を更に上げる方針に変えた方が良さそうじゃな」
エルガルムは今後の難易度の高い戦闘訓練の前準備として、シャラナに新たな魔法や魔導師の特殊技能を習得させようと考察した。
「良し、少し休息してから魔法習得の教授といこうかの。折角じゃからバルディスも如何じゃ?」
「それは願っても無い! 是非、御願い致します!」
賢者からの教えを授かる滅多に無い機会を得たバルディスは嬉々の色を浮かべた。
「勿論じゃとも。――――さてガイアよ、ちと自動型動像に必要な素材を貰いたいのじゃが良いかの」
(良いよー。またミスリル?)
ガイアは腕を後ろに回し、自分の背に生えたミスリル鉱石の塊を掴み引っこ抜こうとした。
「おお済まん済まん、ミスリルじゃなくての、今回は水晶じゃ。それも大きめの物を頼む」
(およ? ミスリルじゃなくて水晶か)
ミスリル鉱石の塊を掴んだ手を放し、大きな水晶の塊へと掴み取った。そしてそのまま背に生えた水晶を無造作に引っこ抜いた。
(はい、これ位の大きさ?)
大きな岩石の掌に納まった巨大な水晶の塊を、ガイアはエルガルムに差し出す。
その場に居る全員は目を大きく開き、視線をその水晶へと向けた。特に女性陣はそれを目にし、瞳を輝かせるのだった。
「そうそう、これこれ! 中々良い大きさじゃない!」
精製されたかの如く高純度の美しい煌めきを放つ巨大水晶にベレトリクスは目を輝かせ、自分から引き寄せられるかの様に巨大水晶に手を伸ばし近寄る。そしてそのまま、ガイアの手にある巨大水晶を〈収納空間〉に突っ込む様に仕舞い込んだ。
「さて、と。あんだけの大きさなら、少なくとも6個か7個くらいは作れるわねぇ」
マジックアイテム創作意欲で、ベレトリクスは非常に楽しそうな表情を浮かべるのだった。
(水晶でいったい何を作るんだろう?)
水晶の動像を造るのには量が不足であるが、別に水晶の動像を造る訳では無い事は理解していた。
しかし、それでも巨大である水晶の塊を使って動像以外の何を作ろうとしているのかを、ガイアは疑問に思いながら首を傾げた。
「ん~、〈宝石錬成〉で加工しちゃっても良いけど、どうせなら丈夫に作りたいわねぇ」
「そうなると、ダウトン鉱山国の宝石職人に加工して貰うのが一番じゃの」
(ダウトン鉱山国? 鉱山の国……なのかな?)
ガイアは初めて耳にした国名と、その国に在る宝石職人という言葉に興味を抱いた。
(それにジュエラーって何だろう? そのジュエラーは水晶と何か関係があるみたいだけど)
宝石職人という名称の意味が解らないガイアは、紙が載ったボードと試し書きの羽根洋筆を取り出し、質問内容を書き綴った後、エルガルムの魔導衣の袖をクイクイッと軽く引っ張り、質問内容を綴った紙を見せた。
〝ダウトン鉱山国ってどんな国なの? それとジュエラーって何?〟
「ん? おぉそうか、未だ知らんかったのじゃな。ダウトン鉱山国はアルシャス山脈南部を中心に建国された山小人族の国にして、職人の国と言われておる」
(おお! ドワーフってあの御伽噺に出て来るあの小人か!? それに職人の国かぁ!)
山小人と呼ばれる種族と職人の国という情報に好奇心を抱き、ガイアは大きな瞳に抱いた好奇心を宿し輝かせた。
「それとジュエラーとは宝石職人を指す名称じゃよ。他にも武器職人の武器鍛冶師や防具職人の防具鍛冶師、更には装身具職人の金属細工師に魔法薬作製をする錬金術師といった様々な幾種の職人達が居る国じゃよ」
(なるほど、宝石類を扱う職人で宝石職人か。ドワーフが居る職人の国、行ってみたいなぁ)
それを聞いたガイアは、山小人族の姿や彼等が作り出す様々な武具や魔法の装身具の意匠に幾種の鮮やかな色彩の魔法薬を想像し、キラキラと好奇心で輝くその浮かべた想像を膨らますのだった。
「ダウトン鉱山国でしたら、私と母上も外交で赴きました。我が国とは違った街並みや活気はとても良い街並みでした。特にダウトン鉱山国の代名詞とも言える幾種の職人工房や店、どれも目移りしてしまう物ばかりでした」
バルディスの言葉で、ガイアの瞳は更に煌めき輝く。
(いいなぁー! 行ってみたーい!)
更に好奇心は、色彩豊かな美しい輝きを増すのだった。
そんな瞳をキラキラ輝かせるガイアを見たエルガルムは笑う。
「ホッホッホッ、如何やらダウトン鉱山国に行ってみたいという目をしておるの」
(イエス!! メッチャ行きたい!!)
ガイアは煌めかせる目をクワッと開き、行きたいという意思を強調すると同時に肯定の意を示すのだった。
「神獣様ならばダウトン鉱山国の王や民も、全ての者が歓迎する事間違い無いかと」
「確かにのう。特に職人達がガイアの背を一目見れば、何処の工房にも引っ張り蛸になるのは避けられんじゃろうな」
幾種もの職人は製作する物が違えど、共通するのは製作物に応じて必要な素材だ。
そして製作技術の高い職人は貴重な素材を求める。
そんな彼等が貴重な素材を求める理由は、金銭による欲望は一切抱かない。
理由はただ一つ。
素晴らしい物を生み出したい、ただそれだけだ。
ダウトン鉱山国の全職人は、言い換えれば芸術家といっても良い者達だ。最高傑作を作り上げたら、また更にそれを超えた最高傑作を作ろうと、己が培ってきた技術を更に極めんとする向上意識の高い玄人職人なのだ。
なので、もしガイアがダウトン鉱山国に赴けば、彼等はガイアの背に宿る精製されたが如く高純度の貴重な鉱石や原石を僅かにでも目にした途端、職人魂が烈火の如くその内に秘めた情熱を燃え上がらせるだろう。
「あ、そうだ。行くなら序でに動像製造師の所に動像作製して貰おうかしら。如何せなら、高性能高強度の動像の方が良いし」
(マジか、動像専門の職人も居るのか)
ベレトリクスから発せられた言葉に、ガイアは意外という意味で驚いた。
「お、そうじゃな! 如何せ行くなら質の良い動像を造って貰おうかの! やはり物を作らせるなら山小人族の職人が一番じゃからな!」
「では先生、近い内にダウトン鉱山国に行くのですか?」
「近い内といえば近い内じゃが、先に行くべき場所で目的を達成してからじゃの」
シャラナとガイアは「行くべき場所?」と疑問を浮かべながら一緒に首を傾げた。
そんな疑問を浮かべる1人と1体に対し、エルガルムはニッと笑みを浮かべその疑問に答えた。
「〝テウナク迷宮都市〟の地下ダンジョンじゃよ」
その言葉に、シャラナとガイアはパアッと表情を明るくした。
「ま、行く前に、この王都で遣るべき事を終えてからじゃがな」
「勿論です、先生!」
(キター! ダンジョン探索ー!)
直ぐに行く訳ではないが、近い内必ず一緒に行く事が確約している事に、シャラナとガイアは喜んだ。
「さて、ではそろそろダンジョン探索に向けての新たな魔法と特殊技能の習得といくかの、シャラナ、バルディスよ」
新たな魔法習得という言葉に2人は目を輝かせる。特にバルディスは色濃い嬉々を浮かべるのだった。
「それにガイアもの」
(ういっす!)
そしてガイアも2人と共に晩餐の時まで、賢者エルガルムから魔法の教授を受け、時間の流れを忘れる程に没頭したのだった。




