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夢とも現実とも…

作者: 神名代洸
掲載日:2017/12/13

ここはどこなんだろう…。

分からない。

でもね、暗いんだ。

部屋?いや、違う。そんなに狭くない。

じゃあ、何処?



辺りを見回して見てもここには何もない。

建物が何かで覆われているような感じ。

だから携帯の明かりだけで今歩いてる。

生暖かい風が吹いている。

何処から?


分からないから困る。

だからね、風が吹いている方へと足を進めた。

一瞬ブルっとなったが、そこは我慢だ。

とにかくこの現状から脱しないといけない。

それだけを考えていた。


けどね、いくら進んでみても出口らしい場所に出ることがなく、ほとほと困り果てていた。それほど広いとは感じなかったのに、全く出口がない。


携帯の灯りどこまで持つかなぁと心配になってきた。バッテリーの残量は半分になっていた。

あと半分しかない。

なくなるまでに出られたら…。


そう思っていたのに時間だけが過ぎて行く…。

スッと何かが通る気配を感じた。

でもほんの一瞬。

暗いけど写真を撮ってみようか?そう思いシャッターを切る。

撮った写真を見てみる。

白い点が所々に見て取れた。

埃か?

そう思った。

でもね、おかしいんだ。

携帯の灯りをつけてた時はそんな埃はなかったはず。じゃあ、それは何?

他にも人がいたら良かったんだけど、あいにくと僕しかいない。


もしかしたらこれは夢かと思い、目を瞑ってみたが、現状は何も変わっていなかった。

みた感じ埃とかはなさそうだ。

まぁ、暗いからよくはわからないが…。


しばらく歩くと広い場所に出た。

部屋としてはずいぶん広い。

でね?探検して見たんだ。

スッと何かが通る気配をここでも感じた。

何かがいる。

それがなんなのかがわからない。


ここは本当に現実の場所かと思わず思ってしまったのだが、頬をつねっても変わらない。

現実なんだと実感するだけだ。

でね?壁づたいに歩いて見た。

すると灯りが見えた。

僕は慌ててその場に向かったよ。

何より暖かい場所だと思ったから。

でもね、実際はどうだ?

あかりは確かにあった。でもね?そこはいい場所じゃなかったんだ。

だってさ、…あったんだよ。



死体が。







怖いけど、怖いけど逃げ出すこともできず、その場に突っ立っていただけだった。

ただその死体が謎だった。

僕そっくりだったから。

頭部を鈍器のようなもので殴られているようだ。出血してる。

恐る恐る近寄って見たが、やっぱり僕だ。じゃあ、今ここにいる僕は何?


死んでる僕も手に携帯を握っていた。

何処かにメールを送っているようだ。

送信履歴が残っていた。

それは友人に送ったもののようだ。

内容は読み取ることができなかった。

どうやら何か暗号化されていたのだ。

それを読み取らなければ答えはわからなくなっている。



考えろ〜!


僕なら何を書くのかを。


でもね、そんなに簡単にひらめくことなんてなかった。

だからね、写真に保存しておいて、もうちょっと落ち着いてから考えようと思った。


そして死体には触れることなくその場を離れた。


それからの僕はこの建物内をくまなく調べることに時間を費やした。

携帯のバッテリーも4分の1まで減ってしまっていた。


さっきの暗号が気になったので再度調べて見ることに。

僕の持ってる携帯は死体が持っている型より古そうだが、まぁなんとかなるだろう。

暗号を入力して検索をかけて見る。

しかし、わからなかった。普通の暗号じゃない?

じゃあ、これはどうだ?

そう思って一部のみを検索して見る。するとどうだろう…引っかかったようだ。


なになに?ふむふむ…。

どうやら謎は解けたようだ。

この死体はやはり僕。でね?気絶してるだけのよう。口元に手を近づけて見るも空気が動く感じがある。

でもおかしいよね。

生きてるならなんで僕はここにいる?

分からない。

それが怖かった。

体を重ねて見たが、意識が回復する気配はない。ならどうやったら戻ることができる?

分からない。

分からない。

分からない。

でね?考えて見たんだ。

どうやったら戻る事が出来るのか。

僕自身が同じように体験すればいいのかもって。



そう、そのまさかだ。

何か凶器になるものはないかと部屋の中を漁った。

でもね、なかなか思うように探せない。

ゴミばかりだったから。

けどなんとかそれに近い凶器を手にする事ができた。

ただそれを実行する勇気がない。

ダメなんだよ。

もし違ったら?

他人の空似ってやつだったら?

きっと痛いよね。

うん、そうに違いない。

一旦恐怖を感じてしまうと後がダメだ。

怖くて出来ない。

力加減も弱くなり、ただ痛いだけだ。

頭が真っ白になるくらい強くふらないといけないのはわかってるんだけど無理だ。

体が重なったらくっつくとか?とにかく出来ることは全てやったよ。でもどれもダメだった。

携帯の電源も残りわずかとなっていた。

どうしたらいいんだ?

分からないよ。

でも、残りわずかなこの携帯。

あと何分もつんだろう?

30分か?1時間か?それとも5分?

これが消えたら本当の闇とかす。

怖いよ。

この意識がない自分自身と共に暗闇に閉じ込められるからだ。

朝までここにいるしかない。

ならばいっその事携帯の灯りがつく間、あかりの代わりになりそうなものを探そうと部屋の中をうろつきまわった。

でもね、無いんだ。何も…。

諦めたよ。

意識がないもう一人の自分の隣にゴロンと横になった。

そして目を瞑る。





気がついたら寝ていた。

そして朝日が差し込んできたのを確認するとさっと振り返った。横には死体かもしれないもう一人の自分がいるはず。



でもいなかった。


代わりにひたいに痛みを感じた。

触ると何やらべったりとついているでは無いか。確かめるために触ってみてみた。

確かに何かついている。

携帯の電源の残量を確認するも少しだけ残っていた。

そこでカメラを内側に向けてシャッターをきる。そこに映っていたのは僕自身。

ひたいからは出血もあったようだ。少しどす黒くなっている。


おかしいよ。

だって怪我なんてした覚えはない。

それに死体と思っていたもう一人の自分がいないこともそう。謎だ。


夢だったのだろうか.?

あの不思議な体験は一体…?

僕はその建物の中からなんとか脱することができ、今は病院の中だ。

ケガの治療の為いるのだ。


ケガの治療が終わったらもう一度あの建物のあの場所に行ってみようと思う。

あの時の死体は本当に僕だったのか…?何か痕跡があるかもしれないしね。


今度は一人じゃいかないよ。

友達にもきてもらってる。

まぁ、半分は嫌がる友人を引っ張るように連れてきたんだけどね。

果たしてどうなることやら。


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