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The beautiful sky  作者: RAIRA
第二章  ~The days I spend with him~
11/12

群青の日‐1

アダムは、思ったよりよく喋る。


出身は日本で、8歳までは日本にいたこと。

そのあとは、ロンドンに住んでいたこと。


母親が日本人で、ハーフだということ。

日本には、遊びに来ているということ。


少し低めの声、ゆっくりした気怠さが残る話方は夢の中で見たものと同じだ。


だからこそ、おかしな点がある。


「全然、見た目変わってないよね。」


「そうかな~?タケルは大人になったね。でも、一目見て分かったよ。」


まずは、整っている見た目。


10年経っているのに、何一つ変わっていない。

下手したら、自分より若いのではないだろうか。


昔の自分には彼がすごく大人に見えたが、

今の自分が彼を見ると多少の幼さを感じる。


「アダムはさ、ここに住んでるんだよね?」


「うん、日本にいる間はここにいるよ。」


次にこの小屋に住んでいるということ。


生活用品が一切ない。ベットすら置いていない。


真っ白な部屋には、青色のペンキが置かれているのみ。


「いつ、ロンドンに帰る予定なの?」


「さぁ、いつにしようかなぁ~おそらく当分はいるんじゃないかな」


そして、質問への答えは自分のことなのにあやふやさが残る。



一通り、あれこれと質問をし終わった後、

けたたましい音で急に携帯が鳴った。


ディスプレイには「レイ」の文字


「あっ・・・レイに連絡するの忘れてた。」


今から大学出るよ。という連絡をしたっきりだったことを今思い出す。


「ごめん、電話出ていいかな?」

「どうぞ。」


「はい、」

『タケル、今どこいるの?』


「ごめん、ごめんまだ大学にいて。」

『えー、早く来て、待ってるから』


レイはそう言って、すぐに電話を切った。


「あっ、、切りやがった」


「友達?」

「まぁ。」


「そっかぁ、タケルに友達ができて良かったよ」

「んっ?」


「だって、昔はずっと僕のところに遊びに来ていたじゃない。」


ずっと?そうだったろうか。

いや、昔も友達は普通にいたけどな・・・。


そういえば・・・映像が流れ込んでは消えていく。


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