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僕は部活に入ることになった

「さぁ!我の部活に入ってもらうぞ!」

「はぁ?」

純也しゅんやはいきなりすぎて目を丸くする

「では、まずは契約けいやくからだ!」

「いやいやいや意味がわからないんですけど」

「ん?我の正式な眷族けんぞくになる契約けいやくだろうが」

「いや…そういう意味じゃなくて…」

話がかみ合わない。少女はさっきと同じように喋り出すし、いきなり部活に入れだとか訳がわからない

「…部活ってなんて言う部活ですか?」

純也しゅんやは少女に問う

「そうだなぁ…名はまだない!」

少女が少し考えるようにして言う

「…え?」

「まぁ後々考える!」

「適当か!て言うかなんで僕なんですか…」

純也しゅんやがツッコミ、続けて怪訝そうに言う

「貴様しか話せなかったからだ!」

「…それは?どう言う意味で?」

純也しゅんやが首をかしげる

「我が能力のせいだ!初めて会った人や関わりのない人とうまく話したりできないと言う能力!」

「ぁあ要するに人見知りだな…。でも僕も始めてあったのに大丈夫なの?」

「ひ、人見知りじゃないし!!!ふっ!心配は模様だ!なんじのことは随分前から見ていたからな!」

一瞬少女が取り乱したがまた口調を戻して言っている。そして純也しゅんやは少女の言葉を聞いて疑問に思う

それはどう言うことなのだろう、ずっと見ていたという事…それはつまり好きという事だろうか。あと呼び方を一つに決めてくれと思った

「…それは……つまり?す、す、すす–––」

「そなたは何時も1人でおるし、机にずっと座っている!これは我と同じだと思い主は我、眷族けんぞくだと理解した!」

純也しゅんやが言いかけたところで少女がかぶせるように言う

「え?…つまり……なに?」

「もぅ!だから!私は友達がいないし話せる人もいないの!だからあんたを見て私と同じだったから共感できるかもって思ったら自然と話せたの!」

少女が口調を戻し大きな声で言ってくる。戻したと言う表現があっているのかわからない。どちらが本当の口調なのかがわからないからだ

「え……ぁあそうなんだ」

そんなとこを見られていたのかと思い少し悲しくなる。そして思った。なぜこの少女は友達がいないのだろうかと

しかし聞く勇気が持てず黙り込む

「で!部活入ってくれるの?」

少女が急かすように言ってくる

「ん……ど、どうしよう」

「あんた部活入ってないの知ってるんだから!どうせ暇でしょ?友達いないから遊んだりもしないだろうし」

少女の言葉に純也しゅんやは少し胸のあたりが痛んだ。

部活入ってない事まで知っているのかと思った。そう、純也しゅんやは部活に入っていたない。だからこうして放課後に屋上に来ているのだ。グランドからは野球のバットにボールが当たる音が聞こえたりサッカー部が走ってる姿が見える。

「でも、まず部活の内容は?」

「この学校と言う世界を創り変えるのよ!」

「…………」

少女が拳に力を込めて言う。それを聞いて純也しゅんやは黙り込む。

「なんで黙るのよ!」

「いや…なんか意味がわからないと言うか…」

純也しゅんやは汗を滲ませ頬をかく

「だって可笑しいじゃない!私達が普通に生活したくてもイジメや差別がある。そんなのあっていいはずがない!私達はもっと自由でいいはずなのよ!」

「……ぼくは…別にこのままでも…」

「いいえ!可笑しいは!だってあんたいっつも1人じゃない!学生ならもっと友達と遊んだりしたいでしょ?」

純也しゅんやの言葉を遮るように少女が言う

「…別に…友達とか…いらないし」

「嘘!あなたは休み時間とか机に座りながら教室で話している生徒たちを羨ましそうに見てるもの!」

「そ…そんなこと…」

図星である本当はもっと学生らしきことをしたいのだ。と言うかそんなとこまで見てたのか…。

「だから私が友達になってあげる」

「へ?」

純也しゅんやは声を裏返す

「だから私と差別やイジメのない誰もが自由で平等な学校を創りましょ!」

手を差し伸べてくる

「え……」

少し純也しゅんやは黙り込む。この少女は本気でそんな学校を創る気なのだ。別に純也しゅんやはイジメられてる訳でも差別を受けている訳でもない。しかし、僕のようなポンコツをこの少女は必要としてくれていると思うと協力してあげたいと思った。

「…わ、わかった…」

そしてしばらくの間をあけ少女の手を握って頷いた

「ありがと!私の名前は桜木さくらぎ 麻夜まやよ!」

少女は微笑み言ってくる

純也しゅんやは少し恥ずかしくなって手を離す

「あぁえっと僕の名前は与美あとみ 純也しゅんやです……」

純也しゅんやね!わかったわ!」

「ぁはい………あ、の口調はそのままでいいの!?」

純也しゅんやはなんと言っていいかわからず適当に思ってることを言ってみた

「あっ!主を我、眷族けんぞくと認め…こ、ここに誓いの儀を…」

麻夜まやは思い出したかのように焦りながら口調を変えるがもう遅い

「はぁ我の秘めごとを知ってしまったからにはお主は我の元から逃しはしない」

ばれたくなかったのかと純也しゅんやは心の中で呟き苦笑する

「よし!まぁよい!では行くぞ!あの教師の集まる秘密の場所へ!」

多分職員室のことだろう。でも何故職員室に行くのかと疑問に思う

「え?なんで職員室に?」

「決まっておろうが!部活そしきをつくる申請をしなくてはいかんだろ!」

「それってつまり……まだ部活できてなかったって事!?」

「ははは!その通りだ!」

麻夜まやはわざとらしく笑って答える

名はまだないと言った時に少し予想はしていたが本当にまだ部活をやる許可をもらってなかったとは…。

「はぁ……冗談だろ…」

純也しゅんやは呆れて大きなため息を吐いた。

どうも!魔王さんです


4話です!

予想してたのと違うかったらすみません!

こんな感じでこの話を進めていきます


5話で会いましょう!さよなら

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