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これが僕である

「はぁ…結局何だったんだ…」

純也しゅんやは深いため息をついて机に顔を伏せて呟いた

それはつい先ほどのことである


「はい!では、聞いてくれますね?」

「…う、うん」

「じゃあ放課後屋上に来てください」

「…え?」

「それじゃ、さよなら」

純也しゅんやは一瞬ポカッんとしたのだが少女はかまわず手を振って教室から出て行ってしまった

「え?それだけ?」

小さく独り言を言いながら頬をかく

しばらく何が何だか分からなくて固まっていた。そして首を横に振って考える

見知らぬ女の子が純也しゅんやに話しかけてくるなどあり得るのだろうか。

しかも結構可愛かった。

鮮やかな桜色の髪は長く細い。その髪を両サイドに均等にまとめられている。ツインテールだ。

活気に満ちた双眸は髪と同様に桜色である。

華奢な身体にどこか触れてしまいたくなる白い肌。

「やっぱり…妄想だな……」

純也しゅんやは呟いた。ついにツインテール美少女を現実にいると思ってしまうとは…。

放課後に屋上に呼び出すなんて集団でボコボコにするか罰ゲームで呼び出して告白して「ドッキリでした」とか言うやつか、それかコレが一番無いと思うが本当に告白をするかだ

純也しゅんやは誰かに恨みを持たれるようなことをした覚えはないし、まず自分はこの高校に2年通っている2年生なのだがほとんど名前も覚えられていないだろう。

それに告白など絶対に無い。

妄想の純也しゅんやなら誰もが告白をしたくなるだろうが、現実の純也しゅんやは妄想と正反対のポンコツである。

そんな純也しゅんやに告白する物好きがいるはずが無い

「そう、妄想だ…」

何度も自分に言い聞かせるように呟く

と、同時教室の扉が開かれる

「おはよう!みんな元気出して行こう!」

入ってきたのは2年3組の担任 立花たちばな 勝彬かつあきである

やたらと大きな声で挨拶をしながら教室に入ってきて黒板の真ん中まで歩いてくる

「起立、礼、おはようございます」

それと同時にクラスの代表が号令をしてそれに従うように立って礼をして座る

「じゃあ出席とるぞ!」

勝彬かつあき先生が言って一人一人名字を読んで行く

赤羽あかばね

「はい」

秋宮あきみや

「はい」

安城あんじょう

「はい」

純也しゅんやは心の中であれ?っと思う

それはそのはず純也しゅんやの名字は与美あとみ普通なら安城と言われる前に呼ばれるのである

「……せ、先生…ぼ、僕は?」

恐る恐る手を上げながら言う

「ん?あ!与美!お前いたのかよ」

「…は、はい」

勝彬かつあき先生が笑いながら言ってくる

それと同時に辺りから「与美?誰?」「知らない」「え?怖っ!」「あれでしょ転校生とか!」「いやいやだったら紹介されるじゃん」「あー確かに」「じゃあ誰だよ」「知らない」

などと聞こえてくる

純也しゅんやは黙って手を下ろして顔を机にベタッとくっつける

2年この学校にいてしかももう6月である

別にクラスの人と話したことがない訳ではないしかし、覚えられていないらしい

純也しゅんやは悲しくなって少し目が霞むのがわかった。




そんなこんなで今日、全ての授業を終え放課後の下校時間になる

「…はぁ……どうせ妄想だから行かなくてもいいよな…」

教室を出て2階の廊下を歩きながら呟く

放課後屋上に呼び出されたのだが行くべきなのか迷っているのである。

もし、本当だったとしても罰ゲームだったりしないだろうかとか何らかの理由で恨みをもたれてボコボコにされるのでは無いのだろうかなどと色々考えては消えて行く。しかしまたも妄想が広がる



「はは!待たせたな」

「あーん来てくれたのね純也しゅんやくん」

「君のためなら何処へでも行くぜ?」

純也しゅんやくんたらぁ〜かっこいいぃ♡」

「おいおいやめろよな☆で、話って?」

「あ!私、純也しゅんやくんのこと大好き。だから付き合ってください」



「……行く価値はある…かも」

純也しゅんやは呟き歩くスピードを上げて階段を下りずに上がっていた。

どうも魔王さんです!


2話です!


無自覚英雄と絶対戦闘の12話は多分来週の水曜日には更新できると思います。


2話はどうしでしたか?感想など書いてくれたら嬉しいです


では、また無自覚英雄と絶対戦闘かこれで会いましょう

さよなら

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