「魂降の儀式」
激しい頭痛に、葵は目を覚ました。
意識を取り戻した葵がまず感じたのは、ゴツゴツとした石畳の床の感触だった。
石畳といっても、神社や寺などの敷地内によくある加工されたそれではなく、ずいぶん古い時代に敷き詰められた、自然石を並べただけのようなものだ。
そんな床に、葵は寝転がされていた。いつの間にか着ていた暁学園の制服を脱がされ、薄い真っ白な装束に着替えさせられている。
「…くっ…」
そんな恰好で石畳の上に転がされ、当然体のあちこちが痛む。
しかし、勾玉の鎖による拘束は解かれてるようだった。腕は自由に動く。
「あぐっ…!」
だが、腕を動かすと右肩に強い痛みが走った。直也に外された肩だ。
脱臼した肩は今は元に戻されている。
神道使いの少年に拘束され、そのまま気絶してしまった後、一応の処置は受けたようだ。
だがまともな処置ではなく「とりあえず嵌めておいた」だけのようで、腫れ上がった周囲の筋肉は特に湿布などもされていない。
(動けるだけマシか…)
体を起こそうと上半身を腕で支えて、起き上がる。
ジャラ…
金属的な冷たい音が、足下から響いた。
見ると、右足首が鉄製の太い鎖に繋がれていた。
反対側の鎖は、石畳に立っている石柱に繋がれている。
(なんだ…ここは…)
ようやく葵は、周囲を見回した。
そこは直径一五〜二〇メートルくらいの、いびつな円形をした空間だった。
石畳の床に、円周に沿った形で複数の石柱が立てられている。
石柱同士は、勾玉の鎖によって結ばれており、まるでしめ縄のように空間をぐるりと取り囲んでいた。
ビルで命蒼刃の力を封じ込めた勾玉の鎖と同じ物だろう。
天井はところどころ古い木の板で補強されており、自然の洞穴を人の手で整備した空間のようだった。
ただし、現在の土木技術によるものでは明らかにない。
古い時代から存在する場所のようだ。
そしてなによりも目を引くのは、洞穴のような壁一面にぎっしりと、無数の呪符が貼られていることだ。
元の壁が見えないほどに札が貼られている。
その札は新しく見え、つい最近にここに貼られたものだということが分かる。
その異様な壁と勾玉の鎖に囲まれた、歪な円形空間の中央に立つ石柱に、葵は鎖で繋がれていた。
また、葵を取り囲むように、石柱と石柱の間に立てられた松明に火が灯っており、窓などの外部からの明かりが一切ないこの空間を明るく照らしている。
炎が安定して揺れており、また空気に淀んだ感じがないことから、葵はここが閉鎖空間ではなく、外へ繋がっている場所だろうと推測した。
事実、松明の明かりが届かないためによく見えないが、円形の空間の一部が奥まっていて、暗い通路があるようだった。
ごくわずかに、風はそこから吹き込んできている。
風の抜け道が反対側にあるはずだったが、見回してみても、少なくとも人が通れるサイズの穴や道はない。
(出入り口はあそこだけか。見張りは……誰もいない……?)
脱出を考えたとき、ハッと気付いた葵は、慌てて自分の太ももに触る。
命蒼刃はホルターごと外されていて、どこにもなかった。
(くそっ……こんな……なにが、どうなった? 契約は……?)
意識を失う前に、あのビルの中で神道使いを名乗る少年が語っていたことを思い出す。
(武士を元の体に戻すと言っていた。契約を解除できるということか……?)
そして空席となった命蒼刃の魂の座に誰の魂を据えようと言うのか。
答えは決まっている。
(鬼島……大紀っ!)
強く噛み締めた口元から、血がひとしずくポタリと落ちる。
自分からなにもかも、奪っていこうというのか。
里も、任務も、誇りも、ようやく出会えた、信じられる人も。
ジャリ、ジャリ、ジャリ…
ぽっかりと開いた暗闇の通路から、人の気配と微かな足音が響く。
身構えた葵に、現れた小さなシルエットは、声変わり前の場違いな少年の声を上げた。
「なあんだ、起きちゃったの。可哀相にね。ずっと寝たまんまだったら、絶望の瞬間を味わわずに済んだのにねー」
神職服の巫薙の格好をした少年が、その手に松明と命蒼刃を持って現れた。
腰の帯には、長い棒状の物を差している。
剣のように見えたが、日本刀などのシルエットとは異なり鍔もなく、鞘に収まっているようにも見えない。
西洋の剣とも違い、松明の光を鈍く跳ね返すそれは、単なる金属の棒のようにも見えた。
ただし、その表面には細かな文様がびっしりと刻まれている。
「まあ、どうでもいい一般人の魂を捨てて、真の英雄である司令の魂を預かることができるんだ。儀式を行うボクに感謝してほしいくらいだけどね」
少年は悠々と語りながら、勾玉の鎖の下をくぐり、葵の3~4メートル手前で立ち止まった。
例え葵が少年に襲い掛かったとしても、その足に繋がられてる鎖のせいで届かないギリギリの位置だ。
「……子どもが。賢しいことを言う」
葵は手が届かない位置に立つ少年に向かって、血混じりの唾を床に吐き、言い捨てる。
「なに?」
「子どもが新しい玩具を手に入れたのなら、素直にはしゃいでいればいい。賢しげに絶望とか儀式とか、感謝とか言うな。難しい言葉しゃべるのが嬉しいのか? ガキだからな」
侮蔑の言葉に神道使いの少年の顔は怒りに歪む。
しかし、すぐにその表情は元に戻った。
「ふん。そうやって挑発すれば、ボクがのこのことお前に近づいていくとでも思ったかい? それでボクを蹴り倒して、足の鎖を外させるとでも? 甘いなあ。こんなもんか、刃朗衆は」
歳に不釣り合いな、嘲笑の表情を浮かべる少年。
しかし葵は、その前の醜く歪んだ顔を見逃さなかった。
少年は、その神道の術はともかく、精神の方は年相応に未成熟なようだ。
プライドも高く付け入る隙はあるように見える。
ビルの戦いでは武士の言葉に刺激され、部隊に発砲を命じるなど激昂する場面もあった。
(まだ、私の武士の魂は、命蒼刃を介して繋がっている。それはわかる……)
(魂を切り離す〈儀式〉とやらは、まだ行われていない……)
(話術なんて苦手だけど。なんとかしてこの子どもを挑発して近寄らせて……一撃を加える!)
葵は必死で考える。
右足は鎖で繋がれているが左足は動く。
相手は子どもで、ビルでのやり取りを思い出すに、体術に長けているというわけではなさそうだった。
利き足ではない方の蹴撃でも、気絶させることくらいはできるはずだ。
(絶対に、奴らに命蒼刃の力を渡すわけにはいかない! それに……)
「だから無駄だって。何を言われても、お前がまともに動けるうちには、ボクは絶対に近づかない」
少年の言葉に、葵は息を飲む。
彼はぶっと吹き出した。
「あはは、なんだよその顔。べつに心を読んだわけじゃないよ。ただこの場所は、精神と魂、そして物体との境目を曖昧にするんだ。お前が抵抗を企んでいて、ボクに危害を加えようとしていることくらいは伝わってくるんだ。……ボクにはね」
少年はペロリと舌を出す。
「出雲最強の神道使いであるボクを、甘く見ないでよね」
得意のカードゲームで大人を負かした少年のように。
「く……」
葵は歯噛みする。こちらの意図が読まれてしまうのであれば、葵のつたない話術で少年を挑発するのは難しいだろう。
「確かに逃げ出すなら、今しかないけどね。この〈儀式〉は近くに大勢の人間の魂があると、成功率が下がる。だから、この儀式場にはボクとお前しかいない」
「儀式場?」
少年はにやりと笑う。
「ここはね、古代の怨霊の魂すら自在に操ることができる結界なんだ。もっとも、儀式の度に相手に合わせて札を貼りなおさなくちゃいけないから、準備に時間はかかるんだけどね」
少年は自慢げに語る。語りたくて仕方が無いのだ。
「それにこの結界は、外部との霊的な繋がりも絶っている。当然、命蒼刃の力もね」
「なんだと…」
「どうしても洩れ出る分はあるけど、大した霊圧じゃない。だからお前の仲間には、この場所は突き止められないよ。つまり、助けはこない。無駄な抵抗は諦めてよね、面倒くさいから」
葵には、なかば予想されていたことだった。
あの時、命蒼刃の回復の力を止めた勾玉の鎖が、この空間を取り囲んでいる。
刃朗衆の技術では決してありえない、魂の力を封印する技術。
それをこんな子どもが操っていることが、目の前にしていてもにわかに信じられなかった。
「……ガキ、お前、何者なんだ?」
葵は鋭い眼光で問いかけるが、少年は怯みもせずニヤニヤと笑う。
「ボクは日本最古からの歴史を持つ、出雲の神道使いの末裔さ。曾爺さんは九色刃の開発にも力を貸していたらしいよ」
「なら、どうしてこんな真似をする?」
「こんな真似って、司令に手を貸していること?今のボクは、『北狼』だからさ。対刃朗衆を想定した特殊オカルト部隊員として、鬼島司令にスカウトされたんだ」
「だから、どうして鬼島に従うと聞いているんだ! あいつは九色刃の力を独占して、この国を戦争に導こうとしているんだぞ! その鬼島に、九色刃を作り出した一族の末裔が手を貸すというのか!」
「あははっ……。白霊刃の予言かい? くだらない」
「な……」
「予言に踊らされる愚か者たち。白霊刃は誰の魂によって使われているのか、考えた事があるのかい?」
「……どういう意味だ」
少年はヘラヘラした笑い顔から、キッと真顔になって葵を正面から睨みつける。
「真の救国の英雄は、鬼島司令だ」
「だから、それはどういう意味だ!」
「与えられた役目になんの疑問も持たない愚かな人間に、これ以上話しても意味はないね」
神道使いはそう言うと、手にしていた命蒼刃を石畳の床に置く。
そして、腰に指していた表面に細かい文様が刻まれた直刀を、帯から引き抜いた。
それは、神鉄を鍛えて神字を刻まれた、神事を執り行う儀式の為の〈神剣〉。
神道使いの少年は、剣の柄を逆手に持ち変えると、命蒼刃が置かれたすぐ横に振り下ろした。
神剣の切っ先は、石畳の床を砕いて地面に突き立つ。
パン!
少年は床に突き刺した神剣の柄から手を放し、背筋を伸ばして柏手を打った。
澄んだ音が空間に響き、場の空気が変わる。
少年から、刃物のような緊張感が漂い始めた。
重大な儀式と執り行う神官のそれに相応しい、厳かで神秘的な気配が満ち満ちる。
「これから、お前の体と命蒼刃から田中武士の魂を引き離す心霊術を執り行う」
少年の口調も、抑えられた低いトーンに変わる。
葵は、目の前にいる少年がこれまで話していた子どもと同じ人物とは思えなかった。
今、目の前にいるのは間違いなく、日本最古の神道集団、出雲大社の大神官。
そして、冷徹な北狼の特殊部隊員だ。
「これは実験だ。ボクも始めて行う儀式だからね。成功すればお前を管理者のまま、すぐに次の契約を行える。失敗した場合は、お前を殺すしかない」
殺す、という言葉に気負いはなかった。
作業の一部として淡々と話している。
北狼部隊として、既に人を殺めたことがあるのかもしれない。
だとすれば少年はその歳で、もはや引き返せない裏の世界の人間になっているのだ。
自分のように…
葵はそんな余裕などあるはずはないのに、ふとそんなことを考えてしまう。
武士だったら、この少年にもそんな憐れみの気持ちを持つのだろうか、と。
(……武士)
葵は、ふと恐ろしいことを思い出す。
「次の管理者を作るまでに時間がかかってしまうけど、命蒼刃の力を使えるようにする為には仕方がない。あんな、ただの一高校生を不死身にしていても、この国を守る何の役にも立たな」
「待って!」
少年の言葉を遮って葵が叫ぶ。
「武士は、武士はどうなるの? あのビルで撃たれていた武士の傷、あれはちゃんと治っているの?」
「そんなこと知るもんか」
葵の必死の叫びを、神道使いの少年は相手にもしない。
「まあ、結界から漏れ出てる微弱な力もなくなるわけだからね。どうみても致命傷だったあの傷、ちゃんと処置してなければ死ぬんじゃない? どうでもいいでしょそんなこと」
心の底から興味がないように言い捨てる少年は、もう一度パン! と柏手を打つ。
「じゃあ、降ろすよ。そして廃棄する。蒼い命を宿す刃から、無価値な魂を」
床に突き刺した神剣に刻まれた文様が、光が滲み出るように輝き始めた。
呼応するように、儀式場を囲んだ勾玉の鎖がカチカチカチ…と鳴り始める。
「や…やめ…!…」
止めろ、と叫ぼうとした刹那、不意に葵は言葉を発することができなくなる。
息が出来ない。
肺にあった空気が一瞬で失われ、周囲から取り込むこともできなくなったような感覚。
ズシャ…と床に崩れ落ちる葵。
神道使いの少年は、詔のような言葉を呟き始めている。
呪文のようなそれは日本語のようだったが、古い言葉でさらに異様に早口な為、葵には聞き取ることができない。
分かるのは、その呪文のような古い詔が文字通り言霊のように自分に巻き付いてくる感覚。
ビルで呪符と勾玉の鎖で拘束されたときと同じ、いや、その何倍もの圧力が葵の自由を奪う。
奪われたのは、体の自由だけではない。
(こ…こんな…!)
契約以来、ずっと感じていた感覚。
自分の魂に触れられている感覚。
初めは不快だった。
だけどあの夜から、それは安心に変わった。
武士の魂との繋がり。
そのか細い糸のような繋がりの感覚に、圧倒的な存在感の大蛇が巻き付いてくる。
か細い糸を、容赦なく断ち切ろうとする。
「…や…やめろ…やめ、て…お願い…武士が、武士…離さない、で…」
葵の途切れ途切れの懇願の声は、幼い少年には届かない。
〈魂降の儀式〉が始まった。
「かっ…は…」
武士は繰り返す心臓の痛みに、入院着から着替えたシャツの上着を掻き毟るように胸を押さえる。
冠動脈を二発の銃弾が圧迫するというのは、なかなか無い経験だろう。
駅からほど近い吉祥寺恩賜公園を抜けた閑静な住宅街の一角で、武士はブロック塀に寄り掛かる。
「武士!」
ハジメが駆け寄る。
そのまま崩れ落ちそうになる武士の体を支えようとするが、武士は手をあげてそれを制する。
「だ、大丈夫……。もう収まった、よ……」
苦しそうに胸を押さえながらも、武士は立ち上がる。
「本当かよ。感覚が短くなってねえか?」
時刻は深夜の三時近く。
渋谷近くの御堂組のビルからタクシーで吉祥寺まで移動し、メールで継と柏原から指示された建物をチェックして、既に一時間以上が経過していた。
翠は一人で行動しているが、不測の事態に備え、ハジメは武士と組んで行動している。
その間、武士が胸を押さえてうずくまったのは二度や三度ではなかった。
「そんなことは、ないよ。僕は大丈夫。それより次の建物は?」
「この区画は終了だ。登記や住民データで怪しかった建物はもう無え。少し移動するぞ。走れるか?」
「大丈夫」
御堂組のビルではハジメの兄の継と、九龍直也の部下の柏原が、自治体の住民データおよび不動産登記データをハッキングし、持ち主不明である建物や所有者がダミー会社の可能性がある建物をピックアップし、随時ハジメと翠の携帯電話に情報を送っていた。
ハジメと武士だけでも、既に二〇を超える建物を外観、および必要であれば内部に進入しチェックしていたが、未だに北狼部隊が潜んでいたり、葵が監禁されている可能性がある建物は見つかっていない。
連絡がない以上、翠の方も同様だろう。
夜の吉祥寺を走りながら、ハジメは焦っていた。
建物の数は絞られるとはいえ、半径四キロの地域をチェックするには、人手が足りなすぎる。
それに、すべての候補の建物をチェックするためには、一つの建物に対し防犯機器のレベル、見張り人員の有無程度のチェックですぐ次に移らなければ、とても時間が足りない。
その程度の浅いチェックでは、もし北狼の基地が巧妙に一般建築に偽装されていた場合、すでに見過ごしてしまっている可能性もある。
(このままじゃ、まずい……)
柏原は、魂の分離などの大きな儀式は、少なくとも夜明けくらいまではかかるだろうと言っていた。
しかし、このペースでは夜明けまでどころか、丸一日調査しても発見できないかも知れない。
そうしているうちに、武士の心臓はいつ爆発してもおかしくはない。
儀式が終わってしまえば、今は微弱に流れている命蒼刃の力は完全に止まる。
そうなれば銃弾を二発も喰い込ませた心臓は、すぐにもその役目を果たせなくなるだろう。
(くそっ…!)
夜の闇でそれとはわからないが、ハジメの顔色は命の危険に晒されている武士以上に真っ青だった。
どうしようもない焦燥感だけがハジメの精神を圧迫する。
御堂組のプロの戦闘員であるはずの自分が、北狼部隊が相手とはいえあっさりと制圧され、のんびりと意識を失っている間に。
守らなくてはならない命蒼刃を奪われ、武士が撃たれた。
御堂組のビルではなんとか冷静さを保っていたが、こうして刻一刻とタイムリミットが迫り、なんの進展も見られないとなると、心の底に押しこんでいた焦りや不安が、鎌首をもたげてくる。
「くそぉっ!」
走りながら、ハジメは思わず感情を声に出してしまう。
その時、ハジメの携帯電話が振動でメールの着信を知らせた。
兄からの情報かと、ハジメは素早くポケットから携帯を取り出し、タッチパネルに指を滑らせる。
開いたメールの画面には、案の定、継からのメールが表示された。
だが本文は、これまでの調査候補の建物を知らせるものとは異なっていた。
『このままでは時間が足りない。ハジメは嫌がるだろうが、すぐ吉祥寺駅に向かえ。南口で合流しろ』
メールはCCで翠と武士にも送られていた。
振り返ると、ハジメの後ろを走っていた武士も、立ち止まり自分の携帯の画面を見ている。
「ハジメ、これどういう意味? 合流って、誰と?」
「わからねえ。けど兄貴のことだ。何か考えがあるはずだ。とにかくこのままじゃ埒があかねえ。走るぞ」
「うん」
二人は再び、夜の町を駆ける。
「ハジメ。もしもの時は、葵ちゃんを……」
「言うな!」
走りながら、最悪の事態を考えて言おうとした武士の言葉をハジメは遮る。
「大丈夫だ。絶対に助ける。葵の奴も。お前も」
「……うん」
自分自身に言い聞かせるようなハジメの言葉に、武士は黙って頷いた。




