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「隠し通せたはずの心を君が暴いた」

「見つけた…」


 武士はゆっくりと歩み寄る。


「来ないで」


 葵は冷たく言い放つ。

 武士は歩みを止めた。


「何の用?どうしてここにいるって分かったの?」

「この刀の力。君の魂って、奇麗なんだね」

「魂を感じたっていうの?」

「清廉…っていうのかな。水みたいな流れを、君のいる方から感じたんだ」

「…私は、不快だったよ。君の魂に触られて」


 その言葉に、武士は胸が痛む。しかし、くじける訳にはいかなかった。


「死ぬなんて駄目だ」


 正面から葵を見つめる。

 背中から街のネオンに照らされた少女は、どうしようもなく悲しく儚く美しかった。


「どうして?」


 葵は笑った。

 見たくない笑顔。

 何もかもを諦めた笑顔。


「私の任務は終わったの。完全な失敗。私は、英雄に九色刃の力を渡すためだけに生まれた。その役目に失敗したんだから、もう生きてる意味なんてない」

「そんな馬鹿な話なんてないよ」

「私の役目を馬鹿な話なんていう君に、話すことなんてなにもないのよ!」


 二人の距離はほんの数メートル。

 しかし決して分かり合えない心の距離が、二人の間には開いていた。

 それでも武士は、言葉を絞り出す。


「君は役目を果たす為の機械じゃない」

「普通の暮らしをしてきただけの君に何がわかるの?」

「わからない。だけど君にこそ、残される人の気持ちがわからないの?翠さんが泣く気持ちがわからないのか!」


 翠の名前を出された葵は一瞬怯む。

 しかし、頭を振った。


「わかるよ!私だって置いていかれた!命蒼刃と私を守る為に、里の仲間が何人も死んでいった。その仲間に託された任務だったんだよ!その任務を、私は果たせなかったんだ!」

「だから、君も死ぬって言うのか」

「そうよ。私が死ねば、命蒼刃は解放される。新しい管理者を立てれば、九龍直也を今度こそ英雄に出来る。喜んで! 君はまたいつもの日常に戻れるよ!」


 実際には、再び命蒼刃の契約者を立てる為には、儀式に五年以上かかる。

 それまでに日本を取り巻く危機的情勢が先に進まない保証など、どこにもなかった。

 しかし、そんなことは問題ではない。


「失敗作が、命蒼刃の管理者で居続ける必要はないの!」


 葵は柵を握る手に力を込め、乗り越えようとする。

 武士は命蒼刃を鞘から抜いた。


「…なに?」


 葵は動きを止め、武士の行動を問い質す。


「君がそこから飛び降りるのなら、この刀をこの場で折って、破壊する」

「…!」


 脅迫だった。

 葵の責任感を利用している。

 武士は自分がどれだけ残酷なことを言っているか分かっていたが、それでも、葵に飛び降りるなんて行動をさせるわけにはいかなかった。


 葵は、憎しみすらこもった瞳で武士を睨みつける。


「…ふざけたこと言わないで」

「僕は本気だ」


 武士は葵の憎しみを正面から受け止める。

 嫌われようと。

 憎まれようと。

 絶対に、死なせない。


「なら…私はどうしたらいいの?」


 ポツリ、ポツリと雨が降り始めた。

 屋上の乾いたコンクリートが雨に濡れ、黒くなっていく。


「死のうとなんてしたらダメだ。そんなに任務が大切なら、諦めちゃダメだ」

「…任務は、失敗したのよ」

「違う。刃朗衆の目的は、戦争を止めることじゃなかったの?」

「その為に英雄が必要だったのよ!」

「なら、その英雄に僕がなってやる!」


 雨が強くなって、コンクリートを打ち、二人を濡らし始めた。


「…なにを言ってるの?」

「九龍直也が果たすべき役目を、僕が果たしてやる!」


 ―英雄ナインになってやる。


 宣言する武士に葵はしばらく無言だったが、小さく息を吐くと、呟いた。


「…ふざけたこと言わないで」


 葵はコンクリートを蹴って駆け出した。

 一瞬で武士との距離を詰めると、鋭いハイキックを繰り出す。

 蹴り足は降りしきる雨を切り裂いて、武士の顎にヒットする数センチ手前でぴたりと止まった。


「私がその気なら、あなたは顎を蹴り砕かれてるわ」


 武士は微動だにすることができなかった。

 一瞬で葵がテレポートしてきたようにすら感じた。

 雨よりも冷たい汗が、武士の首筋を伝う。


「わかったでしょ。私にも勝てない人が英雄になる?夢みたいなこと言わないで」


 葵は蹴り足を静かに下ろすと、硬直している武士の右手から、命蒼刃を取り上げようと手を伸ばした。


 ハッと武士は我に返る。

 素早く体ごと手を引いて、葵の手を避けた。

 距離を取って、命蒼刃を構える。


「…何の真似?」

「だったら…君に勝ったら、僕を認めてくれる?」


 葵は一瞬、本当に武士が何を言っているのかわからなかった。


「僕と一緒に、この国を…世界を戦争から守る為に、戦ってくれる?」

「…本気で言ってるの?」

「もちろんだよ」

「私は生まれからずっと、戦闘の訓練を受けて来たのよ」

「僕だって子供のころからずっと剣道をやってきた。舐めてかかると怪我をするよ?」


 武士は本気だった。

 さっきの目にも止まらない蹴りを思い返すと、足が竦む。

 だけど、負けるわけにはいかなかった。


 僕が負けたら、彼女が死ぬ。

 彼女の命を守る為には、絶対に彼女に勝たなければならなかった。


「…くだらない」


 葵は右足を引いて、構えを取る。


「いいよ…さっさと君を倒して、命蒼刃を返してもらう」


 確かに、さっきの葵の動きは、武士の目にも止まらなかった。

 目にも止まらなかったが、魂にはしっかり見えていた。


 武士は正中線に短刀を構え、葵の全体を見る。

 葵は、飛び出す為に足に力を込めた。


 武士は、青い光がその足に集まるのを感じる。

 その光がしなやかな曲線を描いて、自分の頭をめがけて軌跡を描いた。


 その光が見えた瞬間、武士は光が描く軌道から頭を逸らす。

 刹那、暴風のような葵の蹴りがその軌跡に沿って、武士の鼻先をかすめ通り過ぎた。


「なっ…!」


 葵は小さく驚愕の声を上げた。

 自分の動きを先読みしたように、武士は攻撃を躱した。

 武士がどれだけ剣道をやっているかは知らないが、戦闘の素人にできる動きではなかった。


「どうしたの?」


 武士はやや引きつっていたものの、挑発するように笑いかける。


「くっ…!」


 足下を青い光が走り、続けざまに繰り出された葵の足払いを武士は後方に跳躍して避ける。

 そのまま顔面に伸び上がってきた光の軌跡に武士は首を横に振って、続いて突き上げるように伸びてきた葵の蹴り足を躱した。


「ほら。ちっとも当たらないじゃないか」


 気を抜くと震えそうになる声を武士は必死で押さえる。

 エレベーターのパネルを蹴り砕くという葵の足だ。

 一撃でも当たれば、たまったものではないだろう。


「…どんな手品を使ってるの?」


 葵は武士を睨みつける。


「僕の力だよ。どう、少しは僕のこと認める気に…」


 葵の足から無数の光の筋が武士を襲った。

 武士は慌てて魂の軌跡から体を避ける。

 一撃必殺の蹴り技は、武士の体を掠めはするものの、なんとか全て避けることはできた。

 こちらがどこを狙うかわかっているような動きに、葵はようやく察する。


「…命蒼刃の力で、私の魂を先に見ているのね…」

「なんのことかな?」

「とぼけないで。そんな力、私相手にしか意味がないじゃない」

「でも約束したよね。僕が勝ったら、英雄として認めてくれるって」

「勝つって…どうやって?」


 再び無数の光が武士を襲う。

 その後に続く強烈な蹴りは早さと数を増して、全て躱し切ることができなくなった武士は、辛うじて両手でハイキックをガードした。

 想像を超える衝撃を受けて、武士は後方に吹っ飛ばされる。


「避けて、守ってばかりで…それでどうやって私に勝つの?」


 倒れた武士の前に、ゆっくりと歩み寄る葵。


「そもそも君…その刀で、私を刺せるの?人を傷つけることができるの?」


 よろよろと立ち上がる武士。


「ほら、刺してみてよ。死なない場所でいいから。手でも足でも刺してみなさい!」


 武士の前に体を晒す葵に、武士は硬直する。

 何もできない武士を葵は両手で突き飛ばした。

 よろめいて後ろに下がる武士に、青い光の竜巻が襲いかかる。


「なっ…!」


 葵は武士の前に飛び込み、両手で逆立ちの体勢から体を捻って、飛び込んだ勢いをそのまま回転に変えて足を振り抜いた。

 旋風のような蹴りが武士の肩口を捉え、吹っ飛ばす。


 武士は柵に激突し、自分の肩の骨が砕ける音を聞いた。


「がっ…!」


 猛烈な苦痛が武士を襲う。

 直後、手にした命蒼刃が光った。


「…く…」


 葵も呻く。

 魂の力が、命蒼刃を通して武士に注がれる。

 武士は焼け付くような痛みが急速に引いていき、砕かれた骨が再生していくのを感じた。

 立ち上がる武士。


「…ほら。私の勝ちよ」


 葵は告げるが、武士は首を横に振った。


「どうして?僕は立ってる」

「それは命蒼刃の力で…」

「だから? 僕はこの力を持ってこれから戦うんだ。何も問題はないよ」

「…ふざけないで!」


 葵は再び武士に蹴りかかった。


 そこからは一方的だった。

 魂を見ることで多少の先読みが出来ても、反撃ができない武士は怒濤の連続攻撃を捌ききれずに、やがて葵の攻撃が当たり始める。

 どうしようもなかった。


「ほらみなさい!相手を傷つける勇気も!」


 ガードした左腕が折れる。


「力も!」


 後頭部に回し蹴りを喰らって、頭蓋骨にヒビが入り脳震盪を起す。


「覚悟もない人間に!」


 膝をついたところを顔面に一撃を喰らい、鼻骨を砕かれる。


「世界を守ることなんて、出来る筈が無いのよ!」


 倒れ込んだところに腹を蹴り上げられ、内蔵破裂を起こした。


 葵は叫びながら、武士を攻撃し続けた。

 武士はもう防御もままならず、一度受けたダメージが回復する間に次の攻撃を受ける。


「なのに…もうやめてよ…」


 それでも武士は立ち上がった。


「なんで、ここまでされて…!立ち上がってくるのよ!?」


 立ち上がり続けた。


「痛いでしょ! 命蒼刃は痛みまで消してくれない!死ぬほど痛いでしょ!あなたは何度も死んでるの!私はあなたを何度も殺してるのよ…なのに…なんで…」

「…人を傷つける…覚悟なんてない…だけど!」


 武士は短刀を鞘に納めて、そのまま屋上から投げ捨てた。


「なっ…!」


 その動きに目がいった葵の隙を突いて、葵の体を抱きすくめる。


「な…に…?」


 戦いのさなかで、初めて異性に抱きつかれた葵は、思わず動きを止めてしまう。


「だけど…君を守る覚悟ならある…君を死なせない為になら…命蒼刃の力なんて関係ない、僕は何度だって立ち上がってやる…!」


 武士の体が回復を進める。

 葵の魂が武士に注がれる。

 葵は、自分の魂が武士と繋がっていることを初めて実感した。

 触れた体から伝わってくる武士の体温が、それを悟らせた。

 気付けば、さっきまでの魂に障る不快な感覚が薄れている。


 …しかし。


 それでも、葵は武士を認めるわけにはいかなかった。

 体と体の間に手を入れて、武士を突き飛ばす。

 葵はハイキックを繰り出して、再び武士の頭の数センチ手前でピタリと止めた。


「ダメだよ。君を巻き込めない。優しい君に、こんな世界に来てほしくない」


 葵は足を下ろした。


 向かい合って立ち尽くす二人を、雨が打つ。


 葵はゆっくりと武士に歩み寄って、二人の顔は息がかかる程の距離まで近づく。


「お願い…死なせて?」


 葵は一切の光のない笑顔で、静かに懇願した。

 そのあまりに哀しい笑顔に、武士は絶望的な気分に落ちる。


「どうすれば…どうすれば君を、助けられるの」


 雨に濡れた笑顔のままの暗い瞳から、すっと涙が零れ落ちた。


「もう、許して…戦いたくない…」


 その言葉に、武士は頭を殴りつけられたような衝撃を覚えた。

 雨に濡れる葵の体を、武士は再び抱きしめる。


「ごめん…ごめん…!」


 そして、小さな頭を抱えて、詫びる。


「許して…もういやだ…」


 葵の瞳から、滂沱の涙が溢れ出す。

 涙とともに、葵の心の内に仕舞い込んでいた言葉が流れ出した。


 葵は笑顔のまま、泣いていた。


「…もう嫌だ…逃げたい…私を、許して…」


 彼女の心は、もうとっくに壊れていたのだ。


 任務の失敗は、きっかけでしかなかった。

 刃朗衆の任務。

 犠牲になった仲間達の思い。

 この国に戦争を起こさない為の戦い。


 そのすべてから、もうずっと前から逃げ出したかったのだ。


「そうだよ…いやだよね…誰も、戦いたくなんかないよね…」


 武士は、その葵を再び戦いに導くことで、彼女を死へ向かう思考から遠ざけようとした。

 しかし、本当は真逆だったのだ。


「君が…いけないんだ…」


 葵は呟く。


「隠し通せたはずの…私の心…君が暴いた…」


 自分の半生を聞いて、涙を流した武士。

 自分に世界を守るための戦いを押し付けた刃朗衆を、間違っていると断罪した武士。

 自分は戦いの道具ではないと。

 そう考えていることを認めたくなかったのに。

 認めてしまったら、自分の心が壊れてしまうことを分かっていたのに。

 武士はその鍵を掛けた心に入り込んできて、封じ込めた扉を解き放ってしまった。


「責任…とってよ…」


 葵は、武士の背中に手を回して、爪を立てる。


「私を…助けて…助けてよ!…」


 葵はそのまま、武士に縋り子供のように泣きじゃくった。


「死にたくない…死にたくないよ…!」


 自分の本当の気持ちを、葵は生まれて初めて口にすることができた。

 夜の雨は、抱き合う二人をやさしく包み込んだ。


 ビルの上から落ちてきた命蒼刃に気付いたハジメは、翠と直也を呼び寄せ、屋上に駆け上がってきていた。

 階段から続くドアから、抱きしめ合い、泣いている二人を三人は見つめていた。


「葵…ちゃん…」


 翠は、自分以外の人間に、まして助けてくれと縋りながら泣いて抱きつく葵など、初めて見ていた。

 思わず駆け寄ろうと一歩を踏み出してしまったが、ハジメが黙って肩を掴んで、それを止めた。

 翠は振り返り、ハジメの顔を見る。

 ハジメの顔は「わかってるだろ」と言っていた。


「葵…ちゃん…」


 武士は、少し落ち着いた葵の肩を両手で掴んで、声をかける。


「…そんな風に呼んでいいのは。翠姉だけなんだから…」

「それじゃ、責任取れないよ。葵ちゃん」


 へたるように座り込んでいる葵に、子供をあやすようにしゃがみ込んで顔を覗き込む武士。


「…なによ」

「葵ちゃん、鼻水が出てる」


 葵は慌てて顔を両手で隠す。

 上目遣いに、恨めしそうに武士を睨んだ。


「うわ…かわいい…」


 思わずストレートな感想を漏らす武士。

 かわいいなど男性から生まれて初めて言われた葵は、とたんに頬を真っ赤に染める。


「うわ…ますますかわい…がっ!」


 葵は反射的に、器用に座った状態から膝蹴りを武士の顔面に繰り出していた。

 鼻血を出して後ろに倒れ込む武士。


「あっ…ごめん…」


 思わず素で謝る葵。


「葵ちゃん!?」

「武士!?」


 駆け寄るタイミングを見計らっていたような翠が飛び出して、後を追うようにハジメが駆け寄った。


「…翠姉」

「葵ちゃん!このおバカ!」


 葵に抱きつく翠。


「ごめんなさい…翠姉…」


 ハジメは、倒れ込んでいた武士を起こした。


「大丈夫か?」

「うん。鼻血が…止まった」


 ハジメが手にしていた命蒼刃が、薄く発光していた。

 武士はハジメの手からそれを受け取った。


「葵ちゃん…気持ち悪い?」


 武士はハジメの横から顔を出して、翠に抱きつかれている葵を見つめた。

 葵は、ブンブンと首を振る。


「そう…良かった」


 武士は立ち上がって、葵に命蒼刃を渡す。


「武士…」

「あ、そうやって名前で呼んでくれたら、嬉しい」


 葵はまた頬を赤くして俯く。


「ヒュー。積極的ぃいてえ!」


 からかったハジメのスネを、葵に抱きついたままの翠がごついブーツで蹴り飛ばしていた。


「葵ちゃん。葵ちゃんは一人じゃないよ。翠さんはもちろん僕も、ハジメも、九龍先輩もいる。みんな…一緒に、手伝ってくれるよね」

「あたりまえじゃん」

「おお。組の仕事みたいだしな」


 翠とハジメが即答する。

 少し離れたところに立っていた直也も、静かに頷いた。

 武士は葵に、手を差し出す。


「みんなで力を合わせて、こんな状況を終わらせよう。それで…夜中の渋谷でさ、朝までファミレスで、くだらない話で盛り上がろう」

「なんだよそれ。武士、そんなことしたことあんの?」

「ないよ。ないから憧れてるんだよ!」

「ふーん」

「なんだよ、じゃあこの中に、友達とそういうことした人いますか!?」


 武士は全員を見回す。誰も何も言わなかった。


「ほらみろ」

「何故お前が勝ち誇る?」

「だから、葵ちゃん。みんなで朝までファミレス。その為に、みんなで頑張ろう。僕、剣道も頑張るからさ」


 どこか的外れな発言をしながら、武士は改めて葵に手を差し伸べる。


 葵はおずおずと、しかし自分の意思で。


 刃朗衆の戒律を守るためでなく。


 世界を守るためでなく。


 朝までファミレスで話をしようという目的の為に。


 武士の手を取った。


 雨は、いつのまにか上がっていた。

 東の空が明るくなって、暗かった空が藍色に染められつつあった。


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