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1 一日のうちで色ずく時

私の日常は実に淡々としている。

朝六時半に起きたら準備をして学校に行く。

少し早めの学校は静かで落ち着く場所だ。

もって来た本を読みながら、騒がしくなっていく教室を感じる。

皆、元気だなと他人事のように思う。

朝のホームルームが始まって、それが終われば授業。

授業中、退屈なときは前に座る人や隣に座っている人を観察する。

最近は左隣の高橋君がノートに絵を描くのでそれを見るのが楽しみだ。

なかなか芸術的な絵を描く。

昼休みはご飯を食べた後ぼんやりし、また授業。

やっと、授業が終わると私は図書館に行く。


学校の近くにある大きな図書館だ。

毎日のように来る私はすっかり館員に顔を覚えられている。

だから窓側の景色が綺麗ないつもの場所にすわると、必ず一人の館員が声を掛けてくれる。

夕暮れの赤に世界が染まる頃、宮下さんは何を読んでいるのと聞いてくる。

その後は読んでいる本や作者について感想を言ったり、お勧めの本を教えてくれたり。

ほんの五分程度の会話。


私の一日の中でその時だけが世界が色づく。

夕日の暖かくも残酷な赤色に。


お題は、少女の夕方。15分で書いたものです。

女の子は中学生か小学校高学年くらいのイメージ。

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