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ホテルの向こうの異世界へ  作者: テイク
第1章旅の始まり編
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1-1

第一章ですかね?

まあ、まだまだ始まりです。

書きたい事を書くことしかしていないので、色々と至らない小説ではありますが、よろしくお願いいたします。

 ヴェスバーナ暦1998年春期2月12日 昼過ぎ 山中


 悠理は、光に目が眩んだが風が吹き抜けたことだけはわかった。それとどこか固い地面のある場所に立っていることも。自分が何かの光を浴びていることも。そして、次第にそれが弱くなっていることも。目蓋に感じる光が弱くなったことを感じるとゆっくりと目を開ける。


「ぁ…………」


 そこには世界が広がっていた。地平線の遥か彼方まで、どこまでも続く限りのない美しい世界が悠理の目の前に広がっていた。美しく、それでいて悠理が待ち望んでいた世界が。これからこの世界を隅々まで冒険する。見たことがないものが見れるというワクワクが溢れだしてきた。

 無数の雲が流れる高い空。

 現代の日本では見ることができなくなってきた自然豊かな森。

 大地を割るかの如く流れる大河。大地を両断した巨大な谷。

 緑の絨毯を敷いたかのように大地を緑に染める平原。

 現代世界では見ることのない天を突かんばかりに伸びる塔。

 遥か遠くに浮かぶ巨大な浮島。

 どれをとっても悠理には新鮮で美しく、到底言葉では言い表せない感動が彼を襲った。

 悠理が立っているのは山の上らしく、その全てを見渡せる。悠理はまるで王様にでもなったかのような気分になった。最高の気分だった。それにどこか懐かしい感じもした。この場所を知らないはずなのに、自分は昔からこの場所を知っているそんな気がした。


「っと、とりあえず状況確認をしないとな」


 たっぷり30分ほどたっぷりと鑑賞してから悠理は、ようやく自分の状態を確認し始めていた。まず身体の調子。良好。むしろ良い。身体の奥底から力が沸き立つようであった。

 だが、着ている服はなにやら布の服だ。初期装備といいたいらしい。非常に頼りない。本当に頼りない。布の靴なぞ特に。もはや布で足を縛っているだけで、まったく保護の効果がない。何時間か歩いたらすぐにボロボロになるだろう。

 しかし、防具はそうでも腰には自身が設定した剣が鞘に収まった状態で差してあった。防具に関しては非常に頼りないが、こちらは問題なさそうである。


「ん、これは?」


 腰の帯には悠理の身に覚えのない飾り房が結ばれていた。

 どうやら彼の髪と赤い紐で編まれているようである。髪で何でこんなもの作るんだ、気持ち悪いだろうと思うが、何なのかわからないため下手に触らないことにした。これが大事なものならば捨てたりしたら後で取り返しがつかないからだ。

 この判断は正解である。

 飾り房、地域によっては守り房とも呼ばれるが、正式な名称はシュッツァー。これはこの世界においては成人の証であり、悠理の世界で言うところの婚約指輪、結婚指輪でもあるのだ。

 東方の方から伝わってきた代物で、トルレアス神教の高位僧が守りの術をかけてあったりする。地域によってそれはことなる。今、悠理がいる地域であれば確実に守りの術がかけてあるはずである。

 持っていないと奴隷と見なされる可能性があるのだ。これは本来の持ち主以外が許可なく触ることが出来ない、そのため持っていなければ、未成年か奴隷と見なされる。

 ここまで育った人間はまず未成年とは見られない。奴隷の首輪がないならば確実に逃亡奴隷とみなされる。逃亡奴隷と見なされたらどうなるかはわかるだろう。酷いことになるのは確実だ。奴隷は主人の所有物扱いなので、主人なしとなった逃亡奴隷には何をやってもよいのだ。それがこの世界の決まりである。


 それはさておき、確認を終えた悠理は、とりあえずこれからのことについて考える。


「さてどうするかな。……まあ、山降りてからだな。街てか村みたいなのあったはずだし」


 悠理はひとまず山を降りることにした。山を降りて、森の中をしばらく行った場所にいくつか村が見えたので、一番近くの村に向かうのだ。そこである程度の情報などを仕入れたりするのだ。

 ガイドが言っていた言語と文字の加護があるのでコミュニケーションと読み書きには困らないはずである。ガイドの言葉を信じるならであるが。

 とにかく目的も決まったので悠理は出発する。もう見れないかもしれない美しい景色を目に焼き付けるように見てから、山を降りるべく悠理はわくわくしながら行動を開始した。

 とりあえず、先ほどの場所で大まかに把握した村の方向へ歩き始めた悠理。

 しかし、獣道もない山の中、最初はわくわくと興奮も冷め切らない様子であったのだが、しばらく歩いていると合っているのか不安になって来た。歩いても歩いても変わらない景色。下手をしたら獣でも出てきそうなので早く村に着きたかった。

 ファンタジー小説ではそんなことを思っていると、たいていの場合何か出て来るのがお約束である。現実を生きる悠理とて例外ではない。つまりお約束の道の何かとの遭遇である。


「ん? ――!!」


 がさりと目の前の茂みから音がしたと思った途端、何かが飛び出してきた。

 獣である。外見は少し大きい1匹のイタチだ。ただ少しそのイタチは普通ではなかった。その尾はイタチの尾ではなく、鎌になっていた。まるで妖怪カマイタチである。

 むしろそれ以外に該当する何かを悠理は知らなかった。というわけで以後しっかりと名称がわかるまではカマイタチ(仮)とする。

 カマイタチ(仮)が出て来たのを見た悠理は腰の剣を抜いた。そしてそれを正眼に構える。高校で使ったことはあったが、少しだけであるし、そこまで本気で使ったことはなかったために、構えなども無茶苦茶であったのだが今は正しい真剣の扱い方が何となく彼にはわかった。

 重心の置き方から呼吸の仕方まで全てわかるような気がした。いや、なんとなくというよりは体がわかっていると言った感覚だ。身体が思い出しているような感覚もあった。


「そうか、設定の効果か」


 その理由は考えなくてもわかる。こちらの異世界に来る前にしたあの設定だ。刀剣術の才能を人外レベルまであげた為に、その正しい扱い方を体が無意識の内にわかるのだ。

 気配察知などや見切りも同じである。無意識の内にそれらの使い方、やり方が悠理にはわかった。それを活用するにはコツがいるようであるが、すぐに物に出来そうである。


『キュルルルルル!!』


 悠理がそんなことを考えている間にカマイタチ(仮)が彼に突進してきた。尾である鎌を悠理に向けながら一直線に悠理に向かって来た。


「クッ!」


 考えていた悠理はワンクッション反応が遅れる。

 だが、それでも、剣に付けた『身体能力強化』の恩恵で身体能力が上がっていたおかげで何とかギリギリであったが、その鎌をかわす事ができた。

 代わりに布の服が少しだけスッパリと切られてしまった。布の服は切れてしまったが、むしろ叫ばずによけれたことを誉めるべきだろう。

 だが何はともあれ、これで布の服にまったく防御能力がないことが判明した。早々にどうにかすべきである。

 そして、悠理が得た教訓はゲームでは何とかなるが現実だとどうにもならないことだ。次に生かしてもらいたいものである。


 再度、鳴き声を上げながら勇ましく突進して来るカマイタチ(仮)。悠理はよくその動きを見てかわす。先程と違って余裕を持ってかわすことができた。見切りを設定していたこともあるだろう。直線的な動きばかりということもあり避けやすい。

 だが、それ以外に悠理は何もしなかった。攻めなかった。現代日本の倫理観が邪魔をしている。現代日本では生き物を殺すのは悪とされていた。だからこんな状況でも悠理は攻撃ができない。

 しかし、それではジリ貧だ。今は悠理もよく避けているがいずれはそうもいかなくなるだろう。いくら身体能力が上がっていても、他とはあまり変わることがない一般人だ。高校で剣を多少扱ったことがあるとしても超人ではないいずれ体力が切れる。

 それに悠理にとって初の実戦。初めての命の取り合い。平和な現代日本では無縁なそれに直面して、緊張や恐怖を感じないわけがない。感じない方がおかしい。

 緊張は体力を多く消費させ、恐怖は判断を鈍らせる。そんな状態で長く戦えるわけがない。戦える奴はよほどの狂人か、バカ、もしくは超人だけである。悠理にはそのどれも当てはまらない。


「はあ」


 悠理はカマイタチ(仮)が距離をとった時に一度息を吐く。気持ちの整理をする。息を吸い、吐くたびに1つずつ、要らないものを剥ぎ取っていく。今、必要なのは生きる気とその為に殺す覚悟。たった1つそれだけだ。

 だが、カマイタチ(仮)は悠理が覚悟するのを待ってなどくれない。再び突進を繰り出してくる。悠理はそれをかわす。


(やるしかない!)


 連続で突進を繰り出すカマイタチ(仮)。ここで初めて悠理は回避以外の行動をとった。といっても何のことはない。ただ突進してくるカマイタチ(仮)の前に刃を置いただけだ。だがそれで十分だった。

 剣に付与された『斬れ味』の効果もあり何の抵抗もなく刃は通り、カマイタチ(仮)を両断した。そして毛皮だけを残して消えた。


 ――カマイタチを倒しました――

 ――カマイタチは素材【カマイタチの毛皮】を落としました――

 ――取得したアイテムと行動履歴はメニューから見ることができます――


 突然、悠理の目の前に半透明のウィンドウが表れ、そんなメッセージが表示される。そしてやはり先程のカマイタチ(仮)はカマイタチだったようだ。


「っはあ゛あ゛あ゛ーー」


 大きく息を吐く。無事、異世界での初戦は終わった。だが喜びなどない。あるはずがない。あるのは生き物を殺したという気持ちの悪い感覚だけだ。残ったのはその気持ちの悪い感覚と反比例する生き残ったという安堵だけである。


「思ったよりもきついな」


 しかし、それで弱音を吐くことなど、この先悠理には許されてはいない。命を奪ったのなら奪った分だけ生きなければならない。

 そう昔、失踪した父親が言っていた。他にも色々と言われたし、言いつけを守る気はないが、これだけは別だった。

 どの道、慣れなければならない。そうしなければこの世界では生き残れない。それにこの世界にいれば人間を相手にすることになるかもしれないのだ。そんな時の為の覚悟を悠理は持つ必要があるのだ。それが望みの対価。受け入れなければならない。


「やってやるさ……これは、俺が望んだことなんだからな」


 さて、とりあえずこの話はおいておいて、悠理の関心は先程表示されたウィンドウのメッセージに向いた。メニューという言葉だ。

 ゲームにおいては当たり前のものだが、現実にはそんなものはない。そんな言葉が出て来たのだから気にならないわけがない。若干逃避であるが。

 というわけで、剣を振って血を飛ばして鞘に収めてから、試しにメニューオープンと悠理は念じてみた。

 勿論心の中でだ。これで声に出さなければならないとなったら彼は羞恥で死ねるだろう。だが、残念ながら(?)、悠理が念じた瞬間にはもう半透明のメニューウィンドウが表示されていた。

 普通のゲームのメニューウィンドウと同じ構成をしていた。縦に項目が並んでいる。

 上からステータス、装備、アイテム、技能(スキル)戦技(バトルクラフト)、魔法、魔導鎧(ソールアルミュール)、パーティー、行動履歴、オプションの10項目。

 悠理はまずステータスの項目を開いた。

 ウィンドウが切り替わり悠理の現在の状態が表示される。ウィンドウの半分から左側に彼の姿が写し出され、右側には詳細な情報が表示されていた。右上にはタスクがあり、別項目があるようだ。左上には戻るがある。

 それでわかったことは、この異世界には実力(レベル)というものがあること。ゲームと同じでその人間の実力を表すものである。また神の祝福の度合いを表すものでもある。

 経験を積めば積む程上がって行く。魔獣や人などを倒すことにより放出されるエネルギーや何かを経験した時に溜まるエネルギーが一定まで達すると、神の力により実力(レベル)が上昇し、能力が強化される。強化される能力は個人差があるがとりあえずレベルが高いほど実力者ということ。

 未だユーリの実力(レベル)は1なのでかなり弱い。相当弱いということになる。

 あとは小さなことで、ステータスに表示されていた名前がユーリになっていた。設定した通りなので問題ない。そして悠理は異世界で名乗る時はユーリとすることにした。そちらの方が違和感がないだろう。以後異世界ではユーリとする。

 次にユーリは装備の項目を見てみる。こちらもウィンドウの右側にユーリの全体像が表示されていた。また武器、防具(頭)、防具(胴)、防具(腕)、防具(腰)、防具(足)、防具(靴)、アクセサリーの項目で分かれている。

 それぞれ詳細なデータが見れるようだ。武器の項目には設定した無銘の剣が装備されていた。防具は布シリーズ一式。やはり貧相だ。それにかなり格好悪い。

 次にアイテムのウィンドウを開く。こちらも種別に分けられていた。道具、装備、料理、書物、魔導具(ソール)魔導鎧(ソールアルミュール)、建築物、家具、食材、素材の10項目。

 装備と素材以外は何もない。ちなみに素材はカマイタチの落としたカマイタチの毛皮だ。先程拾って今手元にある。ただ、手から離したらリストから消えるので所持品しか表示しないようだ。

 ユーリは技能(スキル)はないと思っていたのでウィンドウが開かないと思ったが、予想に反して開いた。ここもいくつかのタスクにわかれているようである。

 技能(スキル)常時発動技能(パッシブスキル)の二項目。一度に見える分はそんな感じであった。

 そして、ないと思っていたそこには1つだけ技術(スキル)が表示されていた。それは常時発動技能(パッシブスキル)【人を超えた肉体】。

 常時発動技能(パッシブスキル)の欄を開き技能(スキル)詳細を見る。


 ――常時発動技能(パッシブスキル)【人を超えた肉体】――

 ――人間を超えた身体能力を取得者に与え、鍛えれば鍛えるほどどこまでもその能力を上昇させる技能(スキル)。また、どんなことがあってもその身体能力は落ちることが無い――


「もしかして、設定のおかげで取得した技能(スキル)か? まあ、何にしてもこれはいいな」


 技能(スキル)ウィンドウを閉じ、他のも見てみる。だが、どれも開くことが出来なかった。

 その項目に該当するものがないからである。なければ見ることも出来ないのは当たり前だ。仕方がないので、手に入れた時に見ることにする。


「しっかし、便利だなメニュー」


 ある程度メニューの確認を終えたユーリが呟いた。

 悠理の世界にも欲しいくらいだった。自分の状態が事細かにわかるし、自分が何をしていたのかもわかる。自分の状態がわかれば、病院に行くべきかもすぐわかるし、行動履歴があれば物忘れとかがなくなる。アイテムも持ち物がすぐ分かって楽だ。本当、メニューとは便利な代物である。

 さて、メニューも見終わったのでユーリは再び歩き始めた。ついでに実力(レベル)をあげながら行くことにする。さすがに低い実力(レベル)のままで歩き回るのもどうかと思ったのと、慣れる意味合いも込めてである。


********


 ユーリはジグザグに歩きつつ麓を目指していた。その時々に出てくる魔獣を倒しながら進む。その全てはカマイタチで、ここはカマイタチしかでないのかと思ったほどである。10体ほど倒したところで実力(レベル)が2に上昇した。それだけでユーリはかなり能力が上がった気がした。

 成長率は全て人外なので実力(レベル)アップ一回の能力成長量がかなり多いのだ。普通は実力(レベル)2程度では実感はない。


「凄いな。それにちょっと慣れてきたかな」


 今でも魔獣を斬るのは多少ながら抵抗があるが、初戦よりはまともに戦えるようになっていた。

 なので、そろそろもう魔獣狩りは良いかなとなった。カマイタチが落とすアイテムを入れるものがないので、常に持って移動しなければならない。

 それに戦うときはいちいち置かなければならないので、面倒なのだ。だから村でさっさと売り払いたかった。

 だが、問題が発生した。


「ここ、どこだ?」


 迷ったのである。山なのだから適当に降りていても辿り付くだろうと安易に考えた結果がこれである。立派な迷子の完成だ。

 ジグザグに進むうちに山の奥に入ってしまったのだ。きちんとあるいてきたはずなのにおかしいと思うユーリ。

 実はこの辺りの山はユーリが目指している麓の村の慣れた人間でもなければ迷うこと必死の迷いの山である。知らずに踏み込めば遭難必至の遭難スポットだ。

 どのみち迷うことは確定していたのでこれは必然の結果と言えよう。


「やべえぞ、どうする?」


 どうしようもない。コンパスも地図もないのだから。どうしようというのだ。諦めるぐらいしかない。まあ、幸いなのか山の気候は穏やかであるし、食材としてカマイタチの鎌尾というのがあるのでなんとかなる可能性はある。カマイタチの鎌尾がどんなものなのかは不明であるが、あの金属の鎌に見えた部分はきちんとカマイタチの体の一部であったことに驚きである。


「ん、何か向こうの方から人間の気配がするな。よし、行ってみるか」


 ユーリが遠くに人間の気配を感じた。こんな山の中にどうしてと思うが、さほど距離は遠くないようなので行って見ることにする。うまくいけば迷子から脱出できるかもしれないからだ。というわけで、そそくさと気配のする方に全速力で移動した。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

できればポイントと感想をよろしくお願いいたします。

ポイントと感想は作者の励みになります。

ですが作者は豆腐メンタルなので、できればソフトにお願いいたします。

すみません。豆腐メンタルですみません。

次の更新は明後日を予定しています。

では、また次回。


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