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ホテルの向こうの異世界へ  作者: テイク
第3章闘技大会編
42/94

3-4

指摘を受けて前話を少しだけ修正しました。

 ヴェスバーナ暦1998年春期3月20日 昼過ぎ 王都リバーナ闘技場


 試合は進んだ。あれから休むことなく続けられる試合によるこのグループの参加者は順調に減っていた。ユーリも何度か戦ったが、ハザードクラスはいなかったが、それでも魔力などを結構使っていた。

 しかし、戦ったおかげで実力(レベル)は現在93まで上がっている。

 ハザードの一言を考えて、覚悟して躊躇いを捨てた結果、勝ち残るために実力レベルを上げようと敵を殺したその結果だ。

 そして、次は因縁の相手だ。

 呼ばれて闘技場に出たユーリ。もう慣れたものだ。そして、相手はジェイルであった。


「フン、まさか、君のような屑がこんなところにいるとはな」

「なんだ、お坊ちゃんか。生きてたのかよ。まあ、いい楽勝だな」


 挑発して怒らせる。頭に血が上った相手は御しやすくなる。


「僕をバカにしたな!! 平民風情が後悔させてやる!」


 できるならな、と心の中で返しユーリは構える。ジェイルも同じだ。それを見た審判が開始を宣言した。


「それでは、試合、開始!!」


 試合開始。試合前から魔法を起動していたのか、ジェイルは即座に魔法陣を展開する。それで終わると思っているのかにやりと笑っていた。

 ユーリが魔法を使えることを知っているはずだし、前の試合で使っているのもわかっているはずだが、そんなことは彼の中では完全に失念しているらしい。

 そもそも、ジェイルは映像水晶板を見ていない。そのため相手のことなど知らないし、平民のことなど何一つ考えていない。

 失念しているのも当たり前だ。それに今まで楽勝だったため自分が強者だと思っているのもある。


(さて、どうするかね)


 ユーリは魔法陣の展開を見ながら考えていた。ジェイルは前に会った時とはかなり実力レベルが上がっていた。

 魔法しかないため近づければ問題はないが、近づけなければ強敵となるだろう。気を引き締めなければならない。それに相手は貴族なのだ。

 貴族社会については詳しくはユーリは知らないが、かかわると面倒なことくらいはわかる。それが対戦相手なのだ。

 間違って殺したらいくら闘技大会中のこととはいえ面倒なことにはなるのだ。だから、考えないといけない。


「一撃で決めてあげるよ」


 魔法が放たれる。それは今までのジェイルとは思えないほどの魔法であった。

 ジェイルは親のコネを使って対戦相手を操作している、常に自分よりも弱い相手と当たるようにして、強い相手は強い相手同士当たるようにしていた。

 そうすれば、強い相手は強い相手で潰し合ってくれる。それに弱い相手を殺せば、その分ジェイルの実力(レベル)を上げることができる。

 弱いと行っても実力(レベル)は30や40程度はある奴もいたので、ジェイルの実力(レベル)は高くなっている。魔法を幼少のころから修行している貴族。ユーリと違い技術は洗練されている。研ぎ澄まされた風がユーリへと向かう。

 ユーリは冷静にそれを視る(、、)。風の精霊を視認できるようになってからユーリには風が目に見えるように感じらえるようになっていた。技能(スキル)『風読み』というやつだ。

 特に魔力を帯びた魔法の風はとても視やすい。視て、ジェイルの放った魔法は簡単に避けることができることがわかった。

 ここで避けてもよいが、それでは面白くない。ユーリはすぐさま魔力を精霊に与え剣に風をまとわす。そして、それを振り上げる。戦技(バトルクラフト)『斬り下ろし』。

 ジェイルはその様子を見てバカだと思うだ。だが、ユーリはそのまま振り下ろした。


「なに!?」


 ジェイルの風はユーリに切断された。風が霧散し、逆に剣から放たれた風がジェイルを襲う。ジェイルは咄嗟に横に跳びそれを避ける。

 それで終わりかとジェイルは思ったが、気が付いたら目の前にユーリが迫っていた。ユーリの背後の地面には爆発の跡のような穴が開いていれる。

 ハザードと戦った時と同じ戦術だった。それを見ていなかったジェイルにとって有効である。

 ユーリが剣を振り上げて下ろす。無様に地面を転がるジェイル。屈辱が彼を飲み込む。それに対して何かする前にユーリはジェイルを逃がす気はない。

 この手のプライドが高い相手を屈服させるには徹底的にやる必要がある。殺す気はないが、やるからにはボコボコにする所存であった。この手の人種はユーリはあまり好きではないからだ。

 転がり多少の距離ができたところに苦し紛れに風を放ってくるジェイル。それをかわし、地を蹴りジェイルへと接近するユーリ。

 ジェイルも伊達に貴族ではない。すぐさま新たな魔法陣を展開。魔法を発動する。風を身に纏い飛翔する。ジェイルの真下をユーリの剣が通過する。


「ふ、ふはは、ここまで追ってはこれないだろう! 嬲り殺しにしてやる!」


 100ほどの風の刃がユーリを襲う。ユーリはそれを闘技場を走りまわることでかわす。風を読み、風を視て、的確に必要最低限のみかわしていく。

 冒険者選抜試験の時とは大違いだと舌を巻きながら、上にいる相手をどう叩き落とすかを考える。ジェイルの魔力量は実力(レベル)が上昇したことによりかなり上がっているため、魔力切れを起こさせるのは手間だ。

 風の魔法に適正があるだけに魔力消費はかなり少ない。ならば、ユーリも魔法で攻撃すれば良いのかといえばそうも行かない。

 これまでの試合でかなりの魔力を使っている。特にハザード戦が尾を引いている。次の試合も考えれば魔法だけをバカスカ撃つのはいただけない。

 だが、やるしかない。魔法がなくてもやりようはある。


「行くぞ」


 ユーリが呟くと魔法陣が空中に展開される。それを足場にしてユーリは空中へと蹴りだした。魔法陣を出したり消したりしながらユーリは空中を走っていく。

 降り注ぐ風の刃をかわし、切り裂いてまっすぐにジェイルへと向かっていった。


「な、なんだと!?」


 ユーリがやっているのは魔法陣の展開と待機の繰り返しである。魔法において魔力が使われるのは魔法の発動の瞬間である。そうすると魔力に戻らずにそのまま魔法として消費される。

 しかし、ここで魔法陣を展開する。

 そして、待機状態に戻すと、魔力は消費されずそのまま術具(マジックメモリ)の中に残留する。以降待機状態から展開するのに魔力はいらない。

 発動もそこにはじめ注ぎ込んだものが使われる。魔法陣を足場にするにはもってこいの性質だ。これはハザード戦の後の気が付いたことであった。

 だが、そのおかげで空中の相手でも魔力を使わずに戦える。魔法を使わなくても攻撃することができる。自由に移動できない分不利だが、そんなものは関係ない。

 ユーリは魔法陣を足場に縦横無尽に空中を駆ける。時折ジェイルの風の刃を受けるが、致命傷は綺麗に避ける。多少体術技能(スキル)が上がったために不完全ながらもできるようになっていた。そして、戦士は間合いへと入る。

 ジェイルを飛び越え頭上へ。頭上に展開した魔法陣を蹴り重力に任せて剣を振り下ろす。だが、ジェイルに刃は当たらない。ジェイルが身に纏った風が剣を阻む。


「僕の前に立つなこの愚民が!」

「くっ!」


 ジェイルが纏っている風が膨らみユーリを吹き飛ばす。ユーリは一回転して勢いを殺し魔法陣に着地する。着地した瞬間にそこをジェイルの風の刃が襲う。

 ユーリは魔法陣を待機状態に戻し、魔法陣を消す。足場(魔法陣)をなくしたユーリの体は重力にひかれ落下。ユーリの頭上を風の刃が通り過ぎる。すぐさまユーリは魔法陣を再展開し足場とする。

 ここで一旦小休止なのか攻撃がやむ。ユーリが息を吐き呼吸を整える。ジェイルも乱れた息を整えていた魔力を練り直していた。


「おいおい、坊ちゃん、呼吸が乱れてるぞ」

「うるさい! 平民如きが僕に指図するな!」

「忠告してやってるんだよ」

「うるさい! 死ね!」


 ジェイルが魔法を放つ。今度は風の槍だった。どちらかといえば範囲系に入る風の刃が当たらなかったからといってなぜ次は槍なのか。

 風の槍はどちらかといえば点による攻撃をする。そんな攻撃はユーリには当たらない。

 しかし、威力は刃とは比べものにならないくらいに高い。それがわかっているユーリはなおさら当たるわけがない。


「当たら――なっ!?」


 さっさと移動して避けようとしたユーリだったが、体が動かなかった。いつの間にか風に拘束されていた。


「ふははは!! 死ね!!!」


 風の槍が放たれる。ユーリは風に拘束された動けない。ユーリの中心を狙って槍は飛翔する。その速度は今までの風の刃の比ではなかった。拘束を解こうともがくが解けはしない。

 魔法による拘束を破るには同じく魔法を使うか、または精霊術を使うしかない。そうなればユーリに選択肢などない。負けるわけにも、死ぬわけにもいかないのだ。


「チッ!」


 ユーリが精霊に魔力を食わせる。風の精霊術が発動し風をぶち破り、自在に飛行する。風の槍をかわし、一直線にジェイルへと向かう。

 風と風がぶつかり合う。互いに互いを相殺し、全て掻き消える。拮抗などなく、全ての風は自然の風へと帰った。

 ユーリとジェイルの体が落下する。ジェイルは再度魔法陣を展開しようとする。ユーリはそこに投擲用ナイフを数本投擲した。展開されかけていた魔法陣はそのナイフによりジェイルの集中が解け砕け散る。


「う、うわああああああああああああ!」


 悲鳴をあげるジェイル。ユーリは以前の経験があったため、少し時間はかかったが、無事魔法陣を展開。落下が止まる。地面ギリギリであった。

 そして、落下していたジェイルの腹を蹴った。ジェイルの体が闘技場の壁へと叩きつけられる。


「ガハッ!?」

「あぶねぇ、できてよかった」


 ユーリは魔法陣を消してトンッと地面へと降りる。


「き、きざま、ぼ、ぼぐを、このぼぐを、あじげにしたな、ガハッ」


 ジェイルは血を吐いて、地を這いながら近づいてこようとした。そこにユーリは近づいていき、戦技を使った。拳が叩き付けられジェイルごと地面が陥没した。手加減なく叩き付けたので死んでないか心配だったが、一応息はあるようだ。

 敵でいけ好かない奴とはいえとりあえずは安堵する。本当なら殺しても良いのだが、相手は貴族の息子だ。

 いかに闘技大会とはいえ、そこで貴族を殺したりすると面倒なことになるのは必至だからだ。ギルドもそのような面倒事には対応してくれない。自己責任ということになるからだ。


「試合終了、勝者ユーリ!」


 試合終了を審判が告げた。試合は終わった。観客の歓声と拍手が響く。ユーリはさっさと控え室に戻る。人数が減ってきているので控え室は広い。

 さすがに慣れてきたのか視線を感じることはもうなく気軽に壁際の定位置と化している場所に行き椅子に座る。即座に闘技場の修繕が行われ次の試合の選手が呼ばれ試合が始まった。


 ――技能『魔法陣踏み』を習得しました――

 ――称号『時代の革新者』を取得しました――

 そして、最終試合。ユーリはボロボロになりながらもなんとかここまで勝ち残っていた。あれほど人であふれていた控え室はユーリ1人だけになっている。ここまでよく戦い抜いたものだと自分をほめたいくらいであった。身体をどこも欠いていないのも奇跡的だ。

 魔力も割と限界くさい。相手が相手ならかなりやばい。実力(レベル)は139と三桁台に突入しているが、相手はそれ以上である。厳しい戦いになるだろう。


「だけど、負けるわけにはいかない。負けるわけにはいかないんだ。負ける、わけには……」


 言い聞かせるように呟いた。呟きをかき消すようにアナウンスが響く。


『最終試合出場者は闘技場へ』


 呼ばれたのでユーリは立ち上がり控え室から出る。待っていた兵士に連れられて闘技場へ。足を踏み入れれば割れんばかりの歓声が降ってくる。それを浴びながらユーリは闘技場の中央へ。対戦相手もすぐに出てきた。

 筋骨隆々の禿頭の男。名前はギーグ。実力は本物だ。ここまで勝ち上がってきたことがそれを証明している。

 技能『実力(レベル)解析』を使っても、実力レベルもユーリでは判別できないためかなりの高実力レベルであることがわかった。

 だが、勝つしかないのだ。負ければ全てが無駄になる。やったことが、全て。それを許容できるほどユーリはまだ成長していない。だからこそ、負けるわけにはいかないのだ。


「最終試合、開始!」


 試合開始。

 もう出し惜しみはしないと術具に魔力を流し魔法を起動する。ギーグが突っ込んでくるが、ユーリは冷静に魔法陣を展開。使うのは土属性。巨大な岩が出現し、それがギーグへと飛翔する。


「そんなものが効くか!」


 ギーグが腕を振り上げる。そして、巨石へと叩き付けた。巨石は粉々に砕け散る。ぱらぱらと落ちる欠片を鬱陶しそうに払う。

 そして、ユーリへと歩を進めようとして止まる。目的のユーリは既に目の前にいた。剣の間合い。もうすでにユーリは剣を振っている。ギーグはそれを鋼鉄の腕輪で受け止める。

 衝撃がユーリの腕を伝う。打ち付けた分だけ衝撃が戻ってきた。一瞬だが腕がしびれる。その隙にギーグは拳を振るう。見切りによりそれをユーリは間一髪でかわし、本能にしたがってナイフを投擲。

 しかし、強靭なギーグの筋肉の前にはナイフなど意味がなく。ダメージを負わせることはなかった。

 このままでは不利だと思いユーリは距離をとる。だが、ギーグは逃がしはしない。


「返すぜ、ナイフ」

「グアッ!」


 ユーリの落とした投擲用のナイフをギーグが逆に投擲する。まるで砲弾でも受けたかのようにユーリの体が吹き飛ぶ。左肩に深々と刺さっていた。

 痛みで思考がマヒする。ぼろ雑巾のように地面を転がるユーリ。そこにギーグが疾駆する。

 巨体からは考えられないほどのスピードでユーリへと迫る。危機を感じたユーリはなんとか転がる。一瞬前までユーリの頭があった場所に拳が直撃し地面が陥没する。

 転がった勢いで立ち上がったユーリは、全力で後方に跳び距離をとった。息をするたびにナイフの刺さった肩が痛む。

 しばらく休みたい欲求にかられるが体制相手はそれを許しはしない。接近してきたギーグの突進。それをなんとか剣で受け止める。

 しかし、受け止めきれず体が宙に浮く。そこにギーグの拳が叩き込まれた。


********


 気が付けば、ユーリは漆黒の闇の中にいた。自分の周り以外何一つ見えない漆黒の中。その中にユーリは立っていた。


「ここは、どこだ。試合は」


 どうなったのか。ユーリが覚えているのギーグの拳が叩き込まれたところだ。それで気が付いたらこのような不可思議な場所にいた。

 何が起きているのか。可能性としては気を失ったユーリの見ている夢というのが最も妥当だ。記憶の最後がその可能性が高いことを示している。


「よお、俺」

「なっ!?」


 考えるユーリにかけられる言葉。そこにいたのは、自分とまったく同じ姿をしたもう一人の自分であった。いや、よく見てみれば細部に違いがある。

 ユーリの髪が黒に対して、あちらは銀白色。瞳も黒に対して赤だ。着ている服も旅人の服+篭手と胸鎧ではなくどこかの王族のような豪奢な服を着ている。対極の存在のように錯覚した。


「なんだ、お前は」

「お前」

「そんなわけねえだろうが!」

「まあ、それがあるんだよ。お前が覚えてないだけでな」


 何を言っているのか。それをユーリは理解できなかった。


「さて、そんなことより、お前、このままじゃ負けるぞ。負けていいのか?」

「良いわけねえだろ!」

「ヘッ、いい返事だ。じゃあ、起きたらよろしく。俺死にたくないしああ、それと、もし××××に会うことがあったら。ん、まあいいか。じゃあな」

「おい、まてこら!」


 光がユーリを包み込んだ。


 ――常時発動技能(パッシブスキル)『■■の資質』を習得しました――

 ――常時発動技能『■■の資質』を習得しました――

 ――常時発動技能『■の資質』を習得しました――

 ――称号『忘却の姫君の騎士』を取得しました――


*******


 気が付けば薄紫色の空が視界すべてに広がっていた。

 どうやら気絶していたらしい。まだ、運ばれていないところを見るとまだ試合は終わっていないようだ。

 何か夢のようなものを見た気がするが思い出せない。それでも良いかと、思いながらゆっくりと立ち上がる。体は先ほどまでのダメージが嘘のように軽かった。むしろ、今までで一番いい。身体中から力がわきだし、めぐっているようであった。


 ――術式的拘束が解除されました――

 ――術式回路が始動しました――

 ――常時発動技能『術式回路』を習得しました――

 ――ようこそ、××××の世界へ――

 ――称号『帰還』を取得しました――


 無意識のうちに地を蹴っていた。驚愕した表情の審判とギーグが見える。次の瞬間にはユーリはギーグの目の前にいた。

 咄嗟に拳をふるうギーグ。それを一歩ずれるだけでかわす。ギーグの拳が空を切った。その拳が跳ね上がる。がら空きになったボディにユーリの拳が突き刺さる。刹那の浮遊感とともにギーグは壁にめり込んでいた。

 何が起きたのか。それをギーグが理解したのは壁にめり込んでから数秒後であった。ただ、それが信じられない。先ほどまで圧倒していた相手なのだ。

 それがなぜ、思考の大部分がその疑問に割かれる。だがそれは愚の骨頂。戦闘中に余計なことを考えるなどバカのやることだ。

 気が付いた時にはもう遅く。ギーグの目の前には白刃が迫っていた。その白刃には自分の姿がよく映っていた。唖然とした表情をした自分の姿が。それを最後にギーグの意識は暗闇の中へと沈んだ。


 ――実力(レベル)が495に上がりました――

 ――技能の熟練度が上がりました――

 ――戦技【正拳突き】『三打』を習得しました――


「試合終了!! 勝者ユーリ!。本戦出場決定!!」


 こうして、1日目の予選はユーリの勝利で終わった。この1日は多くのものを失わせ、そして、ユーリに理解させたのだった。


※補足

最後ユーリの実力(レベル)がえらい上がっていましたが、アレは相手が人間であったのと、相手の実力(レベル)が300ほどあったからです。

人間などの種族が相手だと相手が手に入れていた経験値がすべて自分のものになるせいであんなに実力(レベル)が上がりました。



では、また次回。

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