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ホテルの向こうの異世界へ  作者: テイク
第2章冒険者選抜試験編
25/94

2-6

評価が増えてきて戦々恐々としております。こんな作品が評価されて良いのかとても不安です。


でも、投稿したからには最後までがんばります。想定ではかなーり長くなる予定です。応援よろしくお願いいたします。


 ヴェスバーナ暦1998年春期3月2日 早朝 未だ名も無き迷宮(ダンジョン)第2層


「ん……」


 眠っていたユーリは目を覚ました。昨夜は自動作地図のおかげと、運が良かったのもあり、割りと早く2層目に行くことができた。

 そのため少し眠ることができのだ。ミレイアの実力(レベル)も上がり16になり目標まであと4。更に下の階層に行けば行くほど敵の実力(レベル)も上がるので、実力(レベル)もあがりやすいはずである。

 ユーリは起き上がると、状況を確認する。

 結界を張っておいたので魔獣には襲われていない。とりあえず寝たときと何も状況は変わっていない。いや、1つあった。薪を挟んで眠っていたはずのミレイアがなぜか隣で眠っている。


「…………いや、待て落ち着け」


 混乱しそうになるのを深呼吸して落ち着かせる。

 幸いまだミレイアは眠っているのだ。下手に騒いで起きでもしたら最悪なことになる。離れられないか、とユーリは試すが、ミレイアはしっかりとユーリのくるまっていた毛布を掴んでいるため難しい。これも下手をして起きでもされたら困ることになる。

 結果、どうしようもない状況だということが発覚した。仕方がない。ここはミレイアを起こすしかない。最悪、殴られるのも覚悟しておく。

 冒険者である以上、男女が野宿で一夜を共にすることなど何度もあるはずだが、覚悟していても勝手に体が動くことをユーリは知っている。理不尽だが、我慢する以外にない。

 フェミニスト? いえ、へたれなだけです。


「おい、ミレイア、起きろ。朝だ」

「うにゃ、もう、少し。むにゃ」


 一瞬可愛いと思ってしまったユーリ。

 いや、元から可愛いか。眠って無防備な様はその可愛さを倍増させている気がする。それだけ心を許してくれているんだろうなということなのだろうか。

 いやいやいや、と慌てて彼は頭を振ってそんな考えを振り払う。今は迷宮(ダンジョン)の中だ。時と場合を考えなければならない。いや、時と場合が良くてもそんなことは考えない。

 今はミレイアを起こさなければならないのだ。ユーリの経験上、1度で起きない奴は何度声をかけた所で起きやしないのだ。麻理がそうだったのだ。だからその対処法はわかっている。

 1番簡単なのはそのまま毛布を剥ぎ取り段差から落とすことだ。だがそれは見知った仲でないとできない。昨日今日知り合ったばかりなのにそれをやったら1日不機嫌になられて迷惑する。なので、これは使えない。だから次の手。

 次の手、それはデコピンである。かなり強力な奴はそれなりに効くのである。ユーリ自身、麻理から喰らって飛び起きた程だ。

 というわけでこれにする。額に指を持って行き、力の全てをかけてデコピン。そして少しして少女の悲鳴が早朝早くの森に響いたのであった。

「…………」


 さて、朝からミレイアが不機嫌である。その綺麗な額は真っ赤だ。朝のデコピンのせいであるのは間違いない。起きるには起きたが、威力が強すぎたようだ。

 ユーリの間違いは自分の筋力がかなーり強くなっていたことを考慮してなかったことだ。元の身体と違和感なく使えていたので忘れていた。

 しかし、だ、ミレイアの不機嫌の原因はそれではない。本当の原因はキスしてしまったことである。しかもディープな方を。

 念の為、ユーリの名誉の為に言っておくが、それは決して彼の意志ではない。寝ぼけたミレイアにあれよあれよと言う間に押し倒された結果である。

 すなわちミレイアの自業自得なわけであるが、それを言うのは酷であるろう。初めてだったらしいので尚更だ。初めてという奴は女性の中ではかなーり重要らしいので、かなーり理不尽でもユーリは甘んじて制裁を喰らった。

 フェミニスト? いいえ、ミレイアが泣きそうだったので、仕方なくです。

 と、まあ、そのせいで絶賛不機嫌なミレイアは、如何にも私不機嫌です、といった不機嫌オーラまで放っている。彼女の前で朝食の準備をしているユーリはいたたまれないことこの上ない。

 ユーリは、なるべく身を小さくして朝食を作っている。折を見て何とか機嫌を直そうともするも効果はない様子。

 ならばうまい朝食で釣るしかないとユーリは考えた。人間、上手い食事を提供してくれる人がいれば割りと大事にする。このようにきちんとした調理器具のない場所などでの野宿ならばそれは顕著だ。

 つまりユーリが何を言いたいのか、と言えば食事を制した者は人を制すということである。そんなことを考えながら、限られた食材の中で最大の効果を発揮できるようにユーリは力を尽くす。殴られた頬はいまだに熱を帯びていた。

 それを思うたびに、まずいのつくってやろか、と思ってしまうあたり意思が弱い。


 一方、不機嫌なミレイアであるが、不機嫌MAXから抜け出すと今度は後悔やら反省やらをしていた。意外に考え込むタイプの彼女は不機嫌ながらも色々と考えているようだ。器用な奴である。

 自分の寝相の悪さを忘れていたことを後悔したり、自分の自業自得なのに理不尽に――法術まで使って――殴ってしまったことを後悔したり反省したりしていた。元はと言えば自分の自業自得なだけに後悔やら反省やらは深い。

 素直に謝った方が良いとわかっている。しかし、自分で納得して覚悟して一夜を共にした。ユーリもきちんと配慮してくれた。わかっている。わかっているのに一時の感情に任せて殴ってしまい、理不尽なことまで言ってしまった。

 しかも、誰でもあんなことしてたら手が出ても仕方ない。そう思ってしまいどうにも謝るに謝れない。素直に謝りたいと頭で思う反面、心がそれを拒否しているのだ。

 結局、ミレイアにはそれをどうすることもできず、ただユーリの機嫌を探っていたりするしかなかった。

 嫌われただろうか。パーティー解散と言われないだろうか。そんな不安を感じる。パーティー解散と言われても文句は言えない。今も一緒にいることからそれはないだろうが、嫌な女だとは思われたのは間違いない。

 そんなことを思ってはあ、とミレイアは溜め息をつく。人から嫌われたり、嫌な女と思われるのが嬉しい人間はいない。それにそこまでわかってて素直になれない自分も嫌になる。


「はあ」


 もう1度、深い溜め息をついて、ミレイアは少しでも落ち着こうと聖書の表紙を撫でるのであった。


 さて、そんなミレイアの様子に全く気がつかない鈍感へたれなユーリは朝食の準備を続ける。今、裁いているのは鹿肉である。正確には鹿のような魔獣の落とした肉である。

 名前は神託板(オラクルボード)の表示を最小限にしているため名前はわからない。エレンから魔獣の食材は珍味で食べられるものはかなりうまいと聞いていたので、食べることにしたのだ。

 構想としてはサンドイッチかハンバーガー的な何かを作る気である。野菜は買ってあったものがあるし、パンもある。

 平均的なパンだ。味はないが固い。それに焼いた鹿肉擬きと野菜を挟むのだ。手抜き? 甘いな。ただ挟むだけで終わるわけがない。秘密兵器がある。

 ユーリはポーチから赤いペースト状液体が入った小瓶を取り出す。これが秘密兵器、トマトケチャップ擬きである。ちなみにマヨネーズ擬きもある。

 この世界、特に平民の料理には調味料が少ない。香辛料は平民には到底手の届かないほど高級品なので仕方がないのだ。

 それでは満足できなかったユーリが旅の途中で作ったのがこれ。エレンは絶賛していたので、神官として育ったミレイアも絶賛するだろうと考えたのだ。話を聞く限り、神官などは粗食だったらしいので、まず間違いなく絶賛する。

 ちなみにケチャップ擬きはスニアの村で貰ったものの中にリンゴのような見た目の味トマトな野菜があったので、昔ネットで見たのを思い出しながら作ったのだ。

 見た目が完全にリンゴだったのでこんな状態にするのはかなり難しかったが苦労した分それはうまかった。マヨネーズ擬きは立ち寄った村で卵を見た時に思いついたので作ったのだ。

 この世界、あのホテル【ホライゾン】の支配人ガイドによれば他にも異世界から人は来ているはずなのだが、その割りにあまり食文化は発達していない。そ

 れは設定のおかげで異世界人は能力が高いか、かなり早く成長するため、すぐに金を稼いで、貴族張りの贅沢な生活をするからだ。

 また、異世界に来た人たちの中に料理人のような技術を持った人たちがいないこともその理由である。

 悪い言い方ではあるが、異世界に逃避を考えるのは劣等感を持った社会的劣等人種であるため、そんな技術とは無縁で、そっち方面の発達がないのだ。

 ちなみに衛生面など学校の歴史の授業などで習うようなことなどは割りと発達していたりする。

 そのためマヨネーズなどの製造法はまだ売れる。それはエレンに渡してあるので今頃はそれを売っている頃だろう。どれくらいの稼ぎになっているか楽しみだ。

 そんなことを考えながらユーリは鹿肉擬きを焼いていく。それだけでも既に良い匂いがしている。それで済ませる気はない。

 買っておいたチーズをスライスし多少あぶっておく。本当に良い匂いだ。ミレイアも良い匂いに釣られたのか、顔を上げてユーリの方を見ている。それにユーリはニヤリと笑う。

 とりあえずそれよりも下拵えだ。下拵えは終わりあとは挟むだけだ。なんかハンバーガーっぽくないが良いパンズがないので仕方ない。


「これで、パンを焼いて挟むだけだな。ん、待てよ。それなら、こうしてっと」


 都合よく調理用に持っていた鉄板2枚を魔法を使って熱し、ホットサンドメーカーに見立ててパンをグリルする。イタリアの料理でパニーノである。いや表面をグリルしたのでトーストと呼ばれるものだ。正確にはかなり違うが似ているので良い。

 具材を挟んで完成。普通にトーストと呼ぶと間違いやすいので以後パニーノと呼ぶことにする。


「おーい、ミレイアできたぞ」

「……はっ! な、なに、ご飯でご機嫌とり? てか、何それ」


 見入っていたご様子のミレイア。

 それに苦笑しながらハンバーガー擬きもといパニーノを差し出す。


「食ったらわかる。あっ、熱いから気をつけろよ」


 ミレイアは恐る恐るといった風にユーリの作ったパニーノを手に取る。それをしばらく眺めまわしたのちに、何やら覚悟を決めた顔をし、食べる、かと思いきやふー、ふーと冷ます。そして1口かじる。相変わらず恐る恐る全ての味を味わうように咀嚼。

 見る見るうちに彼女の表情は驚きに変わっていった。なかなか面白い。


「何これ!? すっっごいおいしい!!」


 まじうまー、といった風にもきゅもきゅと食べるミレイア。その様子は小動物を思わせ、何とも可愛らしい。美人の何気ない仕草やら行動って、どうしてこう素晴らしいのか。

 とか言っている間に1個食べ終わってしまった。もう、2個目に突入している。もう、あの不機嫌やら落ち込みやらはどこかに吹っ飛んだらしい。


「いただきます」


 ユーリも食べ始める。作ったのは4個だけなので、早くしなければなくなるからだ。まあ、ミレイアはもう既に3個目に手をつけてるので些か遅いのだが。


「あ~、美味しかったわ。今日も食事を与えてくださった我らが主に感謝を」

「ごちそうさま。満足していただけたようで何よりだよ」


 きちんと合掌してから感謝を表して、苦笑気味に言う。

 ミレイアの不機嫌はどっかにふっとんでしまっていた。ハンバーガー様様である。食とは偉大なものだと改めて実感した。


「もう、すっっごく美味しかったわ。何、あのソース?」

「あれはケチャップって言ってな。まあ、俺が育った所にあったソースだ」

「そうなの。あんたの育ったとこって凄いのね。いつか行ってみたいわ」

「あ~、たぶん無理。かなり遠いからな」


 まさか、異世界だなんて言えるわけないので、今度作り方を教えるってことで色々誤魔化した。それだけで誤魔化せるとは、食を制す者は、人を制すとはよく言ったものである。


「じゃあ、あんたがご飯食べる前と食べ終わった後に手を合わせるのもそこの風習?」


 パチンとユーリがしているのを真似して手を合わせるミレイア。ユーリは肯定、と頷く。意味を聞かれたので、食材や、それを作った人たちへの感謝を表していると言ったら感動された。何て素晴らしい所なんだ、と。


 さて、楽しい楽しい食事も終わりユーリとミレイアは迷宮(ダンジョン)探索を再開する。予定通りなら続々と他の受験者も入って消え入るはずだ。せっかくの1番なのだから、追い抜かれないようにしたい。

 第2層は熱帯雨林のようなジャングル、いや樹海と言った方が正しい深い森だ。木々は巨大で、ユーリが見たこともないような植物がなっている。どんな魔獣がいるのかもわからないので2人は昨日と同じように慎重に進む。自動作地図を時々活用しながら、進んでいくと1本の大河に行き当たった。


「川か、深そうだな」

「渡るのは無理そうね。どうする?」

「上流の方に行こう。ここよりは川幅が狭くなるから渡りやすいはずだ」


 向こう岸に渡るには川が深すぎるのと、何がいるかわからないため止める。ひとまずは上流の方へ行くことにした。

 川沿いを歩いて行く。されどいくら進んでも景色は変わらないように思われる。それでも地図上では進んでいるので、ひたすら黙々と進む。

 時間は昼を超えたくらいであるが、魔獣の気配はない。あるにはあるのだが、森の奥から出て来ないのだ。

 ユーリはそれを訝しむ。第1層の探索で、魔獣にも縄張り意識があることがわかっている。縄張りに入って来た外敵はすぐさま襲いに来ていたのだが、ここではそれがない。

 ユーリや、ミレイアは何もしていない。あるとすれば川だ。大河のクセに意外に澄んでいるこの川。何かいると考えた方が良いのかもしれない。


「ふむ」

「どうしたのよ」

「いや、魔獣に会わないなと思ってな」


 たいていこんなこと言うと、今まででて来なかったのに急に出て来るよなとかユーリが思っていると、それは訪れた。所謂、お約束と言う奴だ。


「そう――」


 ミレイアの発言を遮って風切り音が響き、何かが気に刺さる。そちらを見ると、木に魚が突き刺さっていた。カジキマグロとトビウオを足して2で割って小さくしたような魚だ。

 嫌な予感がして、川を見ると、そこには数百を超えるであろう、木に刺さったのと同じ魚がその上顎の剣を水面に並べていた。

 ユーリがミレイアの抱えて、背後の森に飛び込むのと、カジキマグロ擬きが水面から飛び出すのはほぼ同時であった。すぐさま木を背にすると、背後で木に刺さる音が響く。


「あぶねえ、あたったらヤバかったな」

「そ、そうね」


 実際は当たった所で、それほど痛いわけではない。

 この魚はツキウオと呼ばれる寄生魔獣魚である。川岸を歩く生物に寄生し、その中で産卵する魚だ。産卵後は生物の体内で死ぬ。

 そして、その生物の中で、誕生し、親の死骸を喰らい成長。十分に成長した時に宿主が水場を訪れた際に宿主を殺して、川へと戻るという奇妙な生涯を送る魔獣だ。おそらく、より多くの子孫を残すための知恵なのだろうと思われる。

 寄生の際にこの魚は飛んで上顎の剣で生物の中に入り込む。その際、強力な麻酔物質を放出する。そのため痛みがないので通常の生物は気づかない。最初のあれを避けれてなければ、ミレイアは寄生されていた。


「で、こいつらが襲って来なかったのはこれが理由か」


 ユーリたちの目の前には燃えるような赤い瞳をした黒い巨大なファングウルフと呼ばれる狼型の魔獣がいた。

 それも数十匹。どうやら待ち伏せていたらしい。おそらくツキウオによって森に入って来ることを予想していたのだろう。

 だから群れでここらを囲んでいたのだ。ユーリたちの実力を見抜き、必ずここに来ると考えて行動している。かなり知能が高い。

 特に多少離れた場所にいる一際巨大なファングウルフ、おそらくはボスだが、特に知能が高そうである。油断なくユーリを睨んでいた。

 ユーリは剣を抜き、実力(レベル)を解析する。このファングウルフの群れの平均実力(レベル)は22。ボスは25だ。実力(レベル)が全てではないとは言え、実力(レベル)16のミレイアでは厳しい。

 流石にミレイアをカバーしつつこの数を1人で相手にするのは難しい。例えば英雄と呼ばれるような者でも、圧倒的な数の暴力には勝てないのだ。

 ならばと抜いた剣をボスだけに向け、一騎打ちをしようと伝える。ある程度知能があるので、言葉はわからずとも意図は通じるはずだ。乗ってくるなら些か楽になる。ユーリの実力(レベル)はボスよりも高いのだから。

 だが、群れのボスは笑止とばかりに一鳴きした。乗っては来ない。確実に勝てる機会を捨てる気はないらしい。やはり相当知能が高い。

 となると、包囲の一角を崩して離脱。または木の上に瞬時に登り、魔法で殲滅するかの2択になる。このまま、戦う乱戦など愚の骨頂だ。群れの連携にやられるのは目に見えている。


「どうすんの?」

「離脱、は無理そうだな」

「どうして?」

「この包囲網が二重になってるから」


 そうファングウルフの包囲網は二重だった。ここの一角を抜けても、まだ外に包囲網が敷かれていた。気配からして雌だ。雄の包囲を突破したと思ったら、今度は雌の包囲だ。隙がない。

 本当に知能が高いなとユーリは思う。ユーリだからまだよかったが、他の受験者がこんな状態なら死ぬこと間違いなしな状態だ。

 そうなれば必然、木の上に登って、魔法での殲滅となる。ただ、ミレイアが登る時間を稼ぐ必要があった。ユーリの今の筋力ならば跳躍すればそれなりまで跳べる。

 だが、ミレイアはまだそうはいかない。だからミレイアさえ登らせればあとは枝に飛び乗り殲滅ができる。


「ミレイア、木登りの経験は?」

「何で今聞くのよ。そんな場合じゃないでしょ」

「魔法で殲滅するから木に登ってもらうことになる。だからだ。で、どうなんだ?」

「登れるわよ。嫌な思い出だけど昔は木登りマスターって呼ばれてたわ」


 苦々しげに言うミレイア。木登りマスターって、一体どんな幼少期を送ったのか非常に気になるところであるが、今はそれどころではない。

 なぜか律儀に作戦会議が終わるのを待っているファングウルフの群れもいつ襲って来るかわからないのだ。木登りマスターについては、またいつか、生き残った時に聞けば良い。


「行くぞ」


 ユーリはさっさと作戦とも言えない作戦を実行に移した。


戦闘とか、作戦とか苦手です。うまくなりたいです。

次回は戦闘です。戦闘描写苦手なので過度な期待はしないでもらえると嬉しいです。


キャラ募集継続中。どのようなキャラでも構いません。こんなキャラ出して欲しいなど、ありましたらどしどしどうぞ。感想にでも書いてください。


では、また次回。


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