表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/27

結菜と怜(お嬢様×下僕(?)*超短め*R15)

短いです!1100字。そして微エロ。苦手な人はご注意下さい。

「う、わ」

 怜が扉を開けた直後。

片手はドアノブを握り、もう片方は扉のすぐ横の壁に置いたまま。両手を広げた状態の怜の胸元めがけて、結奈は思い切り突っ込んだ。予想外の衝撃に、なんの身構えもせずにいた怜の体はそのまま後方へ倒れ込み、怜は尻餅をついた。もちろん、怜に抱きついた結奈の身体もろとも。

「結奈さん?」

 未だ状況が把握しきれない怜は、困惑しつつも彼女の名を呼ぶ。それに応えようとしたのか否か、結奈は顔を上げて怜の瞳を覗き込んだ。

「あの、なにを……」

 何も言わない結奈に、再び怜が声をかけるが、結奈はそれも無視して、目の前にさらけ出された彼の白い首筋に顔を埋めた。部活から帰って間もないからだろう、汗と土の香りがする、怜の、匂い。

 少しベタつくそこに、結奈はそっと舌を這わせる。

「っ…………」

 と、怜の体がビクンと微かにはねた。顎の下辺りから鎖骨までを、舌先ですすすすす、となぞり、鎖骨まで行き着いたところでちゅ、と音を立てて口を離す。

「怜」

 上目遣いで怜の表情を窺うと、彼は常には見たことのないほど頬を赤く染め、そっぽを向いていた。何かに耐えるように寄せられた眉間は艶っぽく、結奈は惹かれる様に彼の名を呼んだ。

「怜」

「……はい」

 背けられていた視線が結奈へ戻ってくる。それが嬉しくて、結奈は怜の口の端ぎりぎりにちゅ、と軽くキスをした。

「ゆ、なさ……」

 はあ、と洩れる吐息がこれまた色っぽく、女の自分よりも綺麗だと結奈は思った。それまで怜の背中に回したままだった手を一旦解き、右手を彼のネクタイに移した。シュル、と心地良い音を立ててネクタイが外れる。青と銀のボーダーのそれを、しばし考えた後怜の両手に絡め拘束具の替わりとした。自分が縛られることに少しの抵抗をしたものの、思ったよりもあっけなく怜は両手を差し出してくれる。もっとも、怜と結奈の関係では逆らうことなど許されないのだが。

「怜、服脱がしていい?」

 言いながらYシャツのボタンを外していく。元より返事など気にはしていない。怜は結奈の玩具。結奈の言う事に逆らう権利など、彼にはありえない。特別頭がいいというわけでも、容姿が優れているというわけでもない、他から見ればただの小娘にしかみえない結奈は、しかし、大企業を経営する父という後ろ盾を持っていた。六歳のとき、留守がちな両親が一人ぼっちの娘に与えたのは、会社の部下の息子である怜という玩具だった。見目麗しく、頭脳も明晰な少年は、たった六歳で同い年のなんのとりえもない少女の奴隷となる。

「うあ……」

 そっとズボンの上から膨らみを撫でると、怜は苦しげに呻いた。

 その様子に満足げな笑みを浮かべて、結奈はゆっくりとズボンのチャックを下ろしていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ