橋本愛と佐藤二朗の間で起こったトラブルと、Xのインプレゾンビたちの悪態に関する所感。
Xがこのような地獄絵図と化したのは、確実にイーロン・マスクの責任だろう。
一般人も有料会員登録すると「認証マーク」が付与され、インプレッション数に応じた報酬が支払われるようになったことにより、虚偽乱造の地獄と化したX。
Xはもう「インプレッションによる小銭稼ぎ」のためなら、放火も辞さない狂った大人たちが、踊り狂う場となってしまったようだ。
今回の橋本愛・佐藤二朗騒動にしても、憶測だけで片側を罵倒する「常軌を逸したポスト」が溢れ返り、誰がいちばん狂ったポストを行い、インプレッションを稼ぐかという戦争状態へと突入。見苦しいにもほどがあるが、本日ようやくフジテレビが事の全容らしきものを公開したので、ちょっとこの件を筆者も考えてみる(なんでだよ)。
まず流れとしては ――
→橋本には、過去に深いトラウマがある
→身体的接触を制限したいという意思を事前に通達
→フジの制作もこれに了承し、佐藤のマネージャーに通達
→マネージャーが佐藤のやる気を削ぐのでは、と本人には伝えず
→作品は台本上、接触の場面などもなかったので、様子見に
→佐藤がアドリブを連発し、ベタベタ
→橋本サイドがクレームを入れ、佐藤本人に伝わる
→佐藤が周りの制止を振り切り、一対一での面談を強行
→行き違いも含め、佐藤が詰め寄り橋本に暴言
→これが文春の報道で発覚
→佐藤サイドが再度の話し合いを要求も橋本サイドが拒絶
→フジが1回目のメディア対応
→炎上
―― ということらしいが、果たして悪いのは誰か?
フジの主張に虚偽がないのであれば、佐藤のマネージャーと実際に自分で佐藤に通達しなかったプロデューサーということになるが、個人的にはやはり「佐藤の発言」が、一番の問題なのではないかと考える。
事前通達に関しては、佐藤サイドの理解の行き違いが発生しているが、橋本の役者としての資質を疑問視した発言は行き過ぎ。佐藤はただの演者であり、橋本側の要求がプロデューサーを含め、最初に制作サイドに通っている以上、佐藤が口にすべきセリフではない。「昭和の熱血」の感覚で、橋本が抱えるトラウマに対し、夫婦役でまともな接触もできないのなら、女優を続けるな的なことを言うのは、さまざまな面で勉強不足かつ人間としても未熟。一方的な価値観を押し付ける態度が、まさに昭和過ぎて、橋本の恐怖と嫌悪を加速させた感が否めない。
またこの背景を知り、撮影現場のメイキングを見ると「(自分のことは)どんどん触って欲しい」と他の共演者たちに向かい、橋本の前でアピールしていた佐藤の姿には、一抹の狂気、偏執性をも覚える(正確な時系列が分からないのでバイアスかもしれないが)。
ただ、佐藤の言いたいことも全く理解できないわけではない。そして、それを支持する古参の業界人が多いこともまた事実だろう。だが、橋本が悪いかどうかはまた別の話だ。
「橋本は他のイケメン若手俳優たちとは接触シーンも受け入れている。これは佐藤二朗への差別だ」という主張が一定数あったが、これもまた二重の意味で舐めた指摘だ。「嫌悪の正体」が分からない以上、差別を行っている可能性が高いのは、主張者の側にあるからだ。そして、その理由が解明された場合、より深いダメージを受けるのは、佐藤側となる可能性が高い。そのへんに関しても、この意見の主張者たちはもう一度考えるべきだろう(実際は、佐藤本人のことなど、どうでもよく、ただ面白おかしく燃やしているだけだろうが)。
―― それにしても、Xがひどい。
特に「話題のポスト」に常連のインプレゾンビたちの浅ましさには、反吐が出る。本件と関係のない周辺の要素も絡め、必死に「罵倒するための言葉」を探し、燃やし、目の色を変えて小銭稼ぎをしている。とりあえず認証マークを付けている関係者でもない「誰やねんコイツ」は、ほぼ100%のウ〇コポストしかしておらず、唖然とする。
昔からXは「バカッター」とも呼ばれてきたが、そこに新たに金銭が発生したことにより、バカを通り越した守銭奴たちの戦場へと様変わりを遂げたX。認証マークも、ほぼ「守銭奴マーク」へと価値を落としてしまったわけだが、これがイーロン・マスクが求めた「開かれた言論の場の再構築」の結果であるとすれば、大失敗としか言いようがない。
筆者がもし、Xにひとつの処方箋を出すとすれば、「ポストのクオリティ(いいねとバッド、AIその他を絡めた評価)」をインプレッション報酬の係数に加えるという案が思い浮かぶ。低いクオリティのポストは、いくらインプレッションを稼いでも、収入につながらず、議論として価値のある主張なら報酬割合をアップ。こうすれば、小銭が目的の連中も「ない頭」を使い、必死に良いポストを行うはずだから、案としては面白いはずだ。
また、これを行わないとXに広告を出稿する会社の質も低下の一途をたどり、広告単価も下がりつづける。そうなると有料会員たちは、自分たちが支払った会費から運営費を差し引いた額を「再分配」するためだけの罵詈雑言戦争を行うこととなり、不毛性がさらに高まっていくだけとなる。いや、すでにもうそうだろう。
もうひとつの案としては、ユーザープロファイルを使い、Xの中にいくつかの水槽を作るという方法(追加かよ)。話題のポストほかも、ユーザーの性質に合わせたカスタマイズされたものだけを表示。「濁った水」の濾過・隔離を行うという案である。すでに性的なコンテンツに対しては行われている措置であり、暴力的な極端な言説などは、それを好むユーザーたちにしか表示しないようにする。そして、その水槽ごとに掲載する広告も変え、汚染物質を薄めていくというのが、健全性を取り戻すための有効なのではないだろうか。もちろん、健全性なんてものをマスクが求めているのかどうか、という別の問題もあるわけであるが。
あと「正論」という言葉を頻繁に使うやつには、バカしかいないので、これも隔離対象にすれば、けっこう濾過も簡単かもしれない。




