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馬鹿にするな

ある素朴な私の人生を何気なく書いていく

人間には悪と善がある

人間には人にはいえない心境

人には言えない事実などある

だが私はここで明らかにしていく

私の祖母は有名な意地悪で

怖い祖母でした。


ある日またもや悲しい出来事がおこった

クラスの男の子に祖母のことを

馬鹿にされたのだ


祖母のこと同じように悪く言う

勇気もなく

逆に悲しく悔しい気持ちが込み上げてきた。


男子『お前のところのばぁちゃん意地悪や!

   怖いし魔女みたいにいつも自転車こいどる!』

  『お前の家魔女住んどる!!』

私 『…。』

男子『当たりなんやー!!!!こわー!!』

私 『そんなことない!優しいわ!飴ちゃんくれるもん』

男子『え!飴?そんなもん誰でもくれるわ!!!

   変なのー!!』


その時私の何か頭の糸が切れてしまった。

その子を押し倒し、顔面を水筒で殴ってしまったのだ…

我に帰った時は周りが大騒ぎ…

泣く子もいれば、面白がる子もいれば、先生を呼びにいく子、本当に《十人十色》とはこのことだ。


その男の子はおでこから血を流していた。

叫ぶことも泣くこともなくただ痛みに耐えていた。


すぐに先生がきて、その子は保健室に連れて行かれた。

その日は彼は帰ってこなかった。

私は先生に呼ばれ事情を聞かれた。

でも、何もないです。言えません。

と言ったことだけは覚えている。

私は彼のおでこからの血を見た怖さと

祖母のことを言われた内容を自分の口から

言いたくなかったのだ。


今思えば怖いことをしたんだと思う。

今の時代では、すぐに暴行罪、殺人未遂など

色んな法律で厳しく守られている。

もしその子の親が警察に行っていたら…


あ。今思えば、私の親はなぜ呼ばれなかったのか

それは今だにわからない


次の日先生に呼ばれた。

そして扉を開けるとその男の子と彼のお母さんが先生と

一緒に座っていた。

絶対怒鳴られると思った。

彼のお母さんが思わぬ言葉を発した

彼の母『ごめんね本当に。

    この子から事情は聞きました。

    怪我は治るよね。

    でも心の傷は治らないよね

    傷つけてしまってごめんね。

    先生から聞いたよ。

    何も言わなかったんだよね

    この子のせいにするのも嫌だったんだよね?』

その言葉に私は…

初めて他人の前で泣き崩れた。

ずっと堪えていた気持ちが全て出たようだった

喘息が酷かった私は発作が出るほど泣いた…

止まらなかった…

男の子 『もう泣くなよ。わかったから

     ほんまにごめんね。』

なぜか4人とも泣いていた。

男の子のお母さんは天使のような方だった…


その日以降みんなが私の事を

少し避けているように思った

男の子が登校してくるまでは…


男の子『おっはよーーーーー!!』

皆んな『わー!!痛そう!!大丈夫???』

男の子『俺はもう治った!!』

そー言って男の子はガーゼのしてある、おでこのところをポンと叩いた。


そー言ってその男の子が私のところに駆け寄ってきた。

私 『なに?』

びっくりしすぎて大丈夫か心配だった気持ちが吹っ飛び

冷たい口調で言った

男の子『今日帰り一緒に俺の家きて!

    お母さんがケーキ買っとくから

    持って帰ってって!』

私  『え?あ。うん…わかった。』


その会話からみんなの態度は徐々に普通になっていった。

その日の帰りに男の子の家に行き

インターホンを鳴らした。

男の子の母『あらおかえり〜!!

      これ皆さんでどうぞ!もしご両親に

      誰にもらったか

      聞かれたら、たまたま帰り私に会って

      くれた!って言えばいい。

      これは今一個食べね〜!!

      お腹空いたやろ〜』  

      

私    『美味しそう…いいんですか?』

男の子の母『え?…一個でも2個でも食べて

      帰ったらいいよ』

私    『私は食べなくていいんで、これ

      私のお母さんに持って帰っていいですか?』

男の子の母『………。よし!こーしよう!

      この中でお母さんが好きなケーキ選んで

      そのケーキおばちゃんが一個だけ

      お母さん用のプレゼントで入れ物に

      入れてあげる。

      残ったケーキの中で1番好きなケーキを

      今の食べて帰るってゆーのはどう?』

私     『!!!!!ありがとうございます!!!』

男の子の母は満面の笑みを浮かべた。

私は誕生日の日ですら滅多に食べられないケーキを

少しずつ味わって食べた。

家にもらったケーキを持って帰っても母と私は

食べられないことはわかっていた


男の子の母は

色んな話をしてくれた。

今ではその話がなんの話かは覚えていない。

ただケーキが食べられたことで

感動でいっぱいだった。

何より母にケーキを持って帰れる事が嬉しかった


そのすぐ後衝撃の話を聞かされるとは

この時はわからず…



次回

殴った相手の初恋は私?



皆さんの人生生きていく中で

苦しい時、幸せな時、悔しい時、悲しい時、

色んな物語があるだろう

どれもこれも素晴らしい

考え方によっては、あなただからその物語を描ける

あなたはこの世に1人

たった1人

大切な1人

かけがえない存在であることには

違いはないことだけは

忘れないでほしい

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