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穏やかな時間

朝比奈教授に怒られるかなぁと思ったけど、意外とあっさりしたもんだった。

私のやりすぎた行動は症状の一種と思われたのかもしれない。

実際、そうかもしれないし、自分でもなんとも言えないけど、その頃にはもう発症してるし。

今思えば、なんで骨壷まで用意して周りにまで死んだことにしちゃったんだろうと思えるけど、やっぱり寂しいが怒ったんだろうな。

明希の無言の海外逃亡はそれくらいショックだった。


「でも、良かったね。表情が少し明るくなったよ、陽ちゃん。弟さんはまたイギリスに戻るんだろうけど、きっと陽ちゃんの心の支えになるからこまめに連絡とってもらってね」


家にいると、ことある事に明希に渡瀬との関係をからかわれる。


「あの人さ、ぜってぇ姉貴に惚れてるよ。俺そういうのめちゃくちゃ当たるから」


「だったらなによ、付き合えって?」


「いい人じゃん、あの人になら姉貴やってもいいな。許せるな」


「生意気に父親みたいなこと言って。渡瀬はただの秘書」


「ヤったことねぇの?」


「大好きな弟くんを前にしてそんなこと言うと思いますかぁー?」


私は思い切り、明希の髪の毛をワシャワシャした。

こうして戯れてるのが一気に昔に戻ったみたいで、今まで色々あった意味不明な出来事がなかったかのように思えてしまう。


治療を続けていくうちに私の気持ちもコントロールしやすくなってきたような気がする。

少なくとも知らないうちに、別の人格が何かをしている様子は全くない。

渡瀬も代理とはいえ、社長業に慣れてきたようだった。

元々、心配はしてなかったけど。

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