大事にされるとは
「ここ……東堂さんがいつも取ってくれてたホテル…。渡瀬、知ってたの?」
「一応どこにいらっしゃるかはある程度ですが把握してますよ。誰と何をしてたかまでは知りませんが」
「なんで来たの?ここ」
「……なんででしょう…………分からないです」
渡瀬は車から出て、助手席の扉を開けた。
秘書としての行動。
でも、その行動が東堂さんの紳士的なレディーファーストと被る。
渡瀬は足早にフロントへ行き、なにやらすんなりと話をつけたようで私をエレベーターへ招いた。
「話早いね」
「いつもはるさんがお使いになってるスイートルームです。VIP扱いなので、話は早いですよ」
そう言ってついた部屋は、東堂さんと散々お互いを見せつけ合った部屋だった。
「懐かしい…」
「ここなら……お好きにどうぞ」
あぁ、してもいいってこと?
「ねぇ、じゃあちょっとワイシャツだけ脱いでくんない?」
「取って食う気ですか」
「違うわよ、オカズ」
「……変態上司め」
「聞こえてますけどね」
「……はぁ。失礼しました」
渡瀬は言われた通りにワイシャツを脱いでくれた。
あぁ。東堂さんの……あの筋肉……。
渡瀬をベッドに誘導して向かい合う形になった。
私は我慢できなくなっていきなりズボンを脱ぎ捨て、渡瀬に見せ付けるようにオナニーを始めた。
東堂さん…
夢中で穴の中を掻き回すとクチュクチュとイヤらしい音がなった。
「東堂さん…もっと見てください」
東堂さんのアソコは硬くなってて、私は足の裏で上下に擦った。
初めてちゃんと触れる東堂さんのアソコ。
「シゴいてるとこ……見せてください。いつもみたいに」
東堂さんはスボンを脱いでギンギンに反り勃ったモノをゆっくりしごき始めた。
時々漏れる声が愛おしくて、益々私を高ぶらせていった。
私は東堂さんの手を取って、私の一番敏感なところに手をやった。
「ここ、好きなんです。もうこんなにパンパンに硬くなってる。わかりますか?」
「えぇ……き、気持ちいいですか?」
「はい…そこ、もっと擦ってください……」
久しぶりの東堂さんとのオナニーに興奮は最高潮になっていて、自分でも信じられないくらいに濡れてるのが分かった。
濡れすぎて、集中的にクリトリスを擦ろうとする東堂さんの指が、ヌルヌルと滑って時々ズレたり的確な場所に当たったりを繰り返して私は東堂さんにしがみつきながら、あっという間にイってしまった。
余韻で少しぼやっとしてる間に東堂さんに押し倒された。
ゆっくりキスをされ舌を絡め合い、東堂さんのキスってこんなだったんだと改めて知った。
胸を優しく揉んで乳首を舐めて、下を舐められそうになったから逆に私が押し倒して東堂さんの顔に跨りながら、東堂さんのモノを口に含んだ。
うっ…っと東堂さんの声が漏れて、私もビチャビチャに濡れた愛液だらけのアソコを舐められたり時々指を入れられたりしながら長い時間をかけてシックスナインの体勢で愛撫し合った。
その間私は本気で何回もイってしまった。
真島さん、そういえばあの人に舐められたことないなぁ。
奥さんにもそうなのかな。
まぁ感情のないセフレ相手なんてそんなもんか。
そんなもんか、と思ったけど舐められたことのない事実を改めて認識してしまって寂しくなった。
東堂さんは優しい。
このままずっと舐められてたいけど、やばい、またイキそう……。
イっても良かったんだけど、もう挿れて欲しくてアソコが疼きまくっている。
あんなに誰にも真島さんを上書きされたくなくて、東堂さんとはデキなかったのに。
私が向きを変え騎乗位の形で挿れようとすると、すっと腰を止められた。
東堂さんは枕上付近に置かれてあったコンドームを取り出して自らに装着した。
「生じゃないんですね」
私の声がすごく寂しそうだった。
東堂さんはいつものように私の頭を撫でながら
「大事にされるとは、こういうことですよ」
ってすごくすごく優しい声でゆっくり挿入してくれた。
私は涙が止まらなくて、泣き声なのか喘ぎ声なのか分からないまま気持ちよくて生まれて初めて中イキをした。
それに合わせるかのように東堂さんも喘ぎながらゴムを着けているにも関わらず外で出した。
初めて東堂さんとちゃんとセックスが出来て満足だった。
東堂さんは私を抱き締めて
「大丈夫ですか?」
って指で私の涙を拭った。
「なんでゴム着けてるのに外で出したんですか?」
「当たり前じゃないですか。男としてのマナーです。大切な人なら尚更」
また抱き締められて、私も抱き締めかえした。
いい筋肉してんなぁ。
そういや、中でイったよな私。
中イキってあんな感じなんだ。
外とは違う気持ちよさっていうか、合体しながらっていうのは満足感があるな。
東堂さんに腕枕されて、顔を見るたびキスをしてくれて。
こんなに大事にされてるって感じながらセックスしたことなんて今まで生きてて一度もなかった。
セックスなんて所詮、欲望のぶつけ合いにしか過ぎないと思ってたし、好きな人に抱かれるならそれでいいと思ってた。
でも東堂さんとのセックスは、欲望だけじゃなくて愛を感じた。
東堂さんのこと、ちょっと好きかもって思った。
気付いたら朝になってて声を掛けられた。
「私は先に出ます、しばらく休んでてください。またお迎えにあがりますので」
そういって東堂さんは部屋から出て行った。
私はふと用事を思い出して携帯を取った。
「うん、うん、そうそう。まぁ依頼だと思って引き受けてよ。分かってるってば。うん、それで━━━━━」




