幽霊退治屋セリスの子育て日記 その4
「本人に探りを入れて見ましょう」それが私が出した結論です.
そんな訳でキャサリンちゃんと積み木などで遊んでいるであろう我が息子ライセントの所へ向かいます。
「あら嫌だわ!可愛い!」
遊び疲れて2人共タオルケットに包まれてスヤスヤとオネムさんでした!
ライセントにピッタリとくっついて寝ている、キャサリンちゃんがそれはもう・・・
我が息子も可愛いですけどね!
「お嬢様・・・もう」
ごめんなさい、大きな声を出したから、今日のお世話係のミミリーに怒られました。
そう言えばミミリーとフェナって私の事を今でも「お嬢様」と呼んでます。
28歳で4人+1の子持ち女にお嬢様も何もないんで無いかい?
そう思い、「私ってそんなに若々しく見えるんかいな?」と聞いたら、
「「今更呼び方変えるの面倒くさい」」とユニゾンで答えやがりましたよ!
ああそうですかい!理由が「面倒くさい」ですかい!
いいよいいよ、一生「お嬢様」で居てくれるわ!ワハハハハ!!
70歳超えても「お嬢様」と呼ばせてくれるわ!アーハッハッハ!!
《セリス!気色悪い笑いを頭に響かせないで!》
あっはい、すみませんでした。
「うにゃ・・・」
ああ!キャサリンちゃんがモゾモゾし始めちゃいました、ごめんなさい。
「うう・・・ははうえ・・・ははうえ」
あらあら、ライセントまで起きてしまい寝ぼけて私を呼んでます。
「はい、母上はここに居ますよ」
とライセントを抱き上げて背中をポンポンしたら、すぐにまた寝てしまいました。
うん!可愛い!
こんな可愛い子が暴走息子になんぞには絶対にならん!
はい!ライモンド王問題はこれで解決です!
《確かにライセントちゃんはライモンド王と違い優しい魔力波動をしているね・・・
少し考え過ぎかもね》
「そうだねー、もし暴走したら私が止めれば良いだけだし」
「うふふふ、キャサリンとライセント君は本当に仲良しさんですね~」
シーナ夫人もキャサリンちゃんを抱き上げてポンポンしています。
13年後、この時点でライモンド王の魂とライセントの魂は完全に融合して完全な魂になっていたと、記憶を取り戻したライセントから聞く事になるのでした。
まぁ、ライモンド王の魂だろうがなんだろうが私の息子なんでね。
全てひっくるめて愛してやるのさ!
そう思ってた私なのですが真の悪ガキは弟達だと、この時は知る由も無かったのでした。
長男ライセントの苦労の日々が訪れる日もそう遠く無いのです。
いやー、男兄弟ってのは本当に賑やかですね!
☆これにて「幽霊退治屋セリス」は完結します。
結構な長編になってしまいましたが読んで下さって本当にありがとうございます!
ここからの後日談は、
リリーアンナちゃんが主役の「幻夢の大魔導士」にて存分に語られるでしょう。
私、セリスもライセントのオバハンとして登場するかと思います。
その時はまたよろしくお願いします!
まぁ、今度こそ完全なオバハンですけどね。
霊視イリスも今度は別作品の可愛い幼児エルフの物語の主役として活躍します。
こちらもよろしくお願いします。
それでは、今まで本当にありがとうございました!
4000字弱の短編から10万字超えの長編になってしまった
幽霊退治屋セリスもここで完全に完結します^^
残りのネタは全部新作にぶっ込みます!
この作品は暇を見ながらの加筆&改稿をして行きます^^)/のんびりやります。
気が向いたらたまに覗いてやって下さい。
本当に読んで頂きありがとうございました。