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そしてパツキン少女がボタノ炭鉱でネクロマンサーとガチ決戦をかます。その7

ネクロマンサーとスケルトンアーマーに集られてガン逃げをかましたジャック。


恋人同士がキャッキャウフフと追いかけっこをするが如くに骨と腐肉に追いつ追われつ、「オ願イ!待ッテー!!」「待つかい!ドアホ!」おアアアアアー!!ガチャガチャガチャガチャと、鬼ごっこに興じる。

今回の件でスケルトンアーマーは案外足が早い事が判明する。


{ゼー・・・ゼー・・・我ハ・・・運動ガ苦手ナノジャ・・・ゼーゼー・・・}

日頃から運動不足のネクロマンサーは走るのは苦手でセルフ浄化しそうになっている。


「うおおおおおお!!!!」デカい身体に似合わない疾走をかますジャック!


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!それを追うスケルトンアーマーズ!


そしてレースは終盤を迎える!


「ジャック現在地下3階への階段を駆け上がり右コーナー!ここでゾンビの悪質タックルを食らいましたがゴリ押しでの突破!先頭のまま最後の直線へ!ここからネクロマンサーの追い上げがあるのか!」白熱するレースに実況令嬢セリスも熱が入る。


「お前・・・競馬の実況も行けんじゃね?」

プロ顔負けの妙に上手いセリスのレース実況に呆れるイノセント。


「あれ?この世界に競馬って有ったっけ?」

日本人時代のセリスは競走馬の故郷、日高地方の出身なので競馬は身近な存在で年一の祭りの日には近所の育成牧場で行われていた草レースの実況とかやってました。

騸馬の引退馬達によるレースで、騸馬になって種牡馬にはなれなかったが重賞の勝ち馬とかも出て来て観戦していた観光客はめっちゃ盛り上がっていました。


「そう言えば無いな」


「なして競馬の実況知ってるん?」


「何でだろな?」


昔似たような会話をした既視感がして二人の間に微妙な空気が漂う。

そんな事を話していたらジャックが増援部隊との合流に成功する。


「あっ!ジャックがチャーリーさん達と合流しました!1着でゴォール!やっちまえ!チャーリー!」


「おお?!チャーリーって応援に来た天龍か?」


「天龍?イノセントさん?天龍って言いました?」


「言ってない」


こう言う妙な所は師匠イリスとそっくりな弟子だった。

ジャックとチャーリー・・・王都迷宮での戦い以来のコンビ復活だ。


《つーかよ?!全部の会話聞こえてんぞ!イノセントもこっち来て戦えぇ!!》

普段呼ばれもせんのに突撃して来やがる癖に何で今日に限って本陣から動かないんだコイツ?とか思っているジャック。


「俺が指揮しねぇとアーク・トルネード・ブラストをぶちかます宣言している馬鹿が居んだよ!」


《誰が馬鹿ですかー?!友達思いの麗しき師匠に対して失礼じゃありませんこと?!》


「あー?うん、納得した。指揮・・・頑張れよ?」

ジャックにも霊視さんβの怒声が聞こえたので超納得した。



いよいよ戦いも終盤戦に入る!



「オノレ!オノレェ人間共オオオオ!!」

ドォン!!ドドドドオオーーンン!!ドンドン!ドンドン!

幻覚が付与された闇属性の魔法の槍をチャーリー目掛けて連射して必死の抵抗を見せるネクロマンサー!

本来なら闇のマジックスピアは追加効果で大量の死霊が迫って来る幻影が見えるはずなのだが?


「ほい!ほい!」キィーーンキィン!キキィーーーーーン!

華麗な剣捌きでマジックスピアを難なく捌き切るチャーリーさん。


{何故ダ?!何故コヤツニハ幻覚ガ効カヌノダ?!}


「よりにもよって天龍相手に幻覚攻撃とはね・・・効きませんよ?」

種族特性で天龍は「精神攻撃無効」の種族スキルを持っている。


{天龍?!天龍ダト?!何故ナノダァアアアア?!何故ココデ天龍ガ出テ来クルノダァ?!?!}


「まぁ、今回の私は純粋な助っ人なのでトドメは人間に任せるのでご安心下さい?」


{全ッ然!!何一ツトシテ安心出来ヌワァアアア!!}

ただでさえ劣勢なのに追加で天龍まで登場して泣きたいネクロマンサー。


そして敵総大将の出現に冒険者達の勢いも増すばかりなのだ!

「おりゃあー!いけええ!野郎共!こっからは俺らの時間だぁ!!」

ギキィイイン!!ドガガガ!!「おおっ?!凄いね?!」チャーリーさんの前に踊りて闇のマジックスピアを大剣で豪快に叩き落とすAランク冒険者の剣士。

彼にはモロに死霊の幻覚が見えているが全て撃ち落としてしまえば一緒なのだ。


「はいはい、後は任せましたよ」銭ゲバ共が登場したので後退するチャーリー。


「ふははははは!!!金貨1000枚(おおよそ1200万円)の超大型賞金首!!」


「スケルトンアーマーも一体金貨150枚だぜ!」


「稼ぎ時だぜ!ヒャッハーーーーー!!!」


ジャックとチャーリーの前に踊り出た冒険者達の目に$$が宿る!


{何ダ!何ナノダ?!ソノパワーハ?!・・・怖イ?!?!}

「報酬は現金払い」の力でクリスタル色に輝く冒険者達の目に驚愕するネクロマンサーだが彼等にして見れば君達って金貨が実る木なんだよね。


「うおおおお!!!稼ぎ時だぞテメェ等!!」全身強化魔法のオーラを全開にする剣士!

「 金!金だあ!」ガッシャーン!!凄まじい勢いで槍を振り回してスケルトンアーマーに突撃する槍術士!

ブォーン!「危ナ?!」ネクロマンサーの顔面に鎖鎌の重鉄玉が掠める!

「ふふふふふ・・・・・生かして捕らえて魔法研究所に売り飛ばす・・・ふふふふ」

得物を前にして完全に目がいっている盗賊職の冒険者。


{嫌ァアアアアアアアア?!怖イーーーーーー?!?!}

金の亡者達に完全に反包囲されたネクロマンサーとスケルトンアーマー。

ジリジリと追い詰められて行くのであった。


そんな阿鼻叫喚な光景を霊視で見ていたセリスはこう思う・・・「あー・・・今から行って間に合わないかなぁ?」と・・・

銭ゲバ世界代表がここに居た!しかしこのセリフが最後のフラグとなるのだ・・・


「絶対に行かさねえよ?」何て事を言うんだコイツ?状態のイノセント。


《しっかりと討伐数のカウントしてくれよ!セリス嬢ちゃん!》


「あい」

ここからのセリスの仕事は、どの冒険者がどれだけの敵を倒したかカウントする事である。


《本当に便利な嬢ちゃんだよな~》

もう出番は終わった様なものなのでチャーリーと一緒に観戦モードになるジャック。


ピッカリーンピッカリーン(はあはあ・・・筋肉達の凶宴・・・素敵)

蠢く筋肉達に大興奮のアイギスさんでした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




{亡者召喚!!!}完全劣勢になったが諦めないネクロマンサー!

最後の魔力を振り絞りゾンビ保管所に置いてあった予備のゾンビ達を自分の元へと強制召喚する!


「うっひょー!追加の金貨が来たぞーーー!」


「最高っす!ネクロマンサーの兄貴!」


しかしただ冒険者達を喜ばせるだけで終わった・・・


スケルトンアーマーに連撃!連撃!「ふはははは!1番手柄は俺だぁ!」吠える槍術士!


「ははは!!喰らえ金貨!アイスアロー!!アイスアックス!!」

上級氷魔法をネクロマンサーに連射する魔導士!もう既にネクロマンサーの事は金貨呼ばわりしている。


ズガガガガ!!ガキィーン!ギギィーン!!ドカーン!ドガガガ!


{ウガーアアア??!!}物量に押されてドンドン魔法障壁を削られるネクロマンサー。


ここで更に増援に来たAランクパーティが反攻に転じた! ・・・・が出番が無い。

「・・・逸れゾンビでも狩るか?」「そだね」出稼ぎAランクパーティにとっては絶好の稼ぎ時なのでジャックやチャーリーの様に観戦している訳にはいかない。


少しでも稼ごうと凄い勢いで召喚されるゾンビ達を狩り始める。

おあああー!ザシュ!アアアアアー!ブシャアアアア!と、召喚された瞬間に瞬殺されて行く地獄絵図となった。


それからも続々と金貨祭りに到着する応援の冒険者達。

スケルトンアーマは強敵だが人数でのゴリ押しだ!冒険者達は目の前の金貨の山に湧き立つ!何せ相場の3倍だ!そりゃ湧き立ちますわ。

銭ゲバ共のあまりの勢いにジャックとチャーリーと正規兵士達は棒立ちになった。


下手に邪魔すると金の亡者共にバチクソに怒られそうなので隅に寄る。

「コイツらヤベェ・・・目がおっかないし・・・離れとこ」


ギャリ!ギャリ!ギャリリリ!!ブシャアアアア!「よおし!通ったぁー!!」

遂に魔法障壁を破られ着込んでいた鎖帷子も擦り切れてドス黒い鮮血を噴き上げるネクロマンサー!

{グカア!オノレエエ!!オマエ!オマエオマエオマエオマエオマエーーー!!!}

Bランク冒険者の1人の剣撃がネクロマンサーにダイレクトヒットしたのだ。

金貨を前にした冒険者は相手が格上だろうと関係無しに突撃して来るのだ!


「アイスアロー!!」「アイスジャベリン!!!」「アイスカッター!」

火炎系が使えないので氷結魔法をネクロマンサーに撃ちこむ魔導士の冒険者達!

ズガガガガ!!ガガガ!{クォオオオ?!}剣士に気をとられていたネクロマンサーに攻撃魔法がダイレクトヒットする!


{グアァ!}氷結魔法の絨毯爆撃を食らいヨロヨロとよろめくネクロマンサー。

幾ら氷属性に強い耐性が有っても物量で押されると削られるのだ。


「おい!邪魔すんな!これは前衛の獲物だぜ!」


「何言ってるのよ!金貨は早いモン勝ちだよ!!」


《あー・・・分かった分かった。討伐成功したらダメージに合わせて能率報酬にするぜ》

報酬について喧嘩を始める前衛と後衛に折衷案を出すギルドマスターのイノセント。


「よっしゃあ!」


「ヤル気出て来たぁーーーーー!!!」


{来ルナ!来ルナ来ルナ来ルナーーーーー!!!}


もう気の毒になるくらいにフルボッコ状態のネクロマンサー・・・しかしさすがに高位アンデットだ!回復が早い!


「グググ・・・コノ手ダケハ使イタク無カッタガ・・・」

一旦身体をを魔力に分解して空気に紛れさせ安全な場所で再度身体を構築するしかないと考えたネクロマンサー。


「おい!コイツ逃げる気だぜ!」


「あーーーーー?!?!おい!逃げるんじゃねえ!この野郎!」


「逃げれると思ってんじゃねえよ!金貨野郎!」


「待ちなさぁーーーい!!」


{ヒイイ人間怖イイイ!!}

目が完全に行っちゃっている冒険者達に脅されて怯えるネクロマンサー!

これには見学しているジャック達もドン引きだ!


シュバァ!{クッ!」ドオン!{カァ!}シュッシュッシュッ{ナンノ!}


四方八方から来る攻撃をかわして魔力化するタイミングを測るネクロマンサー。

それを逃すまいと攻撃を激しくする銭ゲ・・・冒険者達。

既に周囲のスケルトンアーマーやゾンビは討伐済みだ!早っ?!

いやーお金への執念・・・怖いですねぇ。


ここでセリスさんの感想は?


「私も参加したかったです」はい!予想通りの感想ありがとうございます!

そして完全にやる気を無くしているイノセント君!ちゃんと指揮して下さい。


そして遂に・・・


{霊体化!!}ボウン!シュウウウウウ・・・


「ああ?!」


「クソ野郎!逃げやがった!待ちやがれ金貨ーーー!!」


非難轟轟の冒険者達の僅かなの隙をつき僅かなチャンスを物にしたネクロマンサーは魔力体となって銭ゲバ共から逃げ切ったのだ!やったね!ネクロマンサー!


ヒュイイイイインンン・・・・スパーーーーンンン!!!

「ええええええーーーーー?!」

しかし逃げたネクロマンサーが再度実体化した先はセリスの目の前2m先だった!


「きゃあああああ??!!!ネクロマンサー?!!」


「ウワアアアアア??!!!人間ダアアア??!!」


「下がれ!セリス!」


偶然鉢合わせなった2人の悲鳴が響く!


イノセントが素早く反応して剣を抜いた瞬間!

「食らいなさい!アーク・トルネード・ブラストーー!!!」

ビックリセリスが思わず「アークトルネード・ブラスト」を撃っちゃったぁ?!


《ええーーーーー?!》これにはビックリエルフ!


「お前ーーーー?!」イノセントも絶望の悲鳴を上げる!


さあ!どこに魔法が飛んで行くのか?!究極セリスの魔法ガチャが回る!

「全員伏せろーーーーー!!!!」叫ぶイノセント!

ヒュイン!ドオン!不穏な轟音を上げて胸当てに込められた魔法陣が発動する!


立体型層壁魔法陣がセリスの周囲で回転を始める!

《ええええええーーーーー?!停止!停止ーーー?!》

まさかここでセリスが魔法をぶっ放すとは思ってなかった出遅れ霊視さんβはレジストが出来ない!


《あああーー?!制御の魔導術式に不具合がぁーーー?!》


「不具合で済むかい!馬鹿師匠ーーーーー!!!」


キュィイイインンンンン!!!!ヒュドゴオオオオオオオンンンン!!!!!!!!

制御不能の最大出力で「アーク・トルネード・ブラスト・maximum」が発射された!

そしてセリスガチャ大当たり!確率3%のSSRを引き当てて運良く発射角度がセリスの斜め45度の上方を向いたので魔法の衝撃波はネクロマンサーだけを巻き込みつつ、そのまま天井をぶち抜いた!やったね!被害は最小限だったね!


ゴオオオオオオオオオ!!!!ズゴオオオオオオーーーー!!!!

雷撃を纏った凄まじい風の竜巻がボタノ炭鉱上空2000mで吹き荒れる!!

急激な気圧低下で辺り一面に雹が降り注ぐ。


「何じゃあありゃあ」冷静沈黙宰相のエヴァリスト閣下も唖然である。


ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!

そんな凶悪魔法の爆心地に居るネクロマンサーは竜巻の中でグルングルンと回転しながら・・・

{ソンナ?・・・アッ・・・・アアアアア????・・・ア・・・ア・・・・・・}

凄まじい魔法の渦に飲み込まれたネクロマンサーは魔力の原子となり・・・そして消えた・・・セリスのアーク・トルネード・ブラストの魔力と融合してしまったのだ・・・


何で?!ここまで頑張ったのに!・・・・・・ネクロマンサーーーーー??!!


ボタノ炭鉱を貫通して天に昇った竜巻は遠く離れた王都からも確認出来たと言う・・・

こうしてネクロマンサーはセリスの手により滅びたのだった・・・それこそ跡形も残さずに・・・

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