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潜入!王都地下大迷宮!

次の日の朝、セリスは王宮の中にある近衛騎士団の詰所に居た。

王家からの依頼なので本日に限り外出禁止令は正式に免除されたので堂々と参上した。


玄関から出た瞬間にセリスが「やっぱシャバの空気は美味えぜ」とか言ったら「アホですか?」とフェナに一蹴された。


イノセントの言う通りかなり大規模な検証を行うのか近衛騎士団の詰所には100名以上の中央軍令部所属の魔導士兵団からの鑑定魔道士が集まっている。


ん?近衛騎士団と近衛兵士団って何が違うの?と言うと、中央軍令部隷下が近衛兵士で王宮警備庁隷下が近衛騎士である。

要するに日本に例えると自衛官と警察官の違いと思ってくれて良い。

なのでセリスと組んでアンポンタンを逮捕していたのは警察色の強い近衛騎士団の方である。


これもよく有る話しで所属が違う近衛兵士と近衛騎士の仲は良いのか?悪いのか?と聞かれると「関係は普通」である。


お互いに要請が有れば協力する所は協力しているし独自に動いている所は独自に動いている。

現在は戦時下と言う事もあり共同で王都防衛の任務を行っている。


「どうした?やけに大人しいな」

久しぶりにセリスの護衛になったジャックがやけに大人しいセリスを心配そうな目で見ている。


「クソ親父に嵌められました・・・あんの親父に良い様に煽てられてしまってここに居ます」


「そりゃしょうがないイノセントだからな!がははは!

そんじゃあ向こうも準備は出来てる事だし中央公園から地下迷宮に行くか?」


ちなみにジャックは中央軍令部付きの冒険者である。

どう言う事?と言われると冒険者ギルドが名目上では中央軍令部管轄で上層部の調整役として伯爵家出身のジャックが都合が良いからである。


少しややこしいがイノセントは王妃ファニー直属の冒険者で中央軍令部の指揮下には無い。


面倒臭い話しだが他国の貴族家出身のイノセントがピアツェンツェア王国の冒険者ギルドマスターをやる為に王家から指名を受けた形にしないとダメだったからである。


他国へ情報が流出がしない様にジャックはイノセントの監査役をしているって事だね。

意外な話しだが2人のこの関係はかなりビシッとして機能している。

公私混同をしない根は真面目なジャックとイノセントなのだ。


話しを戻して中央公園に移動すると聞いて「え?中央公園?ここから入るんじゃないの?」と、セリスの目が輝いた。


「王宮からの入り口だと単純に遠回りになるな。中央公園から入った方が早い」


「そうなんだ。えへへへへ」久しぶりの街中へのお出掛けに嬉しそうなセリス。


こうして何だかんだ長い付き合いになって来たSランク冒険者のジャックと共に王都にある中央公園のシンボルである天龍王アメデの像前にやって来たセリス。


万が一を考えて不審者の捜査中につき中央公園内は近衛騎士団が封鎖しているので誰もおらず静まり返っている。


何でもこのアメデの像の足元の土台が迷宮入り口なんだそうな。


少し待っていると王宮の近衛騎士の武官らしき人がやって来て、

「お待たせしました!セリス様とジャック殿ですね。私はチャーリーです。本日はよろしくお願いします」

と頭を下げて挨拶して来た。


「はい、私はセリスと申します、よろしくお願い致します」セリスも頭を下げる。


「私はジャックです。チャーリー殿、よろしくお願いします」「!!!!!!」

普通に頭を下げて挨拶したジャックにかなりの衝撃を受けたセリス・・・失礼な奴だ。


「ジャックさんって普通に挨拶出来たんだ・・・初めて私に会った時と違うじゃん?」


「そりゃセリスが最初に「クマ?」とか言うからだ」


「ああ!そう言えばそうだったね」


そりゃあ初対面でいきなり「お前クマか?」とか言われた後に敬語で挨拶は出来んわな。


「お久しぶりです。チャーリー様」


「そうですね。フェナさんもお元気そうで何よりです」


「あれ?フェナとチャーリーさんってお知り合い?」


「戦技訓練の時にお世話になりました」


何でもフェナが護衛騎士になる時に近衛騎士団で訓練を受けたとの事。


「・・・普通、簡単に近衛騎士とは接触出来ないんでないの?」

近衛騎士は王城の構造や警備内容を熟知しており外部の者に対しての警戒はかなり厳しく気軽に世間話しをするのも難しい者達だ。


「私は教会からの推薦状が有りましたからね」


「あー、そっかー」


元聖女だったフェナは新しい仕事を見つける為に教会から色々な援助が有ったのだ。

そしてその教会からの援助結果でカターニア公爵家の護衛騎士と言うハズレくじを引いたから笑う。


「だから何でウチで働いているの?!」

ちなみにフェナは近衛騎士団からのお誘いを蹴っ飛ばしている。


「何度も言いますがお嬢様が大好きだからです」


「お・・・おう・・・そうかい?」フェナからの愛の告白に顔が真っ赤になるセリス。


「さて、早速行きましょう、目立ちたくありませんから」

2人の愛の寸劇を華麗にスルーしてチャーリーさんはアメデ像の足元にある倉庫の鍵を開けて中に入る。


地味な登場だが近衛騎士団蒼剣士隊と呼ばれている王家の秘蔵の1人でメチャクチャ強い。


強いのは当然で蒼剣士は天舞龍リール直属の天龍達でチャーリーさんもバリバリの天龍である。

チャーリーさんの人間社会における表向きな立場は蒼剣士隊の中隊長さんだ。

今回のセリスへの護衛の派遣がチャーリーさん1人だけなのも納得の強さなのだ。


扉を開けて中に入ると普通に公園設備の倉庫だった。

倉庫の奥に進むとチャーリーが丸いブツを取り出して壁の穴にはめ込むと、ゴゴゴゴ・・・と壁が動き階段が現れた。


「おー?お約束やね」


ランプを持ったチャーリーを先頭にセリスとジャックと続く。

チャーリーさんやジャックは「暗視」のスキルを持っているのでランプは必要なく単純にセリスに対するエスコートである。


「疲れたら肩車してやるよ」そうジャックが言うので、「ん!」と両手を伸ばすと「いきなりかよ」と笑いながら肩車をしてくれるジャック。

単に久しぶりにジャックに甘えたいだけのセリスだった。


「相変わらず軽いな、ちゃんとメシ食ってんのか?」


「いやジャックさんの体重と比べられても困るわ」

セリスの現在の体重は38kg、平均より少し軽いかな?程度だ。


階段を降り切ると大きめな扉があった。

かなり古い扉だが何回も開閉されているのかスムーズに開いた。


「この先はFランクまでの魔物が自然発生しているので気をつけて下さい」


Fランクの魔物、強さ的には「下の上」と言った感じで油断してなければ大丈夫。

しかしそれでも戦闘力皆無のセリスは余裕で負けるのでジャックの肩の上にいて正解なのだ。


な~んて、チャーリーはセリスに伝え忘れたのだ。

「8階まで降りると稀にBランクの魔物が出ますよ」との情報を。

おかげでセリスにアーレー?イヤーン?フラグが立ったのだ!


迷宮の中は新しい照明の魔導具が設置されていて明るかった。


「おや?何で新型の照明が設置してあるの?」


「この迷宮は調査でかなり手が入ってますからね。

それにこの迷宮は騎士団や兵団や冒険者の新人訓練とかにも良く使われてますよ」


「へー?じゃあ極秘って訳でもないんだ」

結構知られている迷宮と分かりホッとするセリス。


「一応は一般の人には軍事機密ですよ」と笑うチャーリーに更に安心するセリス。

またとんでもない国家機密を知ってしまったと思っていたからだ。


確かに迷宮はかなり人の手が入っており、幾つかの救護所らしき場所には兵団の衛生兵らしき人が作業をしていた。


「入り口ってあそこだけじゃ無いんだ?」


「騎士団の訓練場や近衛兵団の訓練場から直接入れますよ。

でも武装した兵士が中央公園に来ると悪目立ちしますからあの入り口は滅多に使いません」


「そりゃそうだね」


「今日のセリスは「公爵令嬢モード」じゃ無いんだな」

最近少し「猫を被る」事を覚えたセリスは言葉使いに気を付けているのだ。


「モード言うな・・・なんかチャーリーさんが「近所の兄ちゃん」って感じがしてね」


「あははは、それで正解ですよ。俺は下町の出身ですから」

但し、チャーリーさんの場合は「天龍の街での下町」と注釈が付くがね。


訓練で慣れているのかドンドン迷宮内を進むチャーリーさん。

途中で何回か訓練中と思しき兵士達とすれ違う。


「王都の地下で兵士さんがこんな訓練してたんだね」

訓練の過程で魔物が間引きされているのか全然魔物と遭遇しなくて快適だ。


「2階からはこう楽には行かないので気をつけて下さい」

そう言うチャーリーさんの前に新たな扉が見えて警備の兵士が立っている。


「例の検証の為に2階に降ります」警備の兵士に書類を見せるチャーリー。


「2階からは魔物の間引きが不十分なので気をつけて下さい」

警備の兵士が扉を開けると直ぐに階段があった。


「ん?何層まで降りるの?」


「検証場所は15階層ですね、迷宮の最深部と言われています」


「15階層?!」どうやらお気楽な迷宮観光とは言え無い様子だった。


地下迷宮の5階まで降りたセリス達は初めて魔物と遭遇していた。

ロックスパイダーと言われる迷宮定番の大型な蜘蛛の魔物だ。


ロックスパイダーは無駄に身体が大きいので蜘蛛の割には動きが鈍く毒も無い。

鋭い牙にさえ気を付ければ危険度は低く新人が訓練するのに最適なFランクの魔物だ。


「はあ!」スパーン!「おりゃあー!!」ドン!!

Fランクの魔物などジャックとチャーリーさんの敵ではなく瞬殺された。


「きゃああ?!!怖い怖い?!」実はガチ魔物とまともに遭遇したのがこれが始めてのセリス。


散々悪霊とか見ていたので「魔物なんて大丈夫だろ?」とか自分でもタカを括っていたのだが実際に魔物を見と凄え怖かった。

なにせ物理的に存在している魔物の殺気や血の匂いがダイレクトに伝わって来るからだ。


次の相手は「紫虫」で場所を問わずどこにでも無限湧きして来るこれまた新人が相手をする基本的な魔物だ。


亜種で黒虫、緑虫などがいる。

風の噂では勇者達のウザ絡み被害を受けている体長15mを超える「紫虫王の《しーちゃん》」なるバカ強い紫虫の魔王が居るらしいが海外の事なので詳細は分からない。


ちなみに紫虫は食べれる魔物で庶民の食卓には唐揚げがよく出て来る。

食糧が豊富なピアツェンツェア王国でも紫虫の肉はエビの味がして美味しいので普通に食べられている。


「唐揚げが来たーーー!」


「ん?アレを持って帰るのか?」冒険者ギルドでは紫虫肉の高価買取をしております。


「・・・・・・・重いからヤダ」断腸の思いで諦めるセリス。


紫虫を専門に駆除する冒険者が居るくらい繁殖力が強い魔物で長期間放置すると他国では村が全滅した話しも良く聞く。


紫虫の駆除と食品転用体制が確立しているピアツェンツェア王国では殆どそんな事は起きていないが。


30分ほど掛けて70匹ほどの紫虫を駆除するチャーリーさんとジャック。

「こっこれを15階層まで?」魔物とは言えエグい死体の山を見て気が遠くなるセリス。


9階あたりからは紫虫がいなくなりCランクの魔物で体長3mほどのマダラ蛇がドグロを巻いてたくさん出てくる。

この階層の紫虫は産まれてもすぐにマダラ蛇に喰われるので9階で紫虫の姿が見えないのだ。


見た目が怖えマダラ蛇だが基本的には怒らせないと人間を襲わない魔物なので刺激しない様にコソコソと移動をする。


セリスがマダラ蛇を見ても全然騒がないので、「セリスは蛇は大丈夫なのか?」と、ジャックが尋ねると「・・・・」セリスは大量の蛇を見たショックで気絶していた。

やかましい奴が寝ている間に「これ幸い」と蛇エリアを突破する。


11階層目でまた魔物の種類が変わった。

いよいよBランクの黒狼と言われる群れで行動する魔物の登場だ!


黒狼の基本的な餌は紫虫だが人間も襲う!勿論セリス達も早速襲われる。


「ガアアアアアアアアアアア!!!!」迫力満点の雄叫び!さすがはBランク!


こうして雄叫びで威圧して餌に襲いかかるのだが、ジャックとチャーリーには通用しない。

犬っコロめ!Sランクコンビを舐めんなよ!


「きゃああ?!怖いぃいいい?!」しかしここにまともに威圧を食らった奴が居るが・・・


右はチャーリー、左はジャックで黒狼を迎撃する。


先ずは、ジャックが黒狼の群れに突撃する!肩の上にセリスが居るが無視だ!

「えええええ?!!特攻?!」セリスがうるさい!戦闘中ですよ!


「おおおお!!!」魔力込めた右ストレートが黒狼にヒットする!


ガアアアアンン!!「ギャウン!!」ドオオオオオン!

ジャックの正拳突きで吹っ飛ばされた黒狼が後ろの2匹を巻き込んで壁にめり込んだ!

その際に黒狼からの血飛沫がセリスにブッかかる!「きゃっ?!」


ジャックに続いてチャーリーも突撃して、

スパーン!黒狼の首を刎ねる!ブシャアー!!また血飛沫がセリスにブッかかる!

「いやーーん?!?!」


ここで!「お前らいい加減しろー!」セリスがキレるが仲間を殺されて殺気マシマシの黒狼が迫り来て、「ごめんなさい!嘘です!スケさんカクさん!やっておしまい!」自分では何もせんのに好き勝手な事を言うセリス。


「せりゃああ!」ここでジャックの後ろ回し蹴りが炸裂!セリスも一緒に回る!

続けて、「旋風脚!」ジャックの大技だ!セリスもめっちゃ回る!グルグルと!


バキバギ!ドガガガ!セリスのグルグル回る視界には吹き飛ぶ黒狼とジャックの足が見える!当然、そのヒットの度に血飛沫がセリスにブッかかる!


その蹴り残しをチャーリーがドンドン片付けて行く!

スパーン!スパパーン!!やはり血飛沫がセリスにだけにブッかかるのだ!


何でセリスにだけ血飛沫ブッかかるのかと言うと戦士達は自分の視界を遮らない様に相手の血飛沫が出る方向を微調整しているからだ。

丁度、ジャックの肩にいるセリスの場所が血飛沫ベストポジションだった訳だ。


戦闘が終わった頃にはセリスは既にギャン泣きしていた。


「ひどいよーひどいよーふええええんん」

セリスはギャン泣きしていたが次が来ると困るので強制的に移動中だ。


「泣くなよ、帰ったら飴買ってやるから」


「グス、・・・イチゴ味ね」結構余裕あるセリスだった。

そして自分で歩くと疲れるからジャックの肩からは絶対に降りないセリスだった。


途中で水汲み場があったのでセリスは霊視する。


《うん大丈夫よ毒は無い清水だね、体拭かないとねぇええええええ?!?!》

仕事が終わったのかいつの間にか登場した霊視さんβがそう言う前にセリスは服を全部脱いで素っ裸になっていた?!?!


「セリス様ーーー?!」これにはさすがに驚くチャーリー。


「お嬢様ーーーーー?!?!」今まで完全に空気だったフェナも悲鳴を上げる!

今までフェナが何をしていたかと言うとジャックとチャーリーが倒した魔物から素材を切り出して転移魔法を使い冒険者ギルドの買い取り所に送っていた。


セリスと付き合って金儲けが上手くなっているフェナなのだ。


《きゃああああ?!男性の前で何してんのーー?!》大絶叫する霊視さんβ。


「がははは!豪快だなぁ!嬢ちゃん!」大笑いのジャック。

ジャックにはセリスと同じ年頃の娘が2人いるので大して驚いていない。


「ん?何騒いでんの?子供が裸になったくらいで?」


あっけらかんと身体を洗い出したセリス。

精神年齢100歳超えのセリスにして見れば12歳の小娘などはただのガキンチョだ。

しかも胸も腰もまだまだ、まな板に寸胴だ。一体何が恥ずかしいやら。


そう思うセリスだが特殊な性癖の人間もいる事を忘れてはならないのだ。

ジャックはボンキュボンの美人な嫁さん持ちで、チャーリーは単純に年上好み(天舞龍リールのファン)だっただけなのだ。


これは後で折檻だね!


「3年後は、さすがに恥ずかしいから無理だけどねー」

セリスは呑気にそう言いながらジャブジャブと身体と服を洗い続ける。


後に母バーバラにこの件がバレて8時間に渡るお説教と1日5時間の3ヶ月に渡る徹底した淑女再教育を受ける羽目になるのだった。


セリスストリップショーなど無かったように15階層を目指して突き進むセリス達。

途中でまた血塗れセリスが途中にあった池でまた素っ裸になって・・・


《もう!もう!いい加減になさい!セリス!淑女がはしたないですわ!!!》と霊視βに怒られて、「はしたない「ですわ」って言った?アンタやっぱり王侯貴族なの?」と、つかさずツッコミを入れるセリス。


《言ってない》


そんな会話をしつつバッシャバッシャと水浴びする。


「これ後で俺達怒られますよね?」

今後は最初からセリスに背を向けてる紳士なチャーリー。もう既に全部見てるがな!


「セリスが自分でやってるんだから大丈夫だろ!がははは!」

セリスと同じ年代の娘が居るジャックはセリスの全裸には別段興味無し。

と言うか自分の娘を見る目になっている。


「あー、もう、これで着替えがないよ」一応持って来た着替えが全部無くなったセリス。

血塗れの服は持って帰って鶏小屋掃除の雑巾にするつもりの倹約家セリスだ。


「今度血飛沫をブッかけたら全裸で肩に乗るからね!」

そう怒るセリスだが論点が違うわ!


「公爵令嬢が全裸で肩車って・・・」唖然とするチャーリー。

いいかチャーリーよ・・・コイツはマジで全裸で肩に乗るぞ。

そしてフェナはとっくに諦めて素材回収に精を出している。


「がははは!大丈夫だ。目的地はもうそこだからな!」


ジャックがそう言って指をさす先には15階層への階段があった。


「よし!行くよ」そう言いながら「ん!」っと両腕を上げてまたジャックに肩車を所望するセリス。


ジャックの肩に乗りいよいよ15階層への階段を降り始める一行。


「話しによれば15階層に魔物は居ません」チャーリーにそう言われてホッとするセリス。


さすがに乙女は乙女なので全裸で街中の帰還は嫌なのだ。


・・・・・・・・・・・・・・いや!そう言う問題か?

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