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駄目な兄貴を支える妹  作者: 博多っ子
2/3

兄貴の存在

「兄貴、今日も仕事なのか?」

「うん、こんな僕を雇ってくれてるんだから頑張らないとね」

「今日は日曜日だぞ。最近そのー、多くないか」

「大丈夫!妹こそ今日もバイトでしょ。僕の事は問題ないから」

「何時に帰れるんだ?」

「うーん、早くて21時くらいかな」

「………うん、分かった。気をつけてね」

「妹の顔を見るだけで体力ゲージは満タンさ」

「………うわー、兄貴キモいよ」

「ちょっ!何で僕から距離をとるのー。理由を答えよ!」

「今の言葉の意味そのまんまだけど」

「妹のバカー!」

「あ、兄貴お弁当!………って行ってしまったよあのバカ」

「妹!弁当忘れた。HEY!プリーズ」

「あ、戻ってきた」







 妹は一人家で掃除中。


「はあー、兄貴……相変わらず頑張るなー。私もバイトではなくちゃんと就職して家計を支えないと」


 掃除機をかけながらブツブツと呟く妹。部屋の掃除が終わり少し休憩する。今の季節は真夏。エアコンは付いていないので扇風機で汗を冷ます。


「兄貴は凄いな。いつも働いて、日曜日まで働いて。そんなに働いたら体を壊しちゃうよ。本当に私の前では不真面目でだらしない兄貴なのに。本当に……バカな兄貴だな」


 妹は少し悲しげな表情をしながら私服に着替える。


「そろそろ私もバイトに行くか。たったの4時間だけど」


 短めの勤務時間に溜め息を吐きながら妹は家を出る。


「バイト終わったら買い物行かないとなー。今日は兄貴の好きなカレーにしようかな」


 空を見上げながら妹は部屋を後にした。







「ただいまー。ふー、今日も仕事が無事に終わった」

「あ、兄貴おかえりー。あれ?仕事早かったね」

「うん、頑張りまくって早く終わらしてきたんだー。ん?この匂いはカレーですか!」

「うん。最近カレー食べてなかったから。まだ作ってる最中だからお風呂入ってきて」

「妹のカレーは絶品だからね。もう疲れが吹っ飛びそうだ」

「大袈裟な。ただ野菜と肉炒めて市販のルーを入れただけだよ」

「何を言っている妹よ。プラス兄貴への愛情もたっぷり入ってるっしょ」

「兄貴への殺意なら今カレーにたっぷりと入れたけど」

「ひどいよおおおお!」

「うっさい!さっさと風呂に入ってこい!」

「ひ!了解しましたああああああ!!」


(兄貴)

・身長170センチ

・体重58キロ


好きなもの

①妹

②カレー

③妹

④カレー

⑤要するに妹とカレーがちょー好き


(妹)

・身長155センチ

・体重42キロ


好きなもの

①兄貴?

②ハヤシライス(カレーじゃなかった)

③兄貴なのか?

④ハヤシライス(そこはカレーにしとけよ)

⑤要するに兄貴の事はやっぱり…………

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