アプリコットの世界 #9
第九章 クロック・ブースト
カケルはまず【王法の鍵】を探しにいくことにした。
「八文字、お前は来るか?正直来てほしい。」
『ふむ。どうしようかなぁ?お主は来てほしいんだろぉ?頼むのが筋じゃないかぁ?』
カケルのおでこに青筋がたった。
「くっ。(お願いするしかないのか・・・。)」
『まぁ私はそなたに縛られているからのぉ。』
「あ・・・。(そうだ。一言いうだけで、こいつは刀になるんだっけ。)」
カケルは呟いた。
「八文字 刀になれ。」
『ふん。』
ホワッと音がして、八文字は刀状態になった。
「よし。獣呪狩りだ。」
カケルは八文字を地面から引き抜き、歩き始めた。
それからしばらく歩くと、眠っている獣呪が三匹ほどいた。
「えっと、金の逆鱗を持ってるやつはっと・・・。」
探したら案外簡単に見つかるものだった。
「いたいた。よし、殺生は好きじゃないけど、【王法の鍵】は、なかなか手に入らないS級ドロップ品だからな。気を付けて討伐しないと・・・。」
カケルはそんなことを呟いたが、頭の中に八文字の声が響いた。
『お主も馬鹿じゃな。クロック・ブーストを使えばよかろう?』
「あ。その手があったか・・・。」
カケルは叫んだ。
「我に時を統べる力を。
我に時を駆ける力を。
我に時を昇る力を!
第三階梯 クロック・ブースト!」
その瞬間、カケルの周りの時間が、すべてカケルの思い通りになった。
はいはーい。最近ちょっとマイクラにはまっている。カケルです。
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投稿ペース遅くてごめんなさい。