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アプリコットの世界 #1
第一章 実験研究所で。
「助けてくれ!危険度数っ!危険度数がぁっ!」
今日もやかましい実験施設では、今日もまた一人と、人が家畜のように断末魔の悲鳴と共に処刑されていくのであった。
「はぁ。まったく、今日も実験?嫌になるわね。ここまでやってると人の情が無くなるわ。」
その実験者の前で一人の女性が、ため息をついて、ぶつぶつと何かを言っていた。
「まさかあんなことが起きるなんてね。実験者の私としても、少し興味があるかも・・・。」
それは、約20年前に戻る。