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34.旅のススメ 前編

 帝都から東に進むと、そこには荒涼とした大地が広がっている。

 不気味な影を作る枯れ木。石の代わりに点在するモンスターや魔族の骸。焼け落ちた砦。

 ”先の大戦”と呼ばれる、隣国と帝国との戦争。

 それ以前にあった火竜の襲来。

 さらにそれ以前には、魔族と人間族との争い。

 この場所には、帝国の戦争の歴史が、悠久の時の中で姿形を失い。永遠の眠りについている。

 そこを歩く、一人の男。

 彼は隣国の宮廷魔術師に属する、考古学者だった。

 こうして発掘調査を続けて七日が経とうとしている。

 運良く二日目で、失われた戦記憚を発掘できたまではよかった。しかし、こうして闇雲に歩き回る調査に限界を感じはじめていた。

 腰に下げた水筒はそろそろ空になりそうだった。

 (今日はもう引き上げようか)そう考えた時だ、

 視界の端に、真っ黒な石ころを捉えた。

 長年の勘が告げるものがあった。

 彼はそれを拾う。

 (やはり……)

 持ち上げてみて、わかった。

 その質量。親指と人差し指で摘める大きさのそれは、明らかに金属だった。

 右手をかざす。その手のひらには魔法陣が描かれている。

 呪文を唱える。

 その黒い金属の塊が光り出す。そして、生命を与えられたかのように、蠢き、形を変えていく。

 それが、彼が最も得意とする魔術。復元魔法だった。

 復元されたそれは、金貨だった。

 おそらく火竜の襲来の頃に使われていたものだろう。

 お宝ではあることに間違いはないが、考古学上ではそれほどの価値はない。

 これは、皇室の司書に買い取って貰おう。きっと、あの収集家はまた喜んでくれるに違いない。そう考え、帝都に戻ることに決めた。


 パブに珍しい客があらわれたのは、〈ユニコ・メッセンジャー・ワークス〉の面々が仕事上がりの、遅めの夕食を堪能している時だった。

 「やあ、こんばんは」そう挨拶をしてきたのは、皇室の書庫で司書を勤める男、ルイスだった。

 「ああ、ルイス殿。珍しいではないか。こんな所まで足を伸ばすとは」ジャンネが言った。

 「お食事中に失礼。実は仕事を頼みたくてね」

 「急ぎか?」コウタが聞いた。

 「いや、明日以降の話さ。それで、先に僕の客人を紹介しておくよ。彼は隣国から来た考古学者だ」

 ルイスの隣に立っているのは、年季の入ったキツネ色の召し物を着た長身の男だった。大きなハット帽と、そして、宮廷魔術師の証である、紫色のマントを羽織っている。

 特に大きな帽子は、男に良く似合っていた。

 「初めまして。宮廷魔術師の、ガルシアと申します」

 彼は深々とお辞儀をした。

 コウタは、その男が誰かに似ている。と、思った。

 いや、”なにか”に……。

 それが何かはすぐにはわからなかった。

 すっと上げた瞳は、全てを悟ったような、遠くを見つめるような目をしていた。それが、やけに印象的だった。

 「では仕事の話は後にしよう。僕らも腹ペコなんだ。……ガルシア、好きなものを好きなだけ頼んでくれ。遠慮はいらない。今日も良いものを仕入れさせてもらったからね」

 「ありがとうございます……」

 ルイスとガルシアは〈ユニコ・メッセンジャー・ワークス〉の皆が座るテーブルの隣のテーブルについた。

 「それで……」ガルシアがルイスに訪ねる。「ここは何が美味いのですか?」

 「ここは何でも美味しいよ。帝国の料理はもちろん、隣国の料理もある。……そして、僅かだが、異世界の料理もある」

 「まさか」ガルシアは、それを冗談だと受け取った。

 「僕は麺料理にするよ。あの、ガーリックを使ったやつだ……」ルイスが頼んだ麺料理。それは、コウタが店主に頼んで作ってもらう、いわゆるこの店の裏メニューだった。正式な名前を、ペペロンチーノという。

 時々、コウタは元いた世界の料理で、こちらでも再現が可能そうなものを店主にお願いしている。

 「いいですね。ガーリックは精がつく。でも、自分はもっと腹に溜まりそうなものがいいですね」

 「それなら……」隣の席からコウタが話しかけてきた。「ガーリックと鶏肉を炒めたやつなんかどうだ? 米かパンと一緒に食うといいぞ」

 「おお、それは美味そうだ!」

 「なんなら葡萄酒も頼もう。今夜はそれくらい出しても構わないからね」ルイスは上機嫌で言った。

 なんてたって、今日は幻の”フィードリアン金貨”が手には入ったのだ。市場に出せば現在の価格で金貨二百枚という価値がつく。しかし、ルイスはそのようなことはしない。早速、自室の陳列棚にそれを納めたのだった。

 熱い油を迸らせる”ガーリック・チキン”と焼きたてのパンに舌鼓を打ちながら。今回の発掘調査は当たりだな。と、ガルシアは万感の思いを込めて葡萄酒を煽った。


 ガルシアが〈ユニコ・メッセンジャー・ワークス〉に依頼したこと。それは、つまり道案内だった。

 コウタは、赤毛のユニコーン”じゅんぺい”に跨り、ガルシアはクレアの農場から借りた馬に跨り、東の平原を進む。

 「いやー、にしてもコレ、そうとう貴重なものなんじゃねーか?」コウタが見ているのは、かつては平原にあったであろう街の……、古地図だった。

 「そうですね。現存するものはその一枚だけです」

 「なに?! じゃあ、いったいいくらの価値があるんだ?!」

 「市場にだしても銀貨三枚程度でしょうね、きっと」

 「おいおい、なんでこの世に一つのものがそんなに安値なんだよ?」

 「市場価値と、考古学上の価値というのは決して比例しないのですよ。ましてや、それは”ただの”古地図です。使い道はない」

 「そうか……。うーん、でも、俺のいた世界ではこういうものに好き好んで金を出す奴はいっぱいいたぜ。なんというかな……、太古にロマンを馳せる、っちゅうか……」

 「こちらの世界では、私は一人しか知りませんね」

 「ああ、あいつね」

 ガルシアもコウタも、ルイスを思い浮かべた。

 「しかし……、コウタさんのいた世界が羨ましい」

 「なんでだ? メシがうまいからか?」

 「それもありますが……」ガルシアは昨晩食べた、ガーリックチキンを思い出し、涎が垂れそうになるのをこらえた。「ルイスのような収集家が大勢いることがです」

 「そうなのか?」

 「そうですよ。そういう収集家が、考古学上の貴重な資料を保存していてくれることが理想だと思います。なぜなら考古学者というのは基本的に発掘が仕事です。集めたり、保存したりというのは本分ではありません。それに、保管場所や保存に掛かるお金も相当なものです」

 「なるほど……」

 「だから、ルイスのような収集家の存在は考古学が発展してゆくために必要なんです。彼は私が発掘したものを買い取ってくれます。そして、そのお金で私はこうして大好きな発掘調査を続けることができる。そして、彼は貴重な資料を大切に保管してくれます」

 「つまり、”win-win”の関係ってことか?」

 「なんですか? その言葉は?」

 「つまりは”勝ち”と”勝ち”ってことさ。別々の目的を持つ者同士がお互いに利害を一致させて、両者が得をする、ってことさ」

 「なるほど。まさにそうだ。よい言葉だ。覚えておこう」

 「この世界でもコレクターが増えるといいな」

 「コレクター? それも異世界の言葉か?」

 「そうだよ」

 「なるほど、響きがいい。コレクターか……」

 ガルシアは悟った、きっとコウタのいた世界は文明も文化も、ずっと発展している素晴らしい世界なのだろうと。

 「よし! ついたぜ。おそらくはこの場所で間違いはない」コウタは”じゅんぺい”を止め、そう言った。

 「なぜわかるのです?」

 そこは、なにもない。砂地が広がるだけの場所だった。

 「砦の跡地から計算すると、この場所に大聖堂があったはずなんだ」

 ガルシアは太陽を見上げた。それは方位と位置を感覚的に察するためだった。

 「それじゃあ無理だぜ」コウタはその様子に気づき言った。

 「なぜ?」

 「それはな、季節によって太陽の位置が変わるからだ」

 「な! 確かに、それはそうだ。それにしても、私の目測よりはずっと北側の気がするが」

 「それはだな……、あんたが自分の足で歩いて、この位置関係を計ったからだ」

 「どういうことです?」

 「二足歩行をする我々はだな、利き足というものがある」

 「利き足?」

 「そう。力を入れやすい足だ。多くの者は右利きだ。そして、右利きの奴が歩くと、自然と左に左に流される。真っ直ぐに歩いているつもりでもな」

 「そんな。そんなことが……」

 「信じられないなら試してみるといい。目隠しをして真っ直ぐに歩いてみな。そして自分の足跡を見てみるといい。緩やかに左にカーブを描いているはずだぜ」

 「いや、いい。コウタさんを信じる。……時間が惜しい。実験より発掘だ!」

 早速準備を始めるガルシアを見て、コウタは、

 (好きなことを仕事にできる人間は幸せだろうな)と考えた。

 そして、自分はというと、

 そう。コウタも充分に幸せだったようだ。

 「発掘が好きなんだな?」コウタは聞いた。

 「世界中を旅して、発掘をするのが好きなんだ」ガルシアは荷物から小さなスコップを取り出し言った。

 「故郷に、家族はいないのか? 奥さんとか?」

 「私は、孤独が好きかもしれないんだな。そういうモノには興味が向かなかった」

 その言葉で、コウタはわかった。

 はじめてこの男と会った時、誰かに似ている。と、思った。

 そうだ。”アレ”だ。

 孤独を愛し、旅を愛し……。全てを悟ったような目。そして、ハット帽が似あうあの男。

 トーベ・ヤンソン原作の童話。日本人にとってはアニメとしての印象が強い。あの、”ムーミン”の登場人物の一人。

 そう。それは、”スナフキン”だ。

 「なあ、ガルシアさん。もしかして、あんた、釣りも好きか?」

 ガルシアは少々驚いた表情をコウタに向けた。

 「ああ。釣りも好きだ。私の崇高で濃密な時間の過ごし方の一つだよ。おまけに食料調達もできる。……しかし、なぜわかった」

 「あんたにそっくりな奴を知ってるんだよ」コウタは笑いながら言った。

 「そうか……。会ってみたいものだな」

 それは、無理だ。そう思いコウタは可笑しくなった。


 ガルシアはその夜、クレアの農場の中に建てられた小屋の一つに厄介になることになった。

 「どうぞ。狭いところで申し訳ないのだけど……」クレアはガルシアを案内しながら言った。

 「いや。充分ありがたい。こんな生活をしていると野宿ばかりだ、それに比べたら」

 「大変なんですね……。今、灯りをつけます」

 ランプに火を燈すと暖かな光が部屋を満たした。

 「いい部屋だな。気に入ったよ」

 「何にもない部屋なのに?」クレアは苦笑いしながら言った。

 そこには簡素な寝台と小さなテーブルだけがあった。

 「いや。それがいい。人間は、持ち物が多ければ多いほど不自由になるものさ」

 「その不自由を、幸せと呼ぶ人もいますよ」

 「……もちろん。そういう人だっているだろう。しかし、私は違う。そして、私はそういう幸せを否定するつもりはない。さらに言えば、私の自由を何者にも否定して欲しくはない」

 「すみません。怒りましたか?」

 「いや、そう聞こえたのなら謝る。すまない……。ただ、私の生き方を否定されることがよくあるものでね……。人間はね、自分とは違う者。自分とは違う考え方をする者を、”やっかい”だと感じる心があるように思うんだ。そういう人間達の中で生きることが、私にとっては、そこはかとなく”不自由”だと感じる」

 「でも、……寂しくはありませんか? その生き方は」

 「寂しくない。と言えば嘘になるな……。しかし、孤独と自由というのは、私にとって同じモノなんだよ。言葉は違えどね……。だから、私は孤独を愛する。……寂しさ、というのは所詮、”人恋しさ”だろ? それは、旅の行く先々での出会いがあれば、ただそれだけでいい」

 「コウタとは、いい出会いだったみたいですね?」

 クレアは唐突にそんなことを言った。

 「かも、しれないな……」ガルシアは思う。今回の旅での一番の収穫は、コウタとの出会いかも知れないと思っていたからだ。「不思議な男だ……。異世界から来たと言っていたが、それにしても。なんというか……、面白い男だ」

 「私もそう思います! コウタと出会う人達、その全員がそう思っていると思います! 私も……」

 「ああ……」ガルシアは気がついた。「コウタさんに、惚れているのだな?」

 「え?! あ! それは……」クレアは慌ててしまった。

 「ふっ、……すまない。しかし、よくは知らんが、ライバルは多そうだな……」

 「そうですね……。でも、コウタも、……孤独を愛している人だから……。そんな気がします」

 「なるほど。……気が合うわけだ……」

 ガルシアは決して交差することのない線と線を思い浮かべた。

 その、虚空をゆく二つの線が、なんの気まぐれかこうして一時的に近付くことがある。それもまた、旅の一つの楽しみだ。

 「そういえば! コウタが今、母屋で夜食を作っているそうですよ。今日の発掘の戦利品で作るそうです」

 「ん? あの鍋でか?」

 鍋というのは、本日最後の発掘だった。

 夕刻を過ぎても、その大聖堂があったであろう場所からは、出るわ出るわの、お宝の数々。

 フレスコ画や、聖杯、司教の冠まで出てきた。

 その為に、発掘をやめられなかった。

 なので、コウタもガルシアも、夕食時を逃してまでも、発掘に没頭してしまっていたのだ。

 そして、最後に発掘したもの、

 それは、もはや砂のようにバラバラになった鉄だった。復元魔法をかけてみると、大きな鉄鍋だと判明した。

 それを見たコウタは、

 「おお! 中華鍋そのものじゃないか! なあ、ガルシア。これは俺が買い取りたいんだが?」

 買い取るもなにも、それは売り物にもならないガラクタだ。欲しければやる、と言ったが、コウタは銀貨一枚と交換してくれた。

 「これでチャーハンが作れるぞ!」と、興奮気味に語っていたが、”チャーハン”とはなんのことなのか、ガルシアにはわからなかった。

 その時、小屋の外から草を踏む足音が聞こえた。

 どうやら、コウタが夕飯を食べそびれたガルシアのために、夜食を運んできたようだ。

 戸が勢い良く開かれる。

 「お待たせ!!」

 狭い部屋いっぱいに広がる、ガーリックの匂い。

 「なんだかまた、いい匂いだなー」たまらずガルシアが言った。

 「あんたの好物のガーリックを使った、ガーリック・チャーハンだ!」

 クレアもガルシアも見慣れない料理。それは、米と一緒に細かく切った具材を炒めたもののようだ。

 「なんだか……。私も、またお腹空いてきちゃった……」クレアは少々恥ずかしそうに言った。

 「おう! そう思って、ちゃんと三人前はあるぜ! それとな……、麦酒も持ってきた」世界の秘密を打ち明けるように、コウタが二人に言った。

 その時だった、

 バン! と、コウタの後ろで扉が開かれる。

 「俺のぶんはあるか?」そう聞いてきたのは、アレックス・ベイレフェルトだった。

 「な! なんでアレックスが!」

 「今日最後の仕事が西方湾から帝都への便だった。しかし、船便が遅れたんだ。それで、港で待ちぼうけだ。ついさっき仕事が終わったんだよ」

 「……って、ことは……、まさか?」コウタは気づいた。

 「そうじゃ! ワラワもいるぞ!」

 アレックスの背中からひょこっと顔を出したのは、ディスパッチャーのジャンネ・クローウェルだった。

 アレックスが”残業”となれば、ディスパッチャーのジャンネも同時に仕事を上がれなかったわけだ。

 そして、なぜかジャンネは葡萄酒の瓶を抱いている。

 「ねえ? なんか、いい匂いがするけど」さらにその背後から現れたのは、エドだった。

 「おや! お主、起きたか?」ジャンネがそう言った。

 どうやら、本日の配送を終えたエドは、疲れていたせいか、そのまま”ジムショ”で眠ってしまっていたようだ。

 「コウタ殿。その”チャーハン”とやら、それでは少々量が足りんのではないかのう?」ジャンネは悪魔のような笑みを湛え言った。

 「ま……、まさか。リンまでいないよな?」

 「いるよ!」リンがあらわれた。

 「なんっ! でいるんだよ?!」それは謎だった。

 「ほれほれー。この人数では、それは足りんぞー」

 「わーったよ! 作りゃいいんだろ! ただ、明日はちゃんと働いてくれよ!」

 「ん? なにを申しておる? 明日は休みじゃぞ。ガルシアの案内がある、コウタ殿、い・が・い・な!」

 「ちくしょう!」

 そう言って、コウタは小屋を飛び出した。

 ガルシアのためとは言え、ガーリックを使ったのが間違いだった。あの匂いが小腹を空かせた同僚達けものどもを呼び寄せてしまったに違いない。

 だが、こうなっては仕方がない。どうやら夜は長そうだ。

 そして、せっかく中華鍋のようなものが手に入ったのだ。学生時代に中華屋でアルバイトをしていたその手腕を存分に発揮できると思えば、それもまた悪くないかもしれない。

 コウタは、そうして無理矢理に自分を奮い立たせた。

 その頃、ガルシアの泊まる小屋では、和やかな談笑がはじまっていた。

 「ねえ! 考古学って、楽しいの?」リンが無邪気に聞いた。

 「ああ。楽しいぞ! 世界中を旅して。太古に起こったでろうことを想像して、世界の広さを思い知ることができる」

 「今までどこにいったことがあるの?」エドが聞いた。

 「最果ての大陸にまで行ったぞ。一年中、氷に閉ざされた地だ」

 「本当か?! まさか、あそこへ行ける人間がいるとは……」アレックスが驚き聞いた。

 「もともとは魔術の発祥とされる地じゃ。あそこにも太古に文明があったとされておる」ジャンネが言った。

 狭い小屋の中。何故か突如はじまった楽しい時間は、ガルシアに、”寂しい”とは何かをはじめ教えてしまった。

 こんなにも、誰かと一緒に過ごす時間は楽しいことなのかと……。

 今、たった一人、孤独の中で鉄鍋を振るっているであろうコウタを思うと、気には病むが。

 自由と引き換えに幸せを得ようとする人間の気持ちを、ガルシアははじめて理解できた気がした。

 

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