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託された思い

「リリー!プロテア回復を!」

俺が叫ぶが

リリー達が全力で回復魔法をかける


「もう良い 衰弱している上にこのダメージでは もう助からない」


王が静止する


「そんな、もっと早くお救いできていれば、地上の援軍さえ早くきていれば」

「サンティ それは違う」

「しかし!」

「お前に最後の教えじゃ」

「最後だなんて」

「よいか、 現状が答えだ これを忘れるな」

「現状が答え?」

「そうじゃ、儂は地上と約束を交わしたあと地上と国交を断つことが自国を守ることだと考えた」

「はい」

「だが そのことは結果互いを忘れる結果を生んだ、約束はしたがそれを維持する努力はしなかった」

「しかし!」

「確かに相手にも落ち度がないわけではないが、我等にも問題はあるその結果がコレだ」

「っく」

「サンティ・・・現状は変えられる、いやこの現状をお前は変えねばならん」

「私がですか?」

「ああ、この島の民はどうしている?」

「地下のシェルターに」

「兵は」

「傷ついたものは地下のシェルターに、その他のものはシェルターを守っています」


しばらく王は考えて

「この城はもってあと3日位だ」

「え!」

「この城は我の魔力によって維持されていた、その供給が断ってしまえば維持はできん」

「では我らも共に!」

「馬鹿を言うな!」

「お前は民を導き新たな場所を探すのだ、簡単なことではないのだが・・・・」


「王よ!」

俺は王に進言する

「俺は小さな町 小島のような街ですがそこの領主です、もしよければ民を是非我が町に、地上の約束に代わりになるとは思えませんが・・・」

「・・・感謝する、サンティお前はこれから皆の先導者だ できるな?」

「・・・」

「できるな?」

「・・・はい」

王は頷き

「地上の民よ、皆のこと宜しく頼む」

「はい」


そういうと


「さて 我も最後の力を使いこの城を維持する、サンティ頼むぞ」

そういうと王の体が光の粒へと変わっていく


「王~~~~!」

サンティさんが涙交じりに叫ぶ

「我は常に民の元にある!忘れるな 現状が答え その答えを作るのは自分ぞ!」


王の光は城に吸い込まれ消えて行く

「王の・・・・おうせ・・・ままに・・」

サンティさんが泣き崩れる


こうして湖城の戦いは終幕した・・・・



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