湖の国への誘い2
もう一年がおわります・・・・なのでちょっと年末ネタを
俺たちは祠近くに移動した
彼女らが言うように長らく放置してあったのか荒れていた
「あなた達の中に水魔法が使える人は何人いるの?」
「ワシ達の中じゃとブルーが一人くらいかの」
レッドさんが答える
「話ならないわ、湖底の遺跡に行くには水魔法のシールドがいるの、こちらでそのシールドを張るにしても水の魔力を提供してもらわないと持たないわ」
「な~にワシの魔力なら問題なしじゃ」
「魔力量は問題なくても一人から引き出せる量はきまってるのせめて後一人いないと」
「う~む」
俺たちが悩んでると
「これでは先ほどの話は無かったことに、帰って防衛の準備でもするがいい」
「いやちょっと待って下さい」
水魔法ができるひと・・・・・
「あ!ちょっと待ってて下さいすぐ連れてきますから」
俺は急ぎ自分の町へ転移した。
「うわ!」
自分の前来た時にはなかったものが存在していた
それはまるでビルのような建物であった。
「あら お帰りですかな」
「お久しぶりです」
ラッタさんとヴィリジさんが出迎えてくれた。
「これはいったい?」
「すごいでしょ」
ヴィリジさんが少し自慢げに説明をしてくれた
なんでも昔の文献で異世界の高層の建物の資料があり、それを参考に枠組みをヴィリジさんが木を組み合わせ、ガラスに見える部分はラッタさんが水を加工して作ったらしい。
「水なんですかあのガラス部分」
「ええ 強度も高いんですよ、外からの光を吸収出来て尚且つ外からはみえないように加工した自慢の一品です」
「は~なんか田舎に高層オフィスビルができたみたいで違和感というかすごすぎるというか」
「この島の面積は少ないですから、工夫しないといけないといけませんからね、これでいつ村人たちが来ても大丈夫ですよ」
そんな話をしてるとヴィリジさんがなにかを運んできた
「丁度ラッタさんがこれを作ったからどうぞ」
それは黒いスープ?の上に白い粉がキラキラしている飲み物??を渡された
「これは?」
ラッタさんが
「これは終わりのスープですよ、魚介を煮込んだスープにイカ墨を加え真珠の粉を振ったものです、農村などでは黒米のお酒に白米の粉を振るって代用するみたいですが、今日は世界の季節の終わりの日 静寂なる夜を模したモノを飲み新しき季節を迎える日なのですよ」
「へ~大晦日みたいなもんなのかな・・・・・ってそんなことしてる場合じゃないんです!」
俺は事情を説明すると
「ほほ~ヴィリジ殿、少々留守を任せてもいいですかな?」
「ええ 構いませんわ」
「では さくっと済ましてしまいましょうかね」
俺はラッタさんと現地へ戻った。




