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色が故に

俺たちはファンさんの案内で森の奥へと入って行った。


10分位歩いただろうか急に視界が開け花々が咲く綺麗な町へと辿り着いた。


「おおいつきても花族の村は綺麗じゃの~」リーフさんが景色を見て呟いた。

「ええ そうね」

どこか元気なくファンさんが答えた。


 町の手前まで来ると赤い髪の警備員がこちらに気づき

「ここは花族の町だ、花族以外は用がない限り立ち入ることはできない」

「あの・・・私たちモンスターの襲撃にあって今日泊まるとこまでいけなくなってしまって、できれば今晩だけでも滞在させてもらえないでしょうか」

ファンさんがそういうと

「ん?その手の甲の文様はカーネーション族 しかもその髪の色は黄色ではないか!お前の様なモノは町に入れることはできん!」


警備員はファンさんを見るなりまるで悪魔を見るかの様な軽蔑の視線を向けてきた。

なんかムカッとする感じだ


「わかったわ、でしたら私は町には入らないのでこの人たちだけでも」

「それであれば長に話してみても・・・」

「なんでファンさんはダメなんですか?ファンさんは何かしたのですか?」


俺は警備員に質問した。


「それはこいつが黄色のカーネーション族だからだ、こいつらは先の戦いで世界を壊そうとした一族 不の象徴、町に入れたら何をするか」

「なんだそれ、そんな理由で差別するのか本人が何かしたわけじゃないのに馬鹿げたことを言うんだな」

「高井・・・」 

「貴様俺に喧嘩を売っているのか」


警備員が槍を構えている。


「まあまあ」

リーフさんが間に入って仲裁に入る。 

その時 

「何事ですか?」

威厳のある感じの女性が町の中からやってきた。

「長!実はこの者たちが一晩滞在させてくれないかと言われたのですが、こいつらの中に黄色のカーネーション族がいまして」

「ふむ」


長と呼ばれた女性がこちらをみて一瞬驚いた顔になり


「あなたは」 

それからしばらく沈黙があり 

「滞在を許可します」

 「長!」

「これは長としての決定です、ただし無用な騒ぎを起こしたくないので滞在場所から外にでないという条件ですが、申し訳ありませんが」

「かたじけないの~」

リーフさんが頭をさげ、俺たちも慌てて頭を下げた。



俺たちは小屋を1つ貸してもらった。晩御飯も花と野菜のサラダと不思議なピンク色のホットケーキみたいなものを頂いた。どれもはちみつが入っているのかちょっと甘い感じだった。


俺たちは外でることもできないので早めに寝ることになったが寝れずにいた。



ベランダに出るとファンさんが居た。


「寝れないの?」

ファンさんが尋ねてきた。

「なんか目がさえてしまって」

「そう、じゃ少し話さない?」

そしてファンさんは自分のことを話し出した。

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