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海底の王国〈封印編〉  作者: 久世 かやの
「アルーシャ王国」
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「アルーシャ王国」  10

フレアとユラとロイズは、部屋を出て行くタイミングを失い、片隅に置かれた長イスに座って、この様子を見守っていた。


「…さ、最近、封印が解けかかりはじめていまして…封印をし直してもらおうと頼みに、フレイヤースに来ました…」


ラギがうつむいて答えると、ルドは本心を見透かすように言った。


「それ、本当ですか〜?本当は、解除が目的なんじゃないですか〜?」


「そ、そうなんですか?ラギ殿」


ここにきて初めてフレイル陛下が、口をはさんできた。


「それなら自然に封印が解ければ、問題はないはずだろう…?」


イースが、ルドにたずねた。


「ですよね〜?ラギ殿」


「…実は迷っています…自然に封印が解けるのを待っていると、恨みの念は暴走すると思われます…封印の指示をした…我が国を滅ぼした王の末えいを、タタリ殺すでしょう…それに封印者の末えいも…」


「そんな…」


フレアはショックで、両手で口を押さえた。


「…でも封印し直すか、ゆるやかに怨念を浄化しながら封印を解けば、もしかしたら姫の魂は、救われるかもしれません…」


ラギは小さな体で、さらに小さく呟いた。

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