表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

第4話 雷撃の新形態

 


朝。


 


霧が、

街を包んでいた。


 


昨夜の戦闘の痕跡は、

もう消えている。


 


ロンドは、

ギルドの裏庭に立っていた。


 


誰もいない。


 


静かだ。


 


「……強くならないと」


 


呟く。


 


雷撃。


 


ただ放つだけ。


 


それでは、

足りない。


 


ロンドは、

目を閉じる。


 


体の奥。


 


微かな熱。


 


指先へ、

意識を集める。


 


ピリッ。


 


小さな火花。


 


「集中……」


 


雷を、

流れとして感じる。


 


血管を、

走る感覚。


 


怖い。


 


だが、

逃げない。


 


「形に……

 できるはずだ」


 


木の棒を、

地面に立てる。


 


五歩、

下がる。


 


指を伸ばす。


 


「雷撃」


 


稲妻。


 


棒が、

黒く焦げる。


 


だが。


 


毎回、

同じ。


 


「違う……」


 


雷を、

集める。


 


溜める。


 


放つ、

前に。


 


押し固める。


 


額に、

汗。


 


視界が、

白くなる。


 


――制御。


 


雷が、

一点に集まる。


 


ロンドの前に、

細い光の刃。


 


「……できた?」


 


振る。


 


空気が、

裂ける音。


 


木の棒が、

真っ二つ。


 


ロンドは、

息を止める。


 


「雷刃……」


 


仮の名。


 


胸が、

高鳴る。


 


さらに。


 


雷を、

足に流す。


 


地面を、

蹴る。


 


視界が、

流れる。


 


「はやっ……!」


 


数歩先。


 


心臓が、

追いつかない。


 


「雷歩……?」


 


立っているだけで、

膝が笑う。


 


だが。


 


可能性が、

見えた。


 



 


午後。


 


セリオと、

ルーナ。


 


裏庭。


 


「見てくれ」


 


ロンドは、

雷刃を作る。


 


二人は、

目を見開く。


 


「おい……

 別人じゃん」


 


ルーナは、

静かに頷く。


 


「強い」


 


ロンドは、

苦笑する。


 


「まだ、

 未完成だ」


 


セリオが、

剣を抜く。


 


「試そうぜ」


 


模擬戦。


 


開始。


 


セリオが、

突っ込む。


 


ロンドは、

雷歩。


 


横へ。


 


雷刃で、

剣を弾く。


 


火花。


 


「うおっ!」


 


セリオが、

距離を取る。


 


ルーナが、

障壁を張る。


 


ロンドは、

雷撃。


 


障壁が、

震える。


 


「止め!」


 


セリオが、

笑う。


 


「もう、

 新人じゃねえな」


 


ロンドは、

首を振る。


 


「まだ、

 足りない」


 


夜。


 


宿。


 


ロンドは、

ベッドに座る。


 


手を見る。


 


微かに、

光っている気がした。


 


「トール……」


 


返事は、

ない。


 


だが。


 


胸の奥で、

何かが応えた。


 


雷は、

導く。


 


次の戦いへ。


 


第二部は、

終盤へ向かう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ