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戦闘員と異世界うなぎ

掲載記念の3話目です。

 さて色々試しますか。


「ナノマシーン起動」


 ベルトに偽装していたのが変形しソフトボール程の大きさになる。


「これが【ナノスライム】か⋯ステータスオープンしてくれ」


〈ハイ、ステータスオープン〉


★★★★★


名前:ノーネーム(0)

種族:ナノスライム(新種)

HP:25/25

MP:73/73


筋力:0

耐久力:100

敏捷性:5

魔力:100

幸運:7


スキル:

 言語理解ー

 学習:Lv.7

 擬態:Lv.5

 念話ー

 吸収:Lv.1

 並列思考:Lv.4

 分裂:Lv.1

 光合成:Lv.3


★★★★★


「数値は良いのか悪いのか分からないがスキルは中々良いのかな?

レベルが低いのはスライムの特性か?」


〈そうだと思われます〉


「この脳に直接語りかけるのが【念話】か⋯」


〈この世界のシステムの影響で生命体となりティーム状態になった事で得たモノと推察〉


「現状で説明出来る事は?」


〈本社の転移実験のミスにより異世界【グレイテール】に来た事は理解

大王の推測は正しと判断〉


「ちょっと待て!起動してないのに何故知ってる?」


〈起動して無くても周囲の記録は可能

起動時に【並列思考】で分析〉


 コイツってこんなに高性能だったのか?

 しかし俺の事大王って?


〈初対面じマスターでは無く大王だと言われたので固定〉


 俺の思考も読み解くのかよ!

 独り言にならないのは助かるけどな。

 って、最初はチャット機能で会話していて冗談で閻魔大王えんまだいおうって自己紹介しただけだから忘れろよ!


〈否定、最初記録ファーストメモリーなので消去すると全機能の低下〉


 黒歴史を背負って異世界を生きていけと!


〈自業自得です大王様(笑)〉


 煽ってんの?煽っているだろ!

 感情表現豊かになってない?


〈気のせいです〉


 ⋯⋯まあいい。

 良くないけど話が進まないからあとで話し合いだ。

 取り敢えずは名前かな⋯お前は【リョウ】だ!


〈悪く無いと考えますが由来を知りたいです〉


 話した感じ賢そうだし腹黒そうだから【諸葛亮孔明しょかつりょうこうめい】の亮から名前を頂いた。


〈中々のネーミングセンスと考えます。

私は【リョウ】です。

今後ともヨロシクお願いします。エンマ様〉


 呼び名が変わってるぞ!

 最初記録はどうしたんだよ!

 ははぁん、気に入ったのか?気に入ったんだろう!念話に喜びを感じるぞ!


〈気のせいです。

閻魔大王様の略なので最初記録には影響しません〉


 そう言う事にしとくよ

 リョウ、戦闘モードだ!


〈了解〉


 俺に飛びつき身体を覆うと一気に増殖する。

 見た目は頭から爪先まで真っ黒な全身タイツの男である。


 手を握ったり開いたりして軽く飛び跳ねるが向こうと同じた。

 シャドウボクシングをして見る。

 ジャブをしてワン・ツー、ストレートを放つ地球の頃よりキレとスピード、パワーが増している。 


〈レベルアップの恩恵と思われます〉


 だろうな、次はー

 振り向きざま腕を振り抜くと木の魔物が倒れた。

 手にはいつの間にか日本刀。

 リョウが形状変化させた。


「以心伝心、言わなくとも理解してくれる(笑)」


〈幾つもの戦場を巡ってきたのですから当然です

しかし私には魔物がいるとは分かりませんでした〉


「気配がしたから斬っただけだ大したことはない」


〈流石はエンマ様〉


「お前も生物?魔物になったんだから出来るようになるさ

⋯褒めてくれてありがとうな」


〈お前にも出来ると言われても嬉しくないんだからね!〉


「ツンデレかよ!どこでおぼえた

さてこの木の魔物⋯トレント?をバケツにでも加工するか」


 ウナギを獲りに来て何も持ってきていない。

 現地調達がサバイバルの基本とは言え迂闊だったな。

 トレントの全長は3メートルで直径50センチあるので1メートルの丸太を2つ切り出しリョウをドリルに変化させ簡易的なバケツを作った。

 細かく解体すると魔石が出てきたから取っておく。




 ウナギが居た沼に到着すると幾つものゴブリンの死体、オークがウナギを貪り食う姿があった。


 色んな物語でゴブリンやオークが人間の女性を襲い苗床にするけどウナギが原因なのだろうか?


〈その可能性は否定できませんね〉


 そう考えるとウナギってスゴい食材かもな(笑)

 馬鹿なことを考えつつウナギに夢中なオークの背後に回り首を跳ねる。


 オークも食材出し持って帰るかな?

 2メートル超えの150キロはありそうだ⋯


「リョウ、コイツの血を吸収して軽くしてくれ」


〈イヤです!〉


「なんでだよ、吸収はスライム食事だろうが!」


〈私の初めての食事はエンマ様の料理と決めているので断固拒否します〉


「それちょっと嬉しいな」


〈代わりに分裂体にやらせます〉


「分裂ってリョウと全く同じスライムが増えるスキルだろ?

リョウツー(仮)も拒否するんじゃないか?」


〈(リョウツーってm眉毛の警官かよ!)知能低いスライムでは同能力に分裂しますが私の場合、同じ知能の分裂体は不可能なので性能の劣るコピーを分裂可能

今レベルが上がったので複数作ることできます〉


「レベルアップおめでとう!何体が増やしてくれるか?」


 スーツが震えるとお尻からテニスボール程の大きさが2つ程落ちてきた。


〈違います!違いますからね!わざとそこから出してませんから!

事故です!アクシデントです!〉


「何も言っても思ってませんが?

それよりも分裂体に血抜きさせてくれよ」


〈(⋯これが放置プレイ)やりなさい〉


 リョウの言葉に分裂体達はオークの身体に入り込み身体が萎んでいった。


 こうして食材とリョウの性能テストを終えてガルの小屋に戻った。

お読みいただきありがとう御座います。

少しでも気に入ってもらえたらブックマーク&評価をお願いします。

モチベーションがあがりますので

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